
昨年4月から目下10連勝と快進撃を続ける九州・宮崎産のネオシエル。その連勝の始まりは1800、1750メートルの中距離だったが、3連勝目以降は1300/1400メートルの短距離に狙いを絞っている。今回も開幕直前の北海道から石川倭騎手が遠征しての騎乗。どこまで連勝を伸ばすか。
九州クラウンでネオシエルにアタマ差と迫ったのがダイリンウルフ。4コーナー手前でネオシエルが一気に先頭に立ったところ、ダイリンウルフは直線を向いてネオシエルの外に切り替えると、ゴール前では一気に迫って差し切ろうかという勢いだった。門別から戻った昨年12月のウインターチャンピオンでの勝利が、2022年12月の同レース以来の重賞制覇。九州クラウン同様、ここはネオシエルとの一騎打ちとみる。
中央2勝クラスから転入しての4勝が、いずれもA2またはA1・A2の一般戦というマイネルサハラ、九州クラウン3着だったテイエムフォンテらは、◎○に迫る場面があるかどうか。
◎3ネオシエル
○4ダイリンウルフ
▲2マイネルサハラ
△7テイエムフォンテ
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オヌシナニモノは昨年地元金沢に限ると8戦7勝。日本海スプリント、金沢ファンセレクトカップと重賞2勝を挙げ、金沢の1500メートル以下ではほぼ無敵だった。今年初戦のA1一組戦は3着だったが、先行2頭で競り合っての共倒れという厳しい展開。そして先着された2頭が今回不在ということでは、今度こそきっちり勝っておきたいところ。
マイネルシスネロスは昨秋門別から転入、ここまで5戦して3着以内4回。あとひとつは金沢ファンセレクトカップで鼻出血を発症しての競走中止だった。ただ休み明けの初戦のスプリング特別では中団から直線しっかり伸びて3着に好走しているので、大事には至らなかったのだろう。今回7頭立ての少頭数で、オヌシナニモノ以外にこれといった強敵も見当たらないだけに、オヌシナニモノにどこまで迫れるか。
ハクサンパイオニアは昨年夏に中央2勝クラスから転入して昨年は10戦して3着以内を外したのは1戦だけ。金沢ファンセレクトカップでもオヌシナニモノに2馬身ほどの差で3着だった。休み明け初戦は6着に敗れたが、ひと叩きされての上昇に期待だ。
クールドレーヌは昨年秋、B1からA2の特別で3連勝と充実ぶりを見せた。休み明けの前走スプリング特別では3着マイネルシスネロスから4馬身ほどの差で5着だったが、上昇を期待したいところ。
◎4オヌシナニモノ
○2マイネルシスネロス
▲1ハクサンパイオニア
△3クールドレーヌ
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コパノエミリアは2歳時に門別・笠松で重賞・準重賞で2着2回、3着3回。ライデンリーダー記念で先着されたページェントは重賞3勝で京浜盃JpnIIに挑戦(10着)し、ケイズレーヴは先日のネクストスター中日本を勝利。その2頭とそれほど差のない3着だった。その後、中央に移籍し1勝クラスを3戦して結果を残せなかったが、小倉ダート1700メートルでは勝ち馬と1秒差6着なら好走といえる。その経験で鍛えられたなら東海地区の同世代ではトップを争える実力とみてよさそう。浦和、高知から1頭ずつの遠征馬が相手でも地元代表として胸を張れる。
高知からの遠征がトサノマイヒメ。2歳時には佐賀に遠征してフォーマルハウト賞を制し、前走地元の土佐春花賞では2番手から直線抜け出して完勝。高知のこの世代ではドライブアウェイに次ぐナンバー2の存在。ただドライブアウェイが先日の佐賀・ル・プランタン賞では距離延長で2着に敗れたように、トサノマイヒメも初めての1700メートルに対応できるかがカギになりそう。
浦和のナーヴィスゼータはデビュー2戦目を勝ったのみだが、その後は地元浦和の選抜戦や一組の特別戦を使われ2着2回。ユングフラウ賞は8着だったが、前走3歳一組の特別戦でも牡馬相手に0秒7差の5着という成績なら、能力的には見劣らない。あとは初めての遠征と初コースで実力を発揮できるかどうか。
ラガマフィンガールは中央1戦未勝利から転入して2連勝。1500メートル=1分37秒台というのは、このメンバーに入るとタイム的には平凡だが、前走は逃げて直線少し仕掛けただけで後続との差を広げ、直線半ばからは流すような感じでマークしたタイムだけに、それなりのメンバーとやれば1秒程度は差をつめられそう。
ネクストスター名古屋を制したエレインアスティは、前走ネクストスター中日本では牝馬最先着の4着。牝馬同士なら上位争いも可能。
デビューから3連勝も前走で初の敗戦を喫したドリームトリップは巻き返しがあるかどうか。
◎9コパノエミリア
◯4トサノマイヒメ
▲3ナーヴィスゼータ
△8ラガマフィンガール
△10エレインアスティ
△11ドリームトリップ
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11歳でこのレース連覇を狙うのがアナザートゥルース。昨年は、その後地元で連対を外さず、道営記念ではベルピットと直線一騎打ちとなり、一旦は前に出る場面があったものの差し返されて半馬身差2着。4歳の北海道現役最強馬を相手に、負けて強しという内容。続く名古屋大賞典JpnIIIでも勝ち馬と0秒3差の5着は大健闘といえる。4カ月ぶりの11歳初戦でどこまで仕上がっているかだが、昨年末の能力を発揮できれば勝機は十分。
対するは大井から遠征のヴェルテックス。中央所属だった2021年に旧名古屋競馬場2500メートルの名古屋グランプリJpnIIを勝利し、その後は勝ち星から遠ざかっているとはいえ、大井に移籍して2000メートル以上のオープン特別で好走。前走金盃も4着。能力を発揮できる舞台だ。
迎え撃つ地元勢では、昨年の東海三冠馬フークピグマリオン。園田の楠賞は5着だったが、これは展開が激しくなったうえに距離も短かった。遠征勢相手に地元の維持を見せるかどうか。
プラセボは昨年門別の王冠賞を制し、船橋に移籍して前走川崎2100メートルの準重賞を勝利。報知オールスターカップはやや差のある4着だったが、2着が昨年川崎記念JpnIを制したライトウォーリアだけに相手が強かった。
エルナーニは前走がフークピグマリオンに1馬身差2着。とはいえそのときは3キロの斤量差があり、今回遠征勢相手に重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎11アナザートゥルース
○6ヴェルテックス
▲12フークピグマリオン
△4プラセボ
△5エルナーニ
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ドライブアウェイは、スタートで出遅れて最後方からとなった金の鞍賞では気分を損ねてしまったか見せ場をつくれず。それでも年明け初戦、姫路に遠征した兵庫クイーンセレクションでは互角のスタートから3番手につけると、4コーナーでは大事に外を回してひとまくり。直線あっというまに後続をちぎって大差圧勝。能力の違いを見せた。ここも普通に走ってくれば負けることはないだろう。
笠松のプチプラージュは、その兵庫クイーンセレクションでは5頭ほどで接戦となった2着争いの中で3着。前走ジュニアグローリーは6着だったが、牝馬同士の重賞なら巻き返しは可能。
地元勢では、花吹雪賞で1、2着のプレミアムカインド、ハクアイアシストが期待となるが、佐賀若駒賞で牡馬相手に勝っているハクアイアシストを上位にとった。
兵庫から遠征のオモチチャンは、ここまで6戦してすべて3着以内。初遠征での重賞初挑戦でどこまでやれるか。
フォーマルハウト賞でハクアイアシスト(3着)に先着する2着だったビービーシャルムは、前走ネクストスター西日本こそ大敗だったが、それまで佐賀では連対を外しておらず、牝馬同士なら見直し可。
◎2ドライブアウェイ
◯8プチプラージュ
▲10ハクアイアシスト
△4プレミアムカインド
△3オモチチャン
△1ビービーシャルム
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