世代最強といえるキョウエイリュウは、トップハンデで臨んだはまなす賞は、障害をトップで抜けた軽量3歳牝馬のイオンからそれほど離されることなく3番手クリア。2番手のカイセドクターが差し切って勝ったが、ほとんど離されることなく3着でゴール。そのレースでキョウエイリュウより10kg軽かったカイセドクターが、今回はキョウエイリュウより10kg重くなってトップハンデ。障害は安定しており、馬場もそれほど重くはならないらしいのは有利。重量差もあるので頭確実とはいえないが、中心としては信頼できる。
能力は間違いなくトップクラスだが、気性的に狙いが難しいのがゴールドハンター。4走前のゴールドトロフィーでは障害7番手から、まさに次元の違う末脚で差し切った。柏林賞でも、溜めて障害先頭から後続を振り切っての完勝。ただ、前走はまなす賞では障害で苦戦して勝負にならなかった。軸とするには不安はあるが、圧勝があってもというタイプ。
ヤマトタイコーは近走不振だが、重賞ではばんえいダービー2着、柏林賞3着という好走歴。その賞金で能力以上に高いクラスに格付けされたため苦戦が続いている現状。ただキョウエイリュウより20kg軽い720kgなら好勝負も。
牝馬2頭はB1格付けで、トップハンデのカイセドクターより60kg軽い690kg。フォルテシモは牝馬同士の重賞でもばんえいオークスの4着が最高という成績だが、ここに来てB2からB1で6戦連続して3着以内と調子を上げている。前走B1特別を勝っても昇級せず、ここもB1格付けの重量で出走できるのは有利。穴ならこの馬。
山鳩賞2着だったトワトラナノココロ、同5着も続く前走でA2特別を勝ったブラックサファイアも能力上位だが、キョウエイリュウと10kg差でどこまで食い下がれるか。
◎7キョウエイリュウ
○9ゴールドハンター
▲3ヤマトタイコー
△2フォルテシモ
△8トワトラナノココロ
△4ブラックサファイア
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キラットダイヤは中央2勝クラスから転入し、水沢850mの早池峰スーパースプリントの勝利にはそれほど驚かなかったが、中央時代は1200メートル戦では大敗していたにもかかわらず、盛岡1200メートルの岩鷲賞で後続をぶっちぎって圧勝したのにはびっくりだった。今回は2カ月ぶりの実戦になるが調教でも十分乗り込まれており、ほかに短距離重賞での実績馬も見当たらず、連勝濃厚と見る。
岩鷲賞で2着だったのがボタニーク。とはいえキラットダイヤに6馬身差をつけられた。水沢1300/1400メートルで3連勝のあと、盛岡で3戦。今年7歳で北海道B3からの転入だが上昇がうかがえる内容。岩鷲賞での上位人気で3着だったタイセイブラスト、4着だったシゲノブが今回揃って回避とあれば、引き続き好走が期待できる。
マルケイマーヴェルは、水沢1600メートルのA一組特別から盛岡1800メートルのフェアリーカップを連勝。ただ2000メートルのビューチフルドリーマーカップ(7着)はさすがに距離が長かったか。昨年3歳時に盛岡1200メートルで2戦2勝という実績があり、短距離で能力発揮なら勝ち負けの可能性まで。
アナトは、ビューチフルドリーマーカップこそ8着だったが、それを度外視すれば、笠松から転入後、水沢・盛岡の1600メートル戦で8戦して7連対。1200メートルは経験がないが、短距離でも能力発揮なら上位争いも。
ジェドゥラシャンスはB1特別までだが、目下7戦連続で3着以内。前走盛岡1200メートル1分13秒9(稍重)というタイムなら通用してもおかしくない。
マイルを中心に好走しているマジョリティー、金沢から好調のまま転入初戦のネクサスエッジらにも上位食い込みの可能性はありそう。
◎4キラットダイヤ
○3ボタニーク
▲5マルケイマーヴェル
△8アナト
△11ジェドゥラシャンス
△12マジョリティー
△7ネクサスエッジ
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