
高知優駿でワンツーのガルボマンボ、ヴェレノに、目下5連勝中のナナコロビヤオキと三つ巴の争いとなりそう。
ナナコロビヤオキは、転入初戦の1600メートル戦でハッピーオーラに大差の2着に負けたが、その後は1300/1400メートルで5連勝。着差はそれほどでもないものの、行く馬を行かせ、その馬たちを見ながら仕掛けて少しでも前に出ればいいという余裕を感じさせる勝ち方。そのレースぶりを見ると、距離にカベがあるとは思えない。JRAとの条件交流・よさこい盃では、3〜4コーナーで一気に進出するときなどは他馬が止まっているかのような勢いだった。初距離でも能力の高さを見せる。
黒潮皐月賞を制したヴェレノ、高知優駿を制したガルボマンボは、どちらも距離が長いほうがいいことは間違いないが、レースぶりを見ていると甲乙つけがたい。そのときどきの位置取りや流れ、仕掛けのタイミングなどで後先が決まっているように思える。ジャパンダートダービーJpnIで一線級相手の厳しいレースを経験し、夏も順調に使われてきたガルボマンボを上にとった。
こちらも距離は未知数だが、前走魚梁瀬杉特別で逃げてナナコロビヤオキ相手にきわどい2着だったチアアップ、前走古馬相手に直線で鋭い脚を見せて3着に食い込んだマオノウイッシュらに食い込む余地があるかどうか。
◎1ナナコロビヤオキ
○4ガルボマンボ
▲11ヴェレノ
△5チアアップ
△8マオノウイッシュ
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負担重量700kg台の馬がいないのは、過去10年を見ても2016年だけ。そのときは680kgの牡4歳バウンティハンターが勝った。
牝馬のミソギホマレは、柏林賞を最低人気ながら3着と好走すると、その後は3連勝と急上昇。前走4歳馬同士の山鳩賞でも、牡馬とは10〜20kg差の重量で1番人気にこたえて勝ったのも価値がある。今回の680kgは、牡馬にしてみれば700kgの実質トップハンデとなるだけに、あくまでも連軸としての中心。
クリスタルコルドは、ばんえい大賞典が2着トワイチロに11秒7の大差をつける圧勝で重賞初制覇。デビュー以来掲示板を一度も外したことがなく、近走の安定したレースぶりからも上昇がうかがえる。
ばんえい大賞典3着だったヘッチャラは、前走でオープン・A1混合のとかちえぞまつ特別を勝利。その実力ならここでも最上位の実力だが、3歳でトップハンデ690kgではどうか。
であれば、そのとかちえぞまつ特別でそれほど差のない4着ながら、今回670kgで出走できるトワイチロにも有利に思える。
ばんえい大賞典で1番人気に支持されながら障害で手間取って最下位に敗れたツガルノヒロイモノだが、前走自己条件では障害を修正しており、巻き返しがかかる。
ばんえい大賞典はトップハンデで5着だったヤマカツエースも差はない。
◎3ミソギホマレ
○8クリスタルコルド
▲4ヘッチャラ
△2トワイチロ
△1ツガルノヒロイモノ
△6ヤマカツエース
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ビューチフルドリーマーカップは2010年のグランダム・ジャパン創設時から古馬シーズンの対象レースとなっていて、それゆえ他地区から強豪の遠征が多く地元馬は苦戦が続いている。今年も南関東から5頭が遠征してきて、なかでもダートグレード5勝というサルサディオーネが断然の存在。今年はJBCの舞台が盛岡で、おそらくその前に一度コースを経験しておこうということでの参戦と思われる。どこの枠からでもこのメンバーなら楽に逃げられるだろうが、絶好の1番枠に入って負けられない一戦だ。
相手には、昨年6着だったフワトロ。2000メートルの自己条件を2連勝と調子を上げて臨む。昨年は輸送で大きく馬体を減らしてしまったが、今年はその対策もしてきているようだ。◎の2番手追走で粘り込みを期待する。
地元勢の期待はマルケイマーヴェル。昨年は前哨戦のフェアリーカップを勝って3番人気に期待されたものの7着。今年も同様にフェアリーカップを勝って臨むが、今年はフェアリーカップで大幅にタイムを詰めてきた。南関東の強力なメンバー相手だが、昨年以上を期待する。
カイカセンゲンはロジータ記念を制したあとの2戦が一息という成績だが、エンプレス杯JpnIIは相手が強く、あらためて2000メートルの距離で巻き返しを期待したい。
ロカマドールはしばらく勝ち星から遠ざかり、今年は4着が最高という成績。2000メートルも初めてだが、前走読売レディス杯では見せ場のある4着。連下争いは可能。
◎1サルサディオーネ
○3フワトロ
▲8マルケイマーヴェル
△4カイカセンゲン
△2ロカマドール
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