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2006年9月 アーカイブ

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レース回顧(9/9~9/11)

2006年9月11日(月)

 9日(土)に行われた石狩川特別(3歳以上550万円未満)は、2番人気のスーパーロイヤルが優勝。2着ユウセイマーチで人気サイドでの決着となりました。スーパーロイヤルは先頭で障害下にたどり着き、そして真っ先にこれをクリアするなど、終始レースの主導権を握る展開。ゴール寸戦でユウセイマーチの急襲に遭いましたが、辛くもこれを抑えて先頭でゴールしました。2着ユウセイマーチは、障害を3番手でクリア。前を行くプランドルドラゴンを残り30メートルほどで交わして追い上げましたが、結局同タイムまで持ち込むのが精一杯でした。
 10日(日)はメインレースに金杯(3歳以上オープン)が行われました。これを制したのは好調アンローズで3連勝をマーク。岩見沢記念(10月1日)3連覇へ向けて順調のようです。障害はミサキスーパーが先に越えて、アンローズは2番手から。途中、ミサイルテンリュウ、プリンセスサクラコ、ミサキスーパー、そしてアンローズと、4頭が横一線になるシーンもありましたが、最後はミサキスーパーとアンローズが並んでゴール。わずかの差でアンローズが先着しました。やや遅れたミサイルテンリュウが3着。1番人気サダエリコは、障害で引っかかり最下位の9着に敗れました。
 11日(月)に行われた千歳川特別(3歳以上650万円未満)は、牝馬のウィナーサマーが早めの抜け出しで快勝。重賞2勝の力を見せつけました。第2障害は大方の予想どおりウィナーサマー、ナリタボブサップの順で通過。差なくトカチタカラ、少し遅れてスーパークリントンも続きました。残り30メートル付近から後続がジワリと差を詰め始めましたが、2番手のナリタボブサップが残り10メートルで失速。代わってトカチタカラ、スーパークリントンの2頭が追って来るも、ウィナーサマーは何とかこの追撃をしのぎきってゴール線を通過しました。きわどくなった2着争いはトカチタカラが制し、スーパークリントンが3着。1番人気カツテンリュウは障害で苦戦し、4頭から離れた5着に敗れました。

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今週のみどころ(9/9〜9/11)

2006年9月 9日(土)

 来週は3歳三冠の第1弾、ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われますが、その出走予定馬が発表されました。昨年の2歳チャンプ・マルミシュンキの名前はないものの、ホクショウダイヤ、カネサテンリュウなど、この世代のトップクラスが登録しています。もちろんホクレン賞馬ニシキセンプーも出走予定で、来週金曜の出走馬確定が待ち遠しいところです。
 9日(土)に行われるのは、石狩川特別(3歳以上550万円未満)。勝ち馬が毎回代わるこのクラスですが、ここは近走好調のユウセイマーチを中心に推したいと思います。前走2着は勝ち馬が強かった印象で、2番手から粘ったこの馬自身のレースぶりは悪くなかったと思います。ここも早めの抜け出しからの粘り込みが期待できるでしょう。プランドルドラゴンも、ここ2戦ともに6番人気ながら2着と奮闘中。今回も馬券圏内に食い込む可能性は高いといえます。ほかハヤテショウリキやスーパーロイヤル、アローコマンダーあたりまでがチャンス。人気がないようならキョウエイボーイやキタノカイザーから狙ってみるのも面白いのではないでしょうか。
 10日(日)のメインレースは金杯(3歳以上オープン)。ここにはサダエリコやミサイルテンリュウをはじめ、多数の有力馬が駒を進めてきました。前走、ばんえいグランプリで8着に敗れたミサイルテンリュウですが、本来の障害力が発揮できれば、好勝負は間違いありません。こればかりはフタを開けてみないことにはわかりませんが、それでも実力を発揮できるという希望的観測も込めて、中心に推したいと思います。ほかでは、やはりアンローズ。岩見沢を得意としているだけでなく、近走の好調ぶりは特筆もの。岩見沢記念(10月1日)の話を持ち出すには少し早いですが、3連覇へ向けて弾みをつけたいところでしょう。もちろんサダエリコやミサキスーパー、タケタカラニシキあたりも争覇圏。カネサブラックがこのメンバーを相手にどこまでやれるかにも注目です。
 11日(月)は千歳川特別(3歳以上650万円未満)が行われます。骨っぽいメンバーが集まり、注目の一戦となりそうです。なかでもカツテンリュウは現在4連勝。好調なのは確かで、5連勝を狙って陣営の意気も上がっていることでしょう。そのほかで期待したいのはスーパークリントン。その実力についていまさら説明する必要はないと思いますが、近走の惨敗は同世代との対戦でハンデを積まれたからと見ます。もともとこのクラスで好成績を残しており、体調面さえ不安がなければ中心となりうるでしょう。同じくウィナーサマーも実力は説明不要。同型ナリタボブサップとの兼ね合いにはなりますが、早めの障害クリアからどこまで粘れるか注目です。もちろんミスターハヤサキの巻き返しにも期待できるでしょう。

やっぱり馬が好き(第24回)  旋丸 巴

2006年9月 8日(金)

セリ報告と耳寄りなお知らせ

 古林先生から「セリに行こう」とのお誘い。

 当情報局のおかげで、お知り合いになれたこのお茶目な先生のことであれば「喜んで御伴いたします」と尻尾振り振り大喜びで出かけたのが、8月29日、30日の2日間にわたって音更町で開催された「ホクレン十勝地区馬市場」。十勝地区と限定が付くものの「1000頭セリ」とも言われる当市場。数の上で行けば、サラブレッドのセレクトセールなんてメじゃない。それくらいの大規模セリで、それだけに上場馬も種種雑多、バラエティーに富んでいるから面白い。

0609081  御馴染みの重種馬(農用馬)の他にも、ドサンコやら乗用馬、ポニーなんかも登場して、出番を待つ馬の繋ぎ場には、2メートルに近い背丈の大型馬の横に体高50センチにも満たない縫いぐるみのようなポニーの仔馬が繋がれていて、このセリならではの不思議な光景を展開している。

 けれど、そんな中でも、やっぱりセリの主力は重種馬で、だけども、このところのセリは、この種の生産者にとって面白いものではないのである。

 いや、価格は良いのである。1歳馬でも体格が良ければ80万円を越す。けれど、その大半が食肉用としての落札。

 このところ馬肉の値段は高騰して、数年前からすれば3割ほども価格が上昇。けれど、反対に、ばんえい競走馬の値段は下落しているから、「肉値」と「競走馬価格」が急接近。下手をすると逆転してしまう。

0609082  今回も、ばんえい競馬の馬主さんが、「ちょっといい馬みつけたから買おうと思ったら、肉屋さんに負けちゃった」と嘆いている場面に何度も遭遇したし、実際、共進会2位の立派な馬が食肉業者に落札されたり。折角の優良馬。せめて1度でもレースを走らせてやりたいのだけれど……。
写真:サラブレッドの手競りと違って、ここではボタン式の競り……というようなことは、次回、古林先生が報告して下さる……はず)

 とは言いながらも、それでも、ばんえい競馬関係者の皆さんだって頑張っていて、御馴染みの服部調教師、梨本調教師といった先生方に加えて、西、坂本といった一流騎手諸氏まで、多くの関係者がセリに臨み、明日のスターホースの発掘に余念がなかった。

 と、そんな関係者の中に、我らが谷さんもいて、前回、共進会では、あまりに忙しくて、あんまり話も出来なかったけれど、今回は、馬主さんが谷厩舎預託用に落札した馬2頭なんぞを眺めながら、おしゃべりも出来て、いやー、楽しかったわ。嬉しかったわ。

 そんな谷さんとのおしゃべりの中で、実は、読者諸氏に耳寄りなお知らせがあったから、早速、ご報告!

 谷厩舎では、今、『新厩務員さんを募集中!』 なのである。ズブの素人でも受け入れ可能とか。谷さん自身が大学卒業後に馬の世界に入った人だから、きっと、馬に無縁の人の気持ちもよく分かっているはずで、その点は心配後無用。ただ、それより何より問題は「健康」で「真摯に馬と接することが出来る人」ということなんだろうけど、どうですか、皆さん。谷厩舎で働いてみませんか?

 ばんえい競馬を主催する市営競馬組合でも、その公式サイト上で厩務員募集をしているから、正式な申し込みは、そちらから、ということになるんだろうけど、何はともあれ、馬好きの若人よ、是非、この道も検討されたし。

 話題の美人調教師と働ける一世一代のチャンスですぞ!  ただし、「地震・雷・谷あゆみ」と称される谷さんである。チャラ系ナンパ気分で彼女の厩舎に入る腹積もりなら……命の保障は致しかねますので、あしからず。

レース回顧(9/2~9/4)

2006年9月 5日(火)

 2日(土)に行われたコスモス特別(3歳以上オープン)は、2番人気のホクショウファイトが優勝。前走の稲穂峠特別に続き2連勝としました。第2障害を先頭で越えたホクショウファイトは、いったんカネサブラックに交わされそうになる苦しい展開。しかしそこでカネサブラックの脚いろも鈍り、ホクショウファイトが逆に突き放しました。3着は、追い上げたスミヨシセンショー。
 この日の第10レースに行われた3歳以上勝入別定390万円未満は、残り30メートル付近で先頭に躍り出たホクショウダイヤがそのまま逃げ切って優勝。今季16戦して13連対と、相変わらず好調を保っているようです。
 3日(日)のメインレースは、重賞のクインカップ(4歳牝馬オープン)。このレースについては別掲のクインカップ回顧をご覧ください。
 第10レースに行われた白菊賞(2歳牝馬オープン)は、単勝2番人気のニシキガールが優勝。第2障害は3番手クリアも、残り20メートル付近で先頭へ。そのまま終いまで軽快に脚を伸ばし、先頭でゴールしました。2頭のきわどい決着となった2着争いはプリンセスモモが制し、ダイヤローズが3着。
 その前、第9レースの3歳以上勝入混合別定550万円未満は、3番人気のハヤテショウリキが制しました。近2走は3、4着に敗れていたものの、その前は2連勝。半年に及ぶ長期の休養が、今季の好成績につながっているのでしょう。なお、1番人気のスーパーロイヤルは3着に敗れました。
 開催最終日となる4日(月)は、メインレースにスイートピー特別(3歳以上混合650万円未満)が行われました。これを制したのはカツテンリュウで、7月からの連勝を4に伸ばしています。障害下でじっくりタメたカツテンリュウは、3番手、ふた腰でこれをクリア。前を行く2頭をしっかりした脚取りで交わし、そのまま楽に先頭ゴールを果たしました。2着に、障害2番手から伸びたユウセイマーチ。先頭で障害を越えたヤマトモンジューは、粘って3着入線を果たしています。

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9/3クインカップ回顧

2006年9月 3日(日)

ニシキシャープ人気にこたえて逃げ切る

 3日(日)に行われた重賞のクインカップ(4歳牝馬オープン)は、単勝1番人気のニシキシャープが人気にこたえて優勝。きわどくなった2着争いはラヴクイーンが制し、人気サイドでの決着となりました。
 障害中間点からグイグイ馬群を引っ張ったのはニシキシャープ。先頭で第2障害下に到達すると、他馬が追いつく前に仕掛ける早めのレースを展開。そして先頭でこれをクリアすると、追ってくる各馬を完全に封じ込み、重賞初制覇を果たしました。2着のラヴクイーンは障害3、4番手からジワジワ伸び、残り20メートル付近で脚いろの鈍ったウィナーサマーを交わすと、ゴール寸前まで追いすがったシンエイヴィーナスをかろうじて退けました。結果として、大友栄人厩舎のワンツーフィニッシュ。ちなみに大友厩舎は、昨年もギャンブラークイン・プリンセスサクラコでワンツーを決めており、2年連続の快挙となりました。
 人気の一角ウィナーサマーは第2障害を2番手でクリアするも、終いに失速して4着。他馬と60キロの斤量差があるうえ、もともとスピードを生かして逃げ込みを図るタイプだけに、先に障害を越えられる展開では厳しかったでしょう。ただ、それでも4着にまとめたことを評価するべきで、今後もさらなる活躍が見込めそうです。

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