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12/14ばんえいオークス回顧

ニシキエース牝馬三冠達成!

 14日(日)に行われたのは、3歳牝馬三冠の最終戦ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)。黒ユリ賞、ばんえいプリンセス賞を制して三冠に王手を掛けていたニシキエースが快勝し、見事に牝馬三冠を達成しました。

 各馬ほぼ一団で進みましたが、障害の中間点を過ぎたあたりでキタノメイゲツが単独先頭。これにカネヅルが並ぶかたちで第2障害を迎えました。
 じっくりタメたのちに仕掛けたのはウィナーナナ。これに反応してキタノメイゲツも登坂開始。2頭ともに抜群の掛かりで天板近くまで馬体を上げましたが、一呼吸おいて仕掛けたニシキエースがひと腰でクリア。別次元の登坂力を見せ、障害を下っていきました。ウィナーナナが差なく続き、離れてキクノリアル、プリンセスビジンが追走。
 勝負は完全に2頭に絞られましたが、残り30メートルを切ってからは脚いろの差が歴然。逃げるニシキエースがさらに加速すると、ウィナーナナは追走で一杯。残り10メートルを切ると松田道明騎手の手綱はほぼ動かず、余裕の手応えのまま三冠のゴールに飛び込みました。しまいが苦しくなったウィナーナナでしたが、後続の追撃をなんとか振り切って2着で入線。障害5番手クリアのキタノメイゲツが、直後に下りたユーファンタジーとの叩き合いを制して3着。

 それにしてもニシキエースの強さばかりが目立ったこの一戦。他馬が120万クラスで勝ち負けを競っているなか、同馬は300万クラスで連続連対を果たしていたわけで、定量戦ならやはり役者が違いました。障害の巧さと、しまいの確実さは現3歳世代の牡馬と比べてもトップクラス。今後の同世代の牡牝混合、そして古馬牝馬重賞での活躍は、まず間違いないでしょう。さらに成長するようならば、父の全妹アンローズのような名牝の域に達する可能性も十分です。
 ウィナーナナは6月の黒ユリ賞に続く2着。ばんえいプリンセス賞(6着)時もそうでしたが、ニシキエースにこれだけ完璧なレースを演じられては仕方がない結果でしょう。ただ、そのばんえいプリンセス賞とは違って2着に踏ん張り切れたのは収穫。まだまだしまいの甘さが目立ちますが、今後も重賞制覇のチャンスは巡ってきそうです。

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松田道明騎手「普段はあまり緊張しない方ですが、さすがに今回のレースに対しては緊張しながら乗り込んできて、それが結果に結びついたので嬉しく思っています。どちらかといえばパワータイプでスピード競馬には難があるので、他の騎手もそういった弱点を知っているはずだから前半のペースは速くなると思っていました。でも調教師とも相談して、とにかく自分の競馬をしようと思って騎乗しました。あと、少し気難しい面があるので、気持ちを落ち着かせることにも注意しましたね。道中の力など、ものすごくいいものを持っているので、どれくらい成長するかはわからないけど、強い馬になってくれるでしょう。ばんえいダービー(12月28日)では牡馬にも負けないレースをしたいですね。またみなさんのお年玉が増えるようにがんばりたいと思います」

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