NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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中央準オープンから転入したケージーヨシツネは1400メートル戦で3連勝中。前走、逃げ切った水無月賞は2着のマイネルパルフェと1馬身差だが、田中直人騎手は後続の脚色をビジョンで確認しながらの余裕のゴールだった。エスワンプリンスが本来の調子にはない感じで、ここも無事に通過して、サマーチャンピオンJpnIIIの地元代表として中央馬に立ち向かってほしいところ。
エスワンプリンスは、復帰初戦となった九千部山賞はまだまだ仕上がり途上という感じでの4着。連覇を狙った園田FCスプリントは4コーナーまで前で競り合ったものの、直線で差を広げられての3着。超短距離戦を使ったことで馬が目覚めれば巻き返しも。
中央1000万条件から転入したシゲルモトナリは、初戦こそ見せ場なく5着に敗れたものの、続く前走朝日山特別では、その後の大分川賞で強い勝ち方を見せるカゼニタツライオンを直線でとらえると2馬身半突き放した。これが2010年の3歳時以来、じつに5年ぶりの勝利。上位2頭の間に割って入れるかどうか。
大分川賞はカゼニタツライオンの4着だったものの、今年11戦して3着以内を外したのが2度だけというマイネルパルフェも上位を狙う。
◎5ケージーヨシツネ
○8エスワンプリンス
▲2シゲルモトナリ
△11マイネルパルフェ
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今開催は翌26日に吉野ヶ里記念が組まれているため、同じ1400メートルの大村湾賞は、その下のクラスの馬たちの争いとなる。
コウユーヒーローは中央からの転入初戦だが、休養明けだった2走前、準オープンで勝ち馬から0秒9差の5着があり、吉野ヶ里記念のアンダーカードというメンバーなら、いきなりでも期待できるレベルにある。ただ中央ではダートの中距離を中心に使われ、この距離は久々となるのがやや心配なところ。
カゼニタツライオンは、転入2戦目となった前走大分川賞では、逃げて3コーナー手前から後続を離しにかかると、そのまま後続を寄せつけずという圧巻のレースぶり。その前走と半数は同じメンバーだけに、ここでもチャンスは十分。
エイシンガリレイは3月の佐賀弥生賞以来6戦連続で3着以内と、相手なりに走れるタイプ。佐賀では中距離を中心に使われているが、1400メートルの経験も豊富なだけに、距離面での心配はなさそう。
岩手から転入初戦のダノンボルケーノ、前走大分川賞は7着だったが1400メートルに戻ってのホーマンベルウィン、勝ち星からは遠ざかっているもののたびたび好走があるブライトポジーらも連下争いなら。
◎7コウユーヒーロー
○5カゼニタツライオン
▲6エイシンガリレイ
△8ダノンボルケーノ
△2ホーマンベルウィン
△4ブライトポジー
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グランダム・ジャパン古馬シーズン第3戦は、地元馬7頭に遠征馬5頭の中には重賞実績馬が揃い、勝てそうな馬が何頭もいる充実したメンバーとなった。
中心は、高いレベルで実力を保っているピッチシフター。昨年のこの時期は名港盃を勝って、佐賀のサマーチャンピオンJpnIIIで2着と好走したが、今年はグランダム・ジャパンのタイトルを狙ってきたのだろう。5月のかきつばた記念JpnIII、前走スパーキングレディーカップJpnIIIでともに地方最先着の4着という結果からも、地方の牝馬同士のここは負けられない一戦。
船橋のケンブリッジナイスは、重賞ではなかなか勝ち切れず、2歳時から5歳のここまで2着が5回。近走でもマリーンカップJpnIIIでの9着はともかく、年末の東京シンデレラマイル以降、牝馬で先着されたのはノットオーソリティだけ。3歳時には2100メートルのロジータ記念で2着という成績もあり、距離も心配ないだろう。
このレース連覇を狙うのがエーシンサルサ。昨年はここを勝って、続く摂津盃まで6連勝と勢いがあったが、その後脚元の不安で休養。復帰3戦目の前走A1特別を勝っているだけに、ここで完全復活という場面もあるかもしれない。
昨年の3歳シーズン女王トーコーニーケは、年末には古馬の牡馬相手に園田金盃を制して力を見せたが、船橋に遠征した柏の葉オープンで9着に負けてからは今ひとつの成績。昨年のこのレースではスタートで後手を踏んで見せ場をつくれず。そうしたことも含めて巻き返しなるかどうか。
どうにも本来の調子が戻ってこないカイカヨソウだが、2走前、地方の牝馬同士のしらさぎ賞では57キロを背負っての6着。今回定量55キロなら見せ場をつくれるかも。
高知でA-1特別勝ちのあるブラックバカラ、昨年のこのレース3着だったタッチデュールらは連下の穴として狙ってみるのはおもしろいかもしれない。
◎9ピッチシフター
◯1ケンブリッジナイス
▲5エーシンサルサ
△8トーコーニーケ
△6カイカヨソウ
△3ブラックバカラ
△7タッチデュール
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昨年から牝馬限定戦となったブリーダーズゴールドカップJpnIIIの前哨戦であり、グランダム・ジャパン古馬シーズンの第2戦。地方全国交流ではあるものの、今年も地元同士の争いとなった。
サンバビーンは、ヒダカソウカップでは逃げたもののうしろから突かれ直線で苦しくなって4着。とはいえ今年2月には中央準オープンを勝った実績。転入2戦目の慣れと上積みで、今度こそは結果を期待したいところ。
ヒダカソウカップでサンバビーンをぴたりとマークしたのが3歳のジュエルクイーン。相手にプレッシャーをかけて競り落としたまではよかったが、直後でマークしていた同じ3歳のルージュロワイヤルとの追い比べにクビ差屈する形で2着。北海優駿(3着)で2000メートルを経験しているのはプラス材料。
スターライラックは、ヒダカソウカップでは前2頭から離されての3着だったが、前走1800メートルのA1A2特別で重賞常連のニシノファイターら牡馬を相手に2着は評価できる。
ヒダカソウカップを制したルージュロワイヤルは、漁夫の利的なところもあり、さらに今回は初めての1800メートルだけに狙いを下げた。ヒダカソウカップで52キロだった3歳馬が、今回は54キロというもの懸念材料。
3歳の今年6月にデビューして下級条件で3連勝というアメリデラックスは、いきなりこのメンバーに入って、さらに距離延長でどこまでやれるか。
ハッピーメイカーは、ヒダカソウカップは5着だったが、昨年のノースクイーンカップでハナ差2着という実績。
◎3サンバビーン
○10ジュエルクイーン
▲8スターライラック
△1ルージュロワイヤル
△11アメリデラックス
△13ハッピーメイカー
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メイショウコロンボは、兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIから休養を挟んで名古屋大賞典JpnIIIと連勝。かきつばた記念JpnIIIは3着だったが、ダート短距離のスペシャリストが相手ではさすがに厳しかった。休み休み使われながら、一昨年の11月以降では、スタートで躓いての落馬と平安ステークスGIIIでの9着以外はすべて3着以内と堅実な成績。左回りも中京や東京のダートで勝ち星があり、頭固定とまではいえないものの、連軸としては堅そうだ。
テイエムダイパワーは、芝では勝ち切れないレースが多かったが、ダートに転向初戦の1000万条件を勝ち、準オープンも3戦目で制した。左回りがまったくの初めてというのは気になるところだが、2番枠に入っただけに、メイショウコロンボを制してハナを切ってという展開も考えられる。54キロという斤量も有利だ。 一昨年のこのレース以来2年ぶりの勝利を狙うのがソリタリーキング。メイショウコロンボが55キロで、それ以外はすべて54キロのところ、この馬だけ別定58キロはいかにも厳しいが、2走前のブリリアントステークスではトップハンデ57.5キロながらクビ差2着があった。8歳でも上位を狙える力はある。
タイムズアローは中央のダートオープンで2度2着があり、前走船橋への転入初戦を快勝。中央時代からの落ち込みもなく、4カ月ぶりを叩いての上積みがあれば、上位争いにからんでくる可能性も十分。
トウシンイーグルはダイオライト記念JpnIIで2着だったが、メンバーと展開に恵まれた感。ここも連下争いまで。
昨年の東京記念でサミットストーンを負かしたユーロビートだが、その後はやや落ち込んだ。しかしここ2戦の大井記念2着、帝王賞JpnI4着で上昇傾向。引き続き吉原騎手でという期待はできる。
◎6メイショウコロンボ
○2テイエムダイパワー
▲7ソリタリーキング
△13タイムズアロー
△1トウシンイーグル
△14ユーロビート
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