7人目は佐賀の『田中直人』くん。
お兄さんは荒尾の田中純騎手。お兄さんの姿に憧れ、そしてその兄に勝ってみたい!という田中くん。佐賀・荒尾の交流が、もっと深まりそうですね。
8人目は大井の『早田功駿』くん。偉大なる父、早田秀治さんの後を継ぎたい!と燃えている。センターを終了したら、すぐにでも競走馬に乗りたいそうで、すでに臨戦態勢に入っている感じ。しかも本人、自信アリ!というから期待大ですよ。なかなか言える言葉じゃないですから。大物の器です☆
9人目は川崎の『本田紀忠』くん。最年長の22歳。なんと1年間の厩務員経験有り。所属の高月厩舎には、上山の鈴木元騎手がいて、公私共に色々教えてくれるそう。
「今の僕があるのは、鈴木さんがいたから。」とキッパリ言い切る顔はとても凛々しい。同じ川崎の『佐藤博紀』騎手に似てると言われるそうですが、同期の私から見てもちょっと似てる。
今日は85期騎手候補生の終了記者会見のため、那須塩原へ。
ん〜、やっぱり那須の空気は一味違う。
今まで4月と10月の年間2回入所していた候補生ですが、85期生から年1回に。そのため9人となかなかの人数。
それではご紹介。まずは名古屋の『岡森弘章』くん。
趣味・特技を[大食い]と答えたため、記者さん達に突っ込まれる突っ込まれる。多分、ジョッキー自身が思っているより、ジョッキーの減量というのは気になる事なんだなぁ・・と、ときどき思う。
私自身も必ず、「減量は大丈夫なんですか?」と聞かれたので、「ハイ・・」と答えつつも内心では、「ごめんね、デブに見えて」なんてスネてみたりして。
それはさて置き、岡森くんの[大食い]したい食べ物は、ズバリお寿司だそうで、リッチな17歳だわ・・と感心。所属調教師の松本克幸先生の事が大好きのようで、
「優しさでは1番ですよ。でも厳しい面もあって、ケジメがキッチリしてるんです。」と急に熱く語り出すあたり、師弟関係はバッチリですね。
2人目は浦和の『國分祐仁』くん。なんと群馬っ子!しかも高崎競馬を見て騎手に憧れたというではないか!なんと可愛い子だ!!もちろん目標とする騎手は『水野貴史』騎手。売りは小さい体だそうです。
頑張れ群馬っ子☆
3人目も浦和の『須藤優』くん。目標は『繁田健一』騎手だそう。私の同期が目標とされる騎手になるなんて・・なんだか感無量だけど、時の流れを感じずにはいられない。
半年前、初めて平成生まれのジョッキーが誕生したと思いきや、今回9人中5人が平成生まれですからね。おぉ、コワ。。
水曜日は『ダイオライト記念』を見に船橋競馬場へ。
距離適性を考慮して予想から外していた【キクノアロー】が余裕の勝利☆
パドックで見た時、外した事を後悔したんですよね。。でも時すでに遅し。
厩務員さん曰く、距離は全く問題ないとの事。これからの交流重賞を盛り上げてくれる存在になりますね♪
さてここで、ビックリな方に遭遇しました!高崎時代お世話になった、馬主さんです。【オンワードテースト】という、知る人ぞ知る、我が畠中厩舎のOP一歩手前までいった馬のオーナーでした。
この【オンテー】君、私にとっては忘れられない思い出の1頭。
デビューした時、自厩舎で何度もいい馬に乗せてもらったにもかかわらず、ことごとく負け続けていた私。初勝利は橋本厩舎の【フェアウイング】、2勝目は井田厩舎の【エムジーガール】、自厩舎の馬では勝てないのでは?と思っていた、デビュー4ヶ月目の事。
【オンテー】の主戦は大先輩の「茂呂菊次郎」騎手。でもたまたま、茂呂騎手の厩舎でゲートが悪い馬とかち合ったため、私がレースに乗る事になりました。
この時、【オンテー】は6戦5勝2着1回という、ものスゴイ成績。当然私が鞍上でも1番人気☆そして、【ダイワパサー】という、中央から移籍して来たばかりの強敵もいたので、とにかく緊張!心臓バクバク!
しかし【オンテー】君、繊細なサラブレッドには珍しく、どっしり落ち着いていて動じない性格。まだ下級クラスだというのに、すでに大物の風格。
「俺にまかせとけ」てな感じで、スタートして難なくハナを切り、4コーナーで【ダイワパサー】が仕掛けて来ると、勝手にギアチェンジ。ものスゴク体が沈んでペースアップし、結果は楽勝☆
自厩舎初勝利をプレゼントしてくれただけでなく、走る馬とはどういうものかを教えてくれた。1番人気で王道のレースをして勝つ、というのは、ジョッキーにとってとても自信になる。
【オンテー】のレースに乗ったのはこの1度きりだけど、その後の私の騎手人生にとって、大きな影響を与えてくれた。
その後も、連勝街道を爆進していた【オンテー】君ですが、OP王手の時、追い切りでヒビが入ってしまい、引退する事に。予後不良になっても仕方ない状態でしたが、馬主さんの愛で乗馬クラブで治療する事になりました。結局、乗馬にはなれず星になったわけですが。
真っ白でムキムキだった【オンテー】君、【オンワードテースト】って名前だから、誰もが【ノーザンテースト】の仔だと間違えていた【オンテー】君、りんごが大好きだった【オンテー】君、私も馬主さんも、何年経っても君の事を忘れないよ。