兵庫から遠征のエイシンヴァラーは、昨年1月に中央オープン特別勝ちがあり、転入後3戦目となった兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでも地元最先着の5着。圧巻だったのは3走前のA1特別で、不良馬場だったとはいえ園田の1400メートルで1分26秒4はなかなか出るタイムではない。あのトウケイタイガーでさえも、園田1400メートルではマークしたことがない。JpnIIIの兵庫ゴールドトロフィーではさすがに不良馬場になると1分25秒台が出ることもあるが、それに匹敵するするようなタイムだ。問題は1番枠。通常、高知では砂が重い内枠は不利とされるので、その1番枠をどうさばくか。
サクラインザスカイは昨秋の門別でA1特別での勝利があり、それでいてC1級での転入。一昨年にはなるものの、エトワール賞や道営スプリントなどの短距離重賞でも上位争い。いきなりでも勝負になりそう。
ナンヨーマークは中央準オープンで頭打ちになっての転入。とはいえ前走A-2の一般戦で2着に6馬身差をつける楽勝。ここに入っても互角のスピードを見せそうだ。
遠征、転入勢が強力で、5戦連続連対中のカイロスは押し出される形での△。
セトノプロミスは昨年、地元高知の重賞を5戦してすべて掲示板内の好走。1900メートルの二十四万石賞を制して、1300メートルのトレノ賞で2着はあるが、この距離はやや割引か。
◎1エイシンヴァラー
〇10サクラインザスカイ
▲2ナンヨーマーク
△9カイロス
△7セトノプロミス
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B級馬による1750メートルのS2重賞。
ここはM&Kジョッキーズカップ第2戦の上位3頭の争いと見る。そのM&Kジョッキーズカップは、2番手につけたコウザンヒキリが3コーナー過ぎで早めに先頭に立って直線突き放して圧勝。中団を追走したキタサンシリーズ、スタート後2番手も道中で位置取りを下げてしまったロードエスペランサは脚の使いどころがなかった。
中でもロスが多かったのは、前半馬群に包まれていたキタサンシリーズ。4コーナーでも外に膨れてしまい、脚を使ったのは直線だけ。今回、主戦の山口勲騎手に手綱が戻って巻き返すと見る。
とはいえ勝ったコウザンヒキリは、昨年9月以降、B級のS2重賞と特別で3着以内を外さないという堅実な成績。連勝の可能性も十分にありそう。
M&Kジョッキーズカップでは1番人気に支持されて3着だったロードエスペランサだが、上記2頭に比べるとやや分が悪い。
上記3頭のどれかが崩れたときに馬券圏内い食い込むのは、近走勝ちきれないレースが続いているものの常に上位争いにはからんでいるテイエムサンピラーに、B級の同じく善戦続きのトモジャクール。
◎1キタサンシリーズ
〇5コウザンヒキリ
▲10ロードエスペランサ
△7テイエムサンピラー
△11トモジャクール
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新春ペガサスカップの予想では、「楽な相手としか対戦していない」というのを理由にサムライドライブを○(対抗)評価としてしまったが、そんなのまったく関係ない強さだった。1月はこれで3戦目。使いすぎという感じがしないでもないが、楽勝続きなだけに疲れもないのだろう。
とはいえチェゴは、サムライドライブにとってこれまで対戦してきた相手で、一番手強い相手になりそう。新春ペガサスカップで5馬身差の2着だったドリームスイーブルは、その前走ジュニアキングでチェゴを負かしていた。しかしその時のチェゴは笠松1600メートルの外目の枠からのスタートで後手を踏んで後方からとなり、最後の直線ではドリームスイーブルと脚色が一緒になっての2着。それがチェゴの能力ではない。サムライドライブに迫る場面もありそう。
スリルトサスペンスは昨年秋に船橋から笠松に移籍。しかしその後は遠征競馬ばかりで、東海地区での出走は今回が初めて。強敵相手に戦ってきた経験は生きるはず。
北海道から兵庫に移籍したレコパンハロウィー、中央から名古屋に移籍して2勝を挙げているピリリらが上位争いに食い込めるかどうか。
◎8サムライドライブ
○6チェゴ
▲10スリルトサスペンス
△3レコパンハロウィー
△7ピリリ
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A級馬による1750メートルのS2重賞。
昨年秋に復帰して以降、不振が続いていたキングプライドだが、年明けの九州オールカマーで突如と言っていい復活。中島記念3連覇を達成したばかりのキョウワカイザーにぴたりと付かれ、いつ交わされるかと思って見ていたところ、逆に3コーナー手前からはじわじわと差を広げていっての逃げ切り完勝となった。2015年の3歳時には九州ダービー栄城賞を制し、中島記念ではキョウワカイザーの2着にもなった活躍馬が復活となれば、佐賀の古馬線戦はますます充実しそうだ。
アクロマティックは、兵庫から笠松を経由して転入。6戦して勝ち星こそないものの、12月の烏帽子岳賞ではキョウワカイザーの2着があった。今回のメンバーなら2着争いの筆頭。
コスモポッポは、九州オールカマーでアクロマティック(6着)に先着する5着。ただそれまでの成績からはやや分が悪い。
中央からの転入初戦が2頭。ランドオザリールは1000万条件で頭打ち、スパーキングジョイは500万条件に降級となっても着外続き。ダートでの勝ち星もあるランドオザリールに期待できそう。
◎6キングプライド
○2アクロマティック
▲8コスモポッポ
△5ランドオザリール
△4スパーキングジョイ
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A級馬による1400メートルのS2重賞。
北海道から転入して2連勝で臨んだアウヤンテプイの前走は、まさかの3着。レース前半、ウルトラカイザーに半馬身ほどの差でぴたりと付かれてプレッシャーをかけられ、3コーナーあたりから徐々に後退。離れた3番手を追走していたシゲルクロマグロにもとらえられて差のある3着だった。
アウヤンテプイ、ウルトラカイザーは、ともに北海道所属が長く、活躍した距離が違うなか門別で3度の直接対決があった。初対戦は2013年10月31日の1200メートル戦で、ウルトラカイザーがアウヤンテプイを半馬身差で負かしてのワンツー。その後の2戦はどちらも勝利には至らず、いずれも1200メートル戦でアウヤンテプイが先着していた。そして佐賀での有明海特別が通算4度目の直接対決で、ウルトラカイザーが勝利。2頭の後先では2勝2敗の五分となった。
今回が5度目の対戦。コーナーを4つ回る地方の1400メートル戦は向正面で息が入ることが多く純粋な短距離とは言い難い。ならば今回もウルトラカイザーに分があると見る。
有明海特別では、失速したアウヤンテプイに半馬身差まで迫っての4着だったのがコウギョウダグラス。佐賀では中・長距離の重賞も使われているが、大井時代はほとんど1400メートル以下を使われてきただけに、あらためてこの距離で、上記2頭の間に割って入る可能性も考えられる。
岩手から転入初戦の宝満山賞が3着だったキングジャガーは久しぶりの1400メートル戦。◎○が相手となると、やはり連下争いまでだろう。
◎8ウルトラカイザー
○1アウヤンテプイ
▲2コウギョウダグラス
△4キングジャガー
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