8頭立てだがほとんどの馬に印をつけたくなるようなメンバーが揃った。
中でも実績的に抜けているのがイッツガナハプン。川崎に遠征したスパーキングサマーカップでは個人的にひじょうに期待していたのだが、無念の除外。それ以来の復帰戦ということでは不安もないではないが、万全の仕上でなくとも、8分程度のデキにあればこのメンバーならあっさりもありそう。
ウォーターサルーンは兵庫C級から転入して、高知のC級でも足踏みが続いたが、今年7月以降、何があったか連戦連勝でA級戦まで勝ち進んだ。2走前の1600メートル重馬場1分43秒6は、そのままこのレースで勝ち負けしてもおかしくないタイム。一気に重賞もという期待がかかる。
ワイルドコットンは、建依別賞、珊瑚冠賞ともに3着で、前走アンライバルド賞ではカイロスやカッサイを負かしての勝利。調子を上げてきており、中心視してもおかしくない1頭。
建依別賞2着のチャオも上位争いに食い込んできそう。
今年4月には福永洋一記念を制したカイロスだが、以降の勝利はA-2の一般戦だけ。ここにきて調子は下降気味で△まで。
◎1イッツガナハプン
○4ウォーターサルーン
▲6ワイルドコットン
△2チャオ
△7カイロス
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この世代は、イレネー記念を制したホクショウムゲンが賞金を稼いだために苦戦しているのはわかるとして、B級の自己条件でまったく結果を残していなかったカネサスペシャルがほとんど人気薄でばんえい大賞典と秋桜賞だけは勝つという、正直なところ力関係が判然としない。
ならば別定増量がない好調馬から、ウンカイタイショウを狙ってみたい。ばんえい大賞典は障害で転倒して失格となってしまったが、その後7着のあと8戦して6連対。調子を上げて臨む一戦だ。
メジロゴーリキも、前走でB1級-1・2組の決勝を勝って別定増量なし。ナナカマド賞3着、ばんえい大賞典2着と重賞でも好走している勝負強さに期待だ。
ばんえい大賞典7着のあと自己条件で一度も掲示板を外していないマツカゼウンカイも好調な上に増量なしで期待できそう。
ミノルシャープは、はまなす賞を制したものの、秋桜賞で5着に負けたのは別定20kg増もあって仕方のないところ。今回もあまり強気にはなれない。
ばんえい大賞典3着、はまなす賞2着と重賞で上位に食い込んだコウシュハサマーは前走は障害でヒザを追って6着。巻き返しがかかる一戦。
A1級に格付けされ苦戦を続けてきたホクショウムゲンだが、前走の3着で復調なら見限れない。
◎7ウンカイタイショウ
○4メジロゴーリキ
▲6マツカゼウンカイ
△9ミノルシャープ
△1コウシュハサマー
△3ホクショウムゲン
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期待されたエンパイアペガサスのいよいよ復帰戦。南関東の一時移籍で報知グランプリカップを制し、岩手に戻ってからも、あすなろ賞、みちのく大賞典と連勝。マーキュリーカップJpnIIIで中央との対戦が期待されたが、脚部不安のため休養。今回は4カ月半ぶりの復帰戦となるが、地元同士の対戦なら負けられないところ。
岩手の有力オープン馬が勢揃いとなって相手は迷うところだが、筆頭はチェリーピッカーとした。昨年、中央未勝利から転入して下級条件から連戦連勝。2着が一度だけあったものの、重賞初挑戦となった青藍賞を見事に勝利。中央時代から岩手転入後も短距離を中心に使われていたが、盛岡コースでは1800メートルも勝っており、青藍賞の勝ち方からもマイルはまったく問題ない。主戦の山本聡哉騎手がラブバレットに騎乗するため大井から御神本騎手が呼ばれた。
ラブバレットのクラスターカップJpnIIIは、レコード決着となってタイム差なしのクビ差2着は、まことに惜しいレースだった。しかしながら一昨年の絆カップが4着で、それを含め盛岡ダート1600メートルは、なんと勝ち星なし。ここは笠松グランプリへ向けてのひと叩きと考えるべきかもしれない。
中央オープンから転入初戦のタイセイファントム、中央から移籍して2連勝中のプリンスダム、南部杯地方最先着でチェリーピッカーに先着しているメイショウオセアン、シアンモア記念を制したユッコなど、とにかく可能性を感じさせる馬が多い。
◎4エンパイアペガサス
○12チェリーピッカー
▲13ラブバレット
△14タイセイファントム
△3プリンスダム
△10メイショウオセアン
△7ユッコ
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九州ジュニアチャンピオンは佐賀デビュー馬限定戦だったが、ここは転入馬も出走可能。九州ジュニアチャンピオンに出走した4頭(出走取消だったエスワンノホシも含めて)以外の5頭はいずれもデビューがホッカイドウ競馬。
なかでもスターオブソレイユは門別で2戦したのみで早々と見切りをつけて佐賀に転入。その後はここまで6戦5勝、2着1回とまだ底を見せていない。ただ1400メートル戦は好タイムで勝っているが、今回佐賀では初めての中距離戦。門別1700メートル戦で大敗しているだけに距離不安はあるが、それでもこれまでのパフォーマンスからは能力上位と見る。
ニッポンタイショウはJRA認定ではない未勝利戦を勝ち、アタックチャレンジでもきわどいレースをしていた。特に7月19日のアタックチャレンジでは、その後にJRA札幌のコスモス賞で2着、重賞フローラルカップを制することになるミスマンマミーアにコンマ3秒差という好走があった。転入初戦はスターオブソレイユの4着に敗れているが、門別では1500~1600メートルで好走していただけに、この距離で逆転ということも考えられる。
ベルセルクは転入初戦が7馬身差の圧勝。ただ門別の好走歴も短距離戦だけで、能力は高そうだが、この距離でどうかという不安はある。
リンノゲレイロは門別で1000メートルの未勝利戦を勝利。ウィナーズチャレンジではさすがにレベルが高く勝負にならなかったが、転入しての変わり身に期待。
◎スターオブソレイユに佐賀で唯一土をつけたのがムーンパスイエロー。ただその後距離が伸びての2戦が今ひとつの成績だけに、ここでもあまり高い評価はできない。
九州ジュニアチャンピオン2着だったエリザベスセーラが門別デビュー組にどこまで食い下がれるか。
◎3スターオブソレイユ
○8ニッポンタイショウ
▲9ベルセルク
△7リンノゲレイロ
△5ムーンパスイエロー
△4エリザベスセーラ
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