シャルフジンのフレッシュチャレンジは、スタートこそ互角だったが二の脚のダッシュが速く、楽に先手をとると、直線では軽く追われただけで一瞬にして後続を突き放した。ムチが入ったのは今後を考えてのことだろうが、2着エイシンシュトルムに9馬身差をつけた。そのエイシンシュトルムが、その後アタックチャレンジを圧勝し、2歳オープンも制した実力だけに、それを楽に突き放したシャルフジンの能力は相当なものと見る。
コパノミッキーはフレッシュチャレンジで2着に2秒7の大差をつける圧勝。スタートで気合をつけて先頭に立ち、直線で追い出されると独走となった。2番枠に入ってうまく流れに乗れるかどうか。田中淳司厩舎は14頭立てで最多の5頭出走。上位独占という可能性もある。
スーパーフレッシュチャレンジではモーニングショーに差のある3着に敗れたエイシンヌプリだが、アタックチャレンジでは4コーナー手前で抜け出すと、あとは後続を寄せ付けず2着に6馬身差。2戦目で能力の高さを見せた。
デビューから2連勝のラブミードールだが、ウィナーズチャレンジは5頭立ての少頭数で余裕があった。今回はそのときよりレベルの高いメンバーが揃っただけに、ここまで2戦ほど楽なレースにはなりそうもない。馬主のDr.コパさんはコパノミッキーとともに2頭出しで、ともにコパノリッキー×サウスヴィグラスという同じ配合なのが興味深い。
ウィナーズチャレンジでラブミードールの2着だったデシジョン、フレッシュチャレンジが8馬身差の圧勝だったウイスキータイムらも上積みがあれば上位に食い込んでくる。
◎12シャルフジン
○2コパノミッキー
▲6エイシンヌプリ
△10ラブミードール
△3デシジョン
△9ウイスキータイム
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ダノンジャスティスは中央3勝クラスから高知移籍後2連勝。その初戦では、昨年の黒船賞JpnIIIで4着だったサクラレグナムをあっさり振り切り2馬身半差。2戦目は4コーナー先頭のサクラヘラクレスを楽にとらえて2馬身差をつけた。ともに1600メートル戦だったが、中央時代は芝でもダートでも1200メートルのスピード競馬を経験していたことでは、この超短距離の舞台でも能力を発揮できそう。まだ5歳だけに将来的にも楽しみな存在。
一昨年のこのレース2着で、昨年好ダッシュから逃げ切ったのがエイシンエンジョイ。昨年はそれを含めて重賞4勝を挙げたが、年明けからはやや冴えない成績が続いた。それでも3カ月の休み明けとなった前走820m戦で2着とまずまずの走りを見せた。得意の距離で休み明け2戦目の上昇があれば連覇も可能。
園田2戦目、初めての820メートル戦で、そのエイシンエンジョイを差し切ったのがブランオラージュ。中央1勝クラスを勝っての兵庫転入ということでは、この距離でこそという可能性はある。
一昨年の覇者がタガノカピート。その後はやや冴えないレースが続いたが、今年4月から2連勝のあとの前走がブランオラージュの3着。7馬身差をつけられただけに、巻き返しまであるかどうか。
中央3勝クラスから転入して好走を続けているコウエイアンカは、1230メートル戦で2着があるが、初めての820メートル戦で見せ場をつくれるかどうか。
昨年直線一気でエイシンエンジョイにクビ差まで迫ったダノングッドは近走の成績が今ひとつだが、この舞台であっと言わせる場面はあるかもしれない。
◎3ダノンジャスティス
○5エイシンエンジョイ
▲10ブランオラージュ
△4タガノカピート
△1コウエイアンカ
△9ダノングッド
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