
連勝中で底を見せていない馬が3頭もいるという好メンバーが揃った一戦。
ただ期待したいのは連勝馬ではなくイイネイイネイイネ。重賞では勝ちきれないレースが続いて2着が連続4回。しかしながら駿蹄賞ではタニノタビトに大差をつけられていたのが、東海ダービーでは直線を向いて先頭に立ったタニノタビトに対して一完歩ごとに差を詰めアタマ差まで迫った。位置取りとタイミング次第では差し切っていたのではというレースぶりだった。続く前走MRO金賞では3コーナーから楽な手応えのまま後続との差を広げて5馬身差の圧勝。たしかに少頭数で楽な相手ではあったが、イイネイイネイイネが力をつけたのもたしか。名古屋二冠の雪辱を期待する。
相手はやはり4連勝で二冠を制したタニノタビト。2歳時に1勝を挙げたのみで今年1月までは13戦1勝とまったく目立たない存在だったが、その後に急成長。今回は一度だけ経験した笠松コース(ライデンリーダー記念5着)でどうか。
コンビーノもタニノタビトと似たような成績で、2歳6月のデビュー戦を勝ったものの、2勝目が遠く、今年4月21日の3歳牝馬特別でようやく2勝目を挙げるとそこから5連勝。前走準重賞のけやき杯では、中央未勝利から転入して5連勝中だったサトミンに2馬身差をつける完勝。ここはさらに相手強化というメンバーでどうか。
もう1頭の連勝馬は笠松のアイファーエポック。今年2月にデビューし、2戦目で2着に負けたもののここまで6戦5勝。特にこの4連勝は、6馬身、4馬身、5馬身、4馬身差と一方的なレースばかり。とはいえ今回と同じ1900メートル戦だった2走前の勝ちタイムが2分10秒3。前走1800メートル戦はタイムを詰めて2分0秒7で、1900メートルに換算すると2分7秒4。過去の岐阜金賞の勝ちタイムを見ると、過去10年でもっとも時計がかかった昨年のダルマワンサでも2分6秒0。アイファーエポックがここで勝ち切るには大幅にタイムを短縮する必要がある。
前走3歳1組特別を浦和から期間限定騎乗中の及川烈騎手で制したユーセイブラッキー、ダートグレードで強敵相手の経験を積んできたクレールアドレらも連下争いなら。
◎10イイネイイネイイネ
○8タニノタビト
▲11コンビーノ
△2アイファーエポック
△7ユーセイブラッキー
△3クレールアドレ
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レディバグはここ2戦での充実ぶりが目立つ。中央のオープンでは足踏みが続き、マリーンカップJpnIIIでも、勝ったショウナンナデシコに3秒4も離されての5着。ところが栗東Sでオープン初勝利を挙げると、スパーキングレディーカップJpnIIIでは、4コーナーでやや離れた5番手の位置取りから、勝ったショウナンナデシコにクビ差まで迫った。その成長力に期待する。
コンバスチョンはドバイに遠征したUAEダービーでは結果が出ず(11着)、帰国初戦となったユニコーンステークスGIIIでも9着だったが、勝ち馬からコンマ5秒差。今回、帰国2戦目でハンデ53kgなら好走以上も可能。このレースで過去3勝している川田将雅騎手というのもアドバンテージ。
東京スプリントJpnIIIを制したシャマルは、初めてのコーナー4つの1400メートル戦となったさきたま杯JpnIIではゴール前アタマ、アタマという差の接戦で3着。あらためてこの条件で、中央勢に軽ハンデの馬がいるなかでの57kgがどうか。
サクセスエナジーは59kgを背負うのは2着だった昨年と同じだが、8歳という年齢的なことがどうか。
ラウダシオンは初ダートに加え、小回りの1400メートルという条件でどんな走りを見せるか。
地方馬では3連勝で吉野ヶ里記念を制した地元のリュウノシンゲンが期待となりそうだが、佐賀1400メートルの持ちタイムが1分27秒台後半では、かなりタイムを縮める必要がある。兵庫から遠征のコウエイアンカも4連勝中だが、ダートグレード初挑戦では厳しそう。地方馬はあっても掲示板まで。
◎4レディバグ
○3コンバスチョン
▲12シャマル
△2サクセスエナジー
△6ラウダシオン
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