NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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北陸・東海・近畿地区の交流だが、残念ながら笠松と金沢からの出走はなく、地元名古屋8頭、兵庫からの遠征4頭という争い。
過去10年ずっと名古屋所属馬が勝っているように今年も名古屋勢が強そう。で、中心には、おそらく人気の中心にもなるであろうノゾミダイヤ。重賞は今年1月の白銀争覇以降勝ちきれていないが、明らかに距離が長かったオグリキャップ記念(4着)のほかも、梅見月杯はサイモンロードの2着、サマーカップはタガノジンガロの2着と、勝った馬はいずれも全国レベルの活躍馬。今回、そのレベルの実績を残しているのはエーシンクリアーくらいで、舞台が地元名古屋であれば敗けるわけにはいかない。
アップアンカーは、ノゾミダイヤとはこれまで4度対戦して一度も先着できず。とはいえ前走ルビーオープンは3~4コーナーから馬体を併せてびっしり叩き合ってクビ差の2着。昨年秋に中央から転入して以来、15戦12連対。2着を外したときも3着2回4着1回と崩れたことがない。逆転できるチャンスはありそう。今回、重賞初挑戦でどこまで。
兵庫の実績上位はエーシンクリアー。遠征競馬でも、一昨年3歳時には笠松の岐阜金賞を制し、昨年3月には佐賀のはがくれ大賞典を制した。しかし名古屋コースは梅見月杯で2度経験していて、昨年が3着で今年が4着で、いずれも差をつけられての敗戦と、必ずしも相性はよくない。今回、笠松の東川公則騎手に乗替ってということでは、コースを良く知っているだけに、見せ場以上もあるかもしれない。
ここまで3頭の争いとなりそうだが、ほかで上位に食い込む可能性があれば、昨年12月から地元園田のA1特別を3勝しているサウスウインド、前走中央から転入2戦目を圧勝のマヤノクレド。
◎5ノゾミダイヤ
◯6アップアンカー
▲7エーシンクリアー
△11サウスウインド
△12マヤノクレド
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本来ならサクラシャイニーが出てくるのだろうが、当初から予定していた20日の船橋・習志野きらっとスプリントに遠征することもあっての7頭立て。
エプソムアーロンは、JpnIIIの黒船賞を除けば高知ではいまだ負け知らず。前走遠征した園田FCスプリントは4着だったが、820メートル戦のスタートで後手を踏んでは、さすがに勝負にならなかった。福永洋一記念での8馬身差の圧勝はすでに昨年のことだが、その後1年以上の休養があっての11歳でも、レースぶりから衰えは感じられない。
マウンテンダイヤの今年は、黒潮スプリンターズカップ、二十四万石賞と重賞2勝。ここ半年ほどで先着を許しているサクラシャイニーやバーチャルトラックが不在となったが、今回はエプソムアーロンという強敵が立ちはだかる。週が明けて21日から金沢で期間限定騎乗を始める岡村卓弥騎手にとっては、ここを勝って金沢に向かいたいところだろう。
ファイアーフロートは、昨年はこのレースから建依別賞、珊瑚冠賞と連勝したが、今年はA-1特別で1勝を挙げたのみという成績。7頭立てだが、◎◯は手強い。
メイショウパーシーは南関東のB級で頭打ちとなっての転入で、高知初戦となった前走はナムラハンターに1馬身半差の2着。今回は転入2戦目での上積みと、オオミカミの主戦でもある宮川実騎手がこちらに乗ってくるということでも期待。
◎3エプソムアーロン
◯4マウンテンダイヤ
▲5ファイアーフロート
△2メイショウパーシー
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ナリタメロディは、中央では芝で1勝のみで転入し、岩手ではB1級で4戦3勝、2着1回とまだ底を見せていない。転入初戦だった5月17日、盛岡ダート1600メートルのB1級二組戦の勝ちタイムが稍重で1分38秒9。その1週前に行われた同じ盛岡ダート1600メートルのシアンモア記念の勝ちタイムが良馬場で1分39秒2。馬場状態の違いがあるとはいえ、ほとんど同じタイムで走っている。牝馬同士のこのメンバーならいきなり重賞でも通用すると見る。あとは初めての1800メートルをこなせるかどうか。
このレース連覇がかかるのがコウギョウデジタル。昨年はJBCレディスクラシックの地元トライアル、OROカップディスタフも制しており、実績では最上位。とはいえ今季3戦して、いずれも牡馬が相手とはいえ、差をつけられての敗戦続き。昨年の調子にあるかどうかやや疑問があっての対抗評価。
コスモリボンは、昨年末にはA級二組特別で2着があり、冬季休催明けはC2級に降格となって、目下のところC2〜C1で9戦6勝、2着3回。C級では1300、1400メートル戦しか使われていないが、もともと中央時代はダート1700、1800メートル戦で結果を残していた。この距離で、という可能性はある。
3歳のヴァイキングは前走水沢のウイナーカップでスペクトルの2着。53キロの軽量なら上位食い込みも。
中央から転入初戦のミラクルルージュ、B1級のマイル戦で好走を続けるスパンコールらはどこまで迫れるか。
◎5ナリタメロディ
◯6コウギョウデジタル
▲2コスモリボン
△7ヴァイキング
△9ミラクルルージュ
△11スパンコール
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B級1400メートルのS2重賞で、B級の特別では1750メートル戦が翌19日に組まれている。
ダノンハラショーは高知から転入して1400メートルのB級特別で3連勝。高知ではA級格付けだったというだけでもこのクラスでは力は抜けていて、ここは単なる通過点。上のクラスに行っての活躍が楽しみ。
エーシンユリシーズは兵庫からの転入初戦がダノンハラショーに4馬身差をつけられての2着だったが、続く前走B-2組特別が6馬身差の圧勝。不良馬場とはいえ1400メートル1分27秒7はなかなかのタイム。逆転という可能性も考えておきたい。いずれにしてもこの2頭の争い。
上記2頭ともに転入して経験は浅いものの、ほとんどが勝負付けは済んだと思われる相手。ならば南関東C1級から転入初戦となるコスモリュブリューに期待。南関東のC1級で勝ち負けをしていれば、このクラスなら通用する可能性はある。
テッド、エッフェルは、近走で◎◯に決定的な差をつけられているとはいえ、B級特別では馬券圏内もあるだけに、ここでも連下争いなら。
◎9ダノンハラショー
◯11エーシンユリシーズ
▲3コスモリュブリュー
△6テッド
△10エッフェル
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ここにきてのフジダイビクトリーの安定感が抜群。昨年のばんえいグランプリ以降勝ち星がないというのが不思議なほど。旭川記念ではコウシュハウンカイに押し切られたが、着差は2秒6。今回、コウシュハウンカイが別定プラス10キロを加算されということであれば、フジダイビクトリーには大きなチャンスといえよう。
重賞で常に警戒しておきたいのがインフィニティー。今シーズンの重賞では、ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念ともに4着。しかも着差はそれぞれ5秒4、4秒5とわずかなもの。障害を先頭で抜けて、あとはどこまで粘れるかというタイプなだけに、展開次第では逃げ切りの可能性まで考えておきたい。
オレノココロはばんえい十勝オッズパーク杯を制して別定10キロ増の800キロ。旭川記念は大敗したものの、820キロのトップハンデでチャンピオンカップを制しているだけにここでも侮れない。現5歳世代のトップクラスは強い。
ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念ともに3着だったニュータカラコマも重賞では外せない実力。
旭川記念、瑞鳳賞と連勝しているコウシュハウンカイだが、今回は10キロ増の800キロがどうだろう。ただ上位争いにからんでくる力はある。
キタノタイショウはここに向けての仕上がり次第でどうか。
◎7フジダイビクトリー
◯4インフィニティー
▲6オレノココロ
△1ニュータカラコマ
△9コウシュハウンカイ
△10キタノタイショウ
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