NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
今年春に中央2勝クラスから転入したシルヴァーゴーストは、当初は勝ちきれなかったものの6月29日の佐賀初勝利以降は900〜1400メートルで4連勝。いずれも2着に3馬身以上つける圧倒的なもの。中央時代に挙げた2勝も、芝・ダートの1200メートル戦。転入初戦だった1750メートルの佐賀ヴィーナスカップは遠征馬相手に5着だったが、地元馬同士の短距離重賞で存在感をアピールする。
マイネルサハラも中央2勝クラスからの転入で、佐賀では13戦7勝、そのうち6勝が1400メートル。3走前の遠賀川賞の勝ちタイム1分28秒0は、良馬場1400メートルの持ちタイムではメンバー中最速。
テイエムフォンテは、7月の吉野ヶ里記念でマイネルサハラ(5着)に1馬身先着しての4着。そのとき先着された3頭は今回は不在。今年1月以降勝ち星はないものの、2着3着の好走は多数あり、掲示板を外したのはJpnIIIのサマーチャンピオンと、前走2000メートルの鳥栖大賞だけ。安定して能力を発揮している。
このレース連覇がかかるのがロードミッドナイト。12月のウインターチャンピオンでも2着と好走したが、休養明けの6月以降、4戦して1勝のみ。その他3戦はやや差のある結果だけに、近走の状態が気になるところ。
夏にA2級の1400メートル戦で3連勝をマークしたタイキマクスウェル、佐賀1400メートル戦で8戦3勝、2着2回のオオイチョウらもそれほど差はなさそう。
◎2シルヴァーゴースト
◯7マイネルサハラ
▲1テイエムフォンテ
△6ロードミッドナイト
△9タイキマクスウェル
△5オオイチョウ
佐賀オータムスプリントの出走表はこちら

リトルサムシングは、前走イヌワシ賞は大敗だったが、古馬初対戦の重賞で、しかも激しい先行争いに巻き込まれてのもの。それを度外視すれば、転入後、3歳馬同士では4戦3勝、2着1回。転入初戦で制した3歳A2の1400メートル戦の勝ちタイム1分27秒2はメンバー中最速だが不良馬場だけに評価は微妙だが、2着に負けた兼六園スプリントの良馬場1500メートルでマークした1分33秒8は圧倒的に速い。それもそのはず、2馬身先着された名古屋のケイズレーヴは、16日のゴールド争覇で初対戦の古馬を圧倒した。リトルサムシングは、百万石かがやきナイターが7馬身差、サラブレッド大賞典が6馬身差の圧勝で、金沢の3歳馬同士では断然だ。
相手筆頭はショウガマッタナシ。ときに大敗もあるが、1400メートルに限れば9戦7勝、2着3着各1回と崩れることがない。前走トライアルの石川門カップでも1番人気のゴールドパースに2馬身半差をつけての完勝。2000メートルの石川優駿でも僅差2着に好走しているが、適距離は1400メートルといえそうだ。
前述ゴールドパースは2歳11月以降勝ち星から遠ざかっているものの、その後は掲示板を一度も外していない。しかもここ4戦は距離を問わず2着3着に好走。加賀友禅賞ではショウガマッタナシにクビ差2着だけに、展開ひとつで逆転もありそう。
タルバンは4走前に1400メートルの古馬B2戦を勝ち、前走1500メートルの古馬B1戦でも3着。3歳馬同士のこの距離なら上位食い込みの可能性も十分。
モカチャンはここ2戦、3歳の条件戦ではあるものの、5馬身差、6馬身差という圧勝での連勝。ここに来て力をつけた可能性はある。
◎5リトルサムシング
◯7ショウガマッタナシ
▲1ゴールドパース
△2タルバン
△4モカチャン
MRO金賞の出走表はこちら

リケアカプチーノは東北優駿を圧勝し、みちのく大賞典では古馬初対戦ながらヒロシクンを競り落として一躍注目の存在となった。不来方賞JpnIIはさすがに中央勢の壁は高く6着だったが、それでも地元馬最先着。地元の3歳同士なら敵なしだ。岩手移籍後4戦、ずっと吉原寛人騎手の手綱だったが、この日は地元金沢の重賞でおそらく断然人気となる馬の騎乗があるため今回は山本聡哉騎手が手綱をとる。
相手探しの一戦だが、筆頭はリュウノナポレオン。水沢1600メートルの重賞・ウイナーカップ勝ちがあり、9月にも盛岡・水沢の1600メートルを連勝。前走は4着だが、古馬A一組特別なら評価を落とすことにはならない。ただ1800メートルのやまびこ賞では差のある5着だっただけに、再度の1800メートルがどうか。鞍上の山本聡紀騎手は12日のネクストスター盛岡をラウダーティオで制し、そのときの2着は山本聡哉騎手。今回も兄弟でのワンツーとなるか。
タカマキファイブは1800メートルのやまびこ賞で2着。2走前の水沢1600メートル戦ではリュウノナポレオンに半馬身差の2着だった。前走は8着も古馬相手で勝ち馬と0秒6差。3歳馬同士なら重賞でも上位争い。
5月にイーハトーブマイルを制しているユウユウコラソンは全7勝のうち5勝がマイル戦で、あとの2勝はそれ以下の距離。2番人気に支持された1800メートルのやまびこ賞では6着に敗れており、距離が課題となりそう。
目下3連勝で古馬B2戦も制したタイセイアダマス、中央未勝利から転入して2連勝のタナハシらは重賞初挑戦でここが試金石となりそう。
◎6リケアカプチーノ
◯5リュウノナポレオン
▲3タカマキファイブ
△10ユウユウコラソン
△8タイセイアダマス
△11タナハシ
トパーズカップの出走表はこちら
