出走は牡馬のみ9頭で、ハンデ差は最大40キロ。ならば最大50キロのハンデ差で柏林賞を勝ったメムロボブサップに4歳シーズン二冠の期待がかかる。その後もハンデを課せられながら、山鳩賞2着、はまなす賞2着と常に中心的存在。オープン-1組のマロニエ賞ではコウシュハウンカイら古馬のトップクラスを負かしているということでも実績断然だ。
柏林賞は最下位10着に敗れたコマサンブラックだが、山鳩賞では30キロ差はあったもののメムロボブサップとの接戦を制した。その後は、B1級特別を勝って、A1混合特別でも僅差の3着と好走。クラス以上に力をつけていると考えられ、今回、メムロボブサップとは山鳩賞のときと同じ30キロ差なら、再度先着という可能性も。
アオノブラックは、柏林賞、山鳩賞、はまなす賞と、いずれもメムロボブサップと同じ重量で後塵を拝してきた。しかし10キロ差がついた今回は逆転も可能。
コマサンエース、インビクタらは重量差を生かして上位争いも。
◎5メムロボブサップ
○6コマサンブラック
▲7アオノブラック
△2コマサンエース
△9インビクタ
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中央芝オープンからの移籍馬が何頭かいて、盛岡の芝重賞としてはかなりレベルの高いメンバーが揃った。
アップクォークはせきれい賞に続いて兵庫からの遠征。中央のオープンでは頭打ちとなったが、兵庫に移籍して園田の特別戦4着のあと遠征したせきれい賞は、3コーナー過ぎで一気に先頭に立つと、やはり元中央オープンのロードヴァンドールを6馬身突き放しての圧勝となった。中央では芝1800〜2000メートルを中心に使われてきたが、コーナーを4つ回る盛岡芝1700メートルなら道中で息を入れられるところはあり、問題なくこなせると見る。
芝でこそと思われたランガディアは、転入していきなりダートの重賞を3連勝。さらにマーキュリーカップJpnIIIでも中央勢の一角を崩す3着と好走した。ここはあらためての芝に期待。岩手移籍後5戦すべて手綱をとってきた鈴木祐騎手がアップクォークに騎乗するため、山本聡哉騎手に乗替った。
中央では芝1800メートル以上のみを使われてきたロードヴァンドールは、南関東に移籍してのオープン特別は5、11着と結果が出ず。盛岡芝のせきれい賞に遠征し、アップクォークの2着に好走した。1700メートルへの対応がどうかだが、盛岡芝も2度めとなれば上積みも期待できる。
ロワアブソリューは、今年開幕で岩手に転入し、ダートでは結果が出なかったものの、OROターフ特別、桂樹杯と、芝に替わって2連勝。今回はメンバーのレベルが上がるが、連勝の勢いは侮れない。
3歳同士のオパールカップ2着だった北海道のフジノロケットは、その後中央芝の2勝クラスを2戦。勝つことはできなかったものの、勝ち馬から0秒5、0秒8差とまずまずの好走。3歳だけに中央で揉まれて力をつけている可能性はある。
このレース連覇のかかるコスモリョウゲツだが、それ以来勝利から遠ざかったまま。前走桂樹杯2着で復調のきっかけとなったかどうか。
◎3アップクォーク
○7ランガディア
▲8ロードヴァンドール
△4ロワアブソリュー
△10フジノロケット
△6コスモリョウゲツ
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出走11頭中8頭が北海道からの転入馬。ホッカイドウ競馬のシーズンが終盤に向かう時期ゆえ、新たな活躍の場を探してということだろう。
その中でも実績最上位がエムザックベール。門別でJRA認定競走を勝っているのはこの馬だけで、オープンでも5着、4着と掲示板を確保。重賞のリリーカップにも出走(10着)した。北海道からの移籍馬の中では実績断然。
となると、地元でデビューから4連勝中のサブノタマヒメとの比較でどうか。ここ3戦の2着馬がいずれもシンフジで、層がそれほど厚くないところでの連勝だけに、やはり強い相手に揉まれてきたエムザックベールに分があると見る。
マナバレンシアは、門別で一般の未勝利戦を勝ち、転入初戦は直線楽に後続を振り切った。その2着馬、エイシンミチバシリも門別(未勝利)からの転入馬だった。◎○とはやや差がありそうだが、連下争いなら。
同じく門別で未勝利勝ちがあり転入初戦となるスツーカ、門別では勝ち星を挙げられなかったがフレッシュチャレンジでクビ差2着の経験があるステップフォード、門別では未勝利も転入初戦を制したリードキングダムらも変わり身、成長次第では。
◎11エムザックベール
○4サブノタマヒメ
▲3マナバレンシア
△2スツーカ
△9ステップフォード
△10リードキングダム
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