ツムタイザンはデビューから2連勝。前走は1番枠にもかかわらずあえて抑え、砂をかぶるのを経験させるような競馬。スタート後の直線はかなり行きたがっていたが、向正面で馬群がバラけるころには折り合いもついて、4コーナーで外に持ち出し、逃げていたマルカフォルトゥナをとらえると直線であっさり突き放した。直線ではかなりフラフラする子供っぽい面も見せ、そうしたことが解消されればさらに上を目指せそう。
アイルビーゼアは、前走園田プリンセスカップでは北海道のラジアントエンティに5馬身差をつけられての2着だったが、その走破タイム1分31秒7は、例年の兵庫若駒賞の勝ちタイムとの比較でも十分に勝負になる。
マルカフォルトゥナは、前走こそツムタイザンに振り切られての2着だったが、2走前、3走前は1400メートルで連勝。ここでもマイペースの逃げに持ち込めれば見せ場をつくれそう。
園田プリンセスカップで4着だったフセノチェリーも地元同士なら巻き返す可能性はある。
ナットグレースワンの前走は、不良馬場だったとはいえ1400メートルで1分30秒を切る好タイムで圧勝。ここに来ての充実ぶりが目立つ。
シェナキングは、フセノチェリーやマルカフォルトゥナときわどい勝負をしており、展開ひとつで逆転も可能。
◎4ツムタイザン
○10アイルビーゼア
▲7マルカフォルトゥナ
△2フセノチェリー
△5ナットグレースワン
△9シェナキング
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モズアスコットはダートでまだ底を見せていないといっていい。前走かしわ記念は、スタートで躓いてレースにならず。ペースが上がった3コーナーあたりからは追っても反応していなかったので、まったく走っていない。圧巻のレースぶりだったフェブラリーステークスと同じようなコース形態で、時計も速い盛岡のダートコースなら能力を存分に発揮する。
リピーターの活躍が目立つのがこの南部杯。昨年のこのレースでGI/JpnI初制覇となったサンライズノヴァは、その後フェブラリーステークスでも3着と好走した。前走プロキオンステークスを59キロで制したことでも充実ぶりがうかがえる。
モジアナフレイバーは、中止となったドバイ帰りの帝王賞は仕上がり途上で惨敗だったが、前走千葉ダートマイルは相手が楽だったこともあり、ほとんど持ったままの楽勝。昨年の南部杯では4コーナーを回ってくるあたりでは勝ったかという勢いで4着。東京大賞典でも3着に好走した。その頃の調子が戻っていれば勝負になる。
実績最上位はGI/JpnI・5勝のゴールドドリームだが、昨年のかしわ記念以来勝ち星がなく、押し出される形で△まで。
かしわ記念のようにマイペースでの逃げに持ち込めればワイドファラオだが、インティとの兼ね合いが難しい。そのインティはフェブラリーステークス(14着)以来の実戦で万全の状態まではどうか。昨年2着だったアルクトスも見限れない。
◎5モズアスコット
○11サンライズノヴァ
▲2モジアナフレイバー
△16ゴールドドリーム
△15ワイドファラオ
△3インティ
△14アルクトス
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今年から1400メートルに距離短縮となり、園田・楠賞の指定競走となった秋の鞍。ダービーグランプリを目指す2000メートル前後の路線に対して、楠賞を目指す3歳秋の短距離路線が形成されつつある。
園田オータムトロフィーを圧倒的なスピードで快勝したステラモナークはその短距離路線を選択。楠賞を目標としてここに遠征してきた。名古屋1400メートルは3月に若草賞を6馬身差で圧勝しており不安材料はない。南関東の重賞勝ち馬も遠征してきているが、そのスピードは一枚上手と見る。
浦和のエストラードは、中央未勝利から移籍して3戦2勝。前走川崎1400メートルの古馬B2・B3戦では、4コーナー5番手あたりからうまく馬群をさばいて差し切った。3歳馬がこの時期に古馬のそのクラスで勝ちきったという能力は評価できる。前走馬体重プラス16キロと、減っていた馬体重を戻しての成長もうかがえる。
岐阜金賞ではダルマワンサとの一騎打ちに敗れて惜しくも東海三冠を逃したニュータウンガール。2歳10月のジュニアクラウン以来となる1400メートルでどうか。
全日本2歳優駿JpnIを制して2歳チャンピオンとなったヴァケーションだが、その後は勝ち星から遠ざかってしまった。前走2100メートルの戸塚記念でも見せ場をつくれず初めて二桁着順に沈んだ。距離短縮で、久々の吉原寛人騎手が鞍上となって復活はあるか。
中央1勝クラスから名古屋に移籍し、古馬A4特別を逃げ切ったコパノライダーも3歳同士ならヒケをとらない。
岩手で重賞2連勝のあと再び名古屋に戻ってきたエイシンハルニレは、このメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎10ステラモナーク
○3エストラード
▲4ニュータウンガール
△11ヴァケーション
△8コパノライダー
△12エイシンハルニレ
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サブノタマヒメはデビューから5連勝。2着との最少着差はデビュー戦の2馬身半。前走金沢プリンセスカップは3コーナー過ぎで先頭に立つと、逃げ粘っていたマナバレンシアを直線で軽く突き放して3馬身差。さらに3着のエムザックベールには5馬身差をつけた。一戦ごとに力をつけている。牡馬相手でも現状、能力は一枚抜けている。
エムザックベールは、門別からの転入初戦となった金沢プリンセスカップではサブノタマヒメから8馬身離されて3着。門別ではオープンでも好走していたという実力ならもっと走っていい。転入2戦目での巻き返しに期待。
デビューから勝ちきれないレースが続いたシンフジだが、ここにきて2連勝。これまでサブノタマヒメとは4度対戦して3、2、2、2着。サブノタマヒメさえいなければ何度も勝っていたはず。前走は4コーナー手前でラチ沿いから先頭に立って楽勝。力をつけて逆転なるかどうか。
勝負はおそらくここまで3頭。9月1日のJRA認定競走でシンフジを負かしているフューリアス、前走でシンフジの3着だったタクシードライバーらも上位食い込みを狙う。
◎1サブノタマヒメ
○10エムザックベール
▲3シンフジ
△11フューリアス
△2タクシードライバー
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コーナーを4つ回る1230mというめずらしい条件を狙ってなのか、フルゲート12頭に遠征馬5頭が参戦。園田の地方重賞で、遠征馬のうち4頭が東日本からというのもめずらしい。
2頭出しの浦和・小久保智厩舎からブラックジョーに期待する。中央オープンから移籍して、2着のあとA2以下特別とオープン特別を連勝。コロナの影響で1週延期となったスパーキングサマーカップが7着で、オーバルスプリントJpnIIIは6着と、重賞ではさすがに相手が強かった。とはいえそれほど大きく負けたわけではない。中央ではダート1200〜1400mを中心に使われていただけに、この距離でこそという期待はできる。
地元兵庫勢では、中央から転入後1230m戦を3連勝したナムラムート。佐賀に遠征したサマーチャンピオンJpnIIIが地方馬最先着の5着で、園田チャレンジカップも5連勝となったナリタミニスターに3/4馬身差2着。そのナリタミニスターが不在となれば、ここで重賞初制覇の期待も。
ミカエルシチーもは昨年末に転入して1230mで9戦7勝、2着1回、目下3連勝中。まだ底を見せていないが、重賞初挑戦でどこまでやれるか。
小久保厩舎のもう1頭、エッシャーもA2下の準重賞勝ちがあり、プラチナカップ4着なら十分通用する。保園翔也騎手は先週の姫山菊花賞で期待されたセンチュリオンでは残念ながら3着。ここでリベンジなるか。
昨年来、重賞4勝を挙げているエイシンエンジョイは押し出される形で△まで。
ここまで勝ち鞍がすべて1000mというアザワクだが、3歳牝馬が定量で、古馬の牡馬と2kg差というのはちょっと条件が悪い。
◎4ブラックジョー
○6ナムラムート
▲2ミカエルシチー
△5エッシャー
△1エイシンエンジョイ
△7アザワク
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