園田では短距離の古馬重賞が少なく、それゆえに新設されたであろう第1回の兵庫ゴールドカップ。
いつか重賞を勝てそうで、惜しいところで勝てないまま8歳になってしまったドリームコンサート。今年ここまで5戦して勝ち星こそないものの、すべて掲示板内。金沢に遠征した金沢スプリントカップはまことに惜しい2着だった。徹底的に短距離だけを使われているだけに、ここはようやく巡ってきたチャンスといえそうだ。勝率が毎年のように20%を超えている柏原誠路調教師にとっても、この馬で初タイトルをという思いは強いだろう。
バズーカは、3歳時に重賞戦線で活躍し、東海ダービーなど重賞4勝のうち3勝が1900メートル戦。ところが3歳12月以降の勝ち星を見ると、5勝のうち3勝が1400メートル戦。父スニッツェルでもあり、本質的には短距離が向いている。
ランドクイーンは、ここまでの重賞3勝が820メートルの園田FCスプリントに、園田チャレンジカップと笠松・白銀争覇は1400メートル戦と、短距離重賞を待っていた1頭。ただ今回は半年ぶりの実戦ということで▲まで。
ハタノキセキ、ナナヨンハーバー、ナチュラリーらは、いずれも近走掲示板内の好走を続けており、やはり実績のほとんどが1400メートル以下という面々。
◎3ドリームコンサート
○2バズーカ
▲4ランドクイーン
△7ハタノキセキ
△8ナナヨンハーバー
△6ナチュラリー
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1997年にJRAとの交流となって以降、今回の9頭立ては最少の頭数だが、充実のメンバーが揃った。
地元の前哨戦ともなっているサンライズカップは出世レースで、必ずしも勝てなくとも、2着、3着に入った馬が、その後南関東などに移籍して活躍するのはよく見られるケース。今年は接戦の1〜3着馬がここに駒を進めてきた。
ヤマノファイトは1200メートルのイノセントカップからサンライズカップを連勝。中央の芝挑戦では結果を残せなかったものの門別のダートでは6戦4勝、2着3着が1回ずつ。エスポワールシチー産駒だけにやはりダートでこそ。栄冠賞ではサザンヴィグラス、ハッピーグリンの3着に敗れていたが、重賞連勝はここにきての充実ぶりを示していると見ての本命。
ハッピーグリンは中央芝へ2度の挑戦も含めて、デビュー以来すべて3着以内。レースぶりは安定しており、芝でもダートでもというタイプ。サンライズカップでのヤマノファイトとの半馬身差は4コーナーで大外を回らされたぶんとも考えられる。ただ芝でも激走してきた反動が懸念され、対抗評価とした。
中央勢では未勝利戦からヤマボウシ賞を連勝したドンフォルティスに期待。ヤマボウシ賞はスタートいまいちだったが、徐々に位置取りを上げて4コーナー中団から1頭だけ際立った脚色で楽々と差し切った。1400メートルまでしか経験がないが、その脚質から門別や大井のような長い直線で力を発揮しそう。印は▲だが圧勝という場面があっても驚けない。
プラタナス賞で差のある3着だったフィールシュパースは、上記3頭からはやや差があっての4番手評価。
サンライズカップで半馬身+半馬身差の3着だったサザンヴィグラスだが、外回りでさらに距離延長となるここで巻き返しはどうだろう。
東京ダート1600メートルの未勝利戦を2歳のレコードで勝ったムルシェラゴだが、不良馬場でもあり、経験豊富な相手との対戦ということでは連下評価まで。
◎8ヤマノファイト
○4ハッピーグリン
▲7ドンフォルティス
△2フィールシュパース
△6サザンヴィグラス
△9ムルシェラゴ
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6頭立てと少頭数になったが、今シーズン古馬重賞の上位をほぼ独占といっていい3強、オレノココロ、ニュータカラコマ、コウシュハウンカイの揃い踏みで、これにフジダイビクトリーが割って入れるかどうか。
オレノココロは、常に障害での不安がつきまとうとはいえ、別定重量を背負っても高重量戦なら確実に能力を発揮。別定20キロ増でも問題ない。
そろそろここが出番と思えるのがフジダイビクトリー。今回は別定増量なしの850キロで、3強より20〜30キロも軽いのは間違いなく有利。基礎重量が重くなってきていることでもこの馬にはプラス。ただ内詰めの1番枠に入ってしまったのがなんとも微妙だが。
基礎重量が重くなった上に別定20キロ増のコウシュハウンカイ、別定30キロ増のニュータカラコマの2頭はやや割引が必要だろう。
◎3オレノココロ
○1フジダイビクトリー
▲2コウシュハウンカイ
△5ニュータカラコマ
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北海道からの遠征馬が4頭で、地元岩手は6頭だが、転入初戦の馬が2頭いるというメンバー。
北海道から遠征のヒガシウィザードはフレッシュチャレンジを7馬身差で圧勝。その後ウィナーズチャレンジ、2歳オープンと、勝ち馬からはやや離されたとはいえ、それでも上位を確保。今回遠征のメンバーでは能力上位といえそうだ。先週の不来方賞でも盛岡に参戦したR.クアトロ騎手にとっては日本での重賞初制覇のチャンスだ。
プリムラジュリアンは、フレッシュチャレンジを勝って臨んだリリーカップが差のある8着。とはいえそこを勝ったストロングハートはエーデルワイス賞JpnIIIを制しており、そうした世代のトップを争うメンバーに揉まれた経験は生きると見る。
チャイヤプーンは、門別でJRA認定ではない未勝利戦から2歳3組戦を連勝して岩手に転入。門別での3戦はそれほど強いメンバーとは対戦していないものの、能力的にはまだ底を見せていない。
シグラップアモーレは門別でアタックチャレンジを勝ち、大井で3戦しての岩手転入初戦。大井の2歳特別では勝ち星こそなかったものの、それほど差のないレースをしており侮れない存在だ。
岩手生え抜きではビギナーズカップを制して若駒賞2着のブレシアイルがこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎1ヒガシウィザード
○5プリムラジュリアン
▲2チャイヤプーン
△3シグラップアモーレ
△10ブレシアイル
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A級馬による1800メートルのS2重賞。
地元佐賀ではいまだ負けていないスーパーマックスは、3走前の大分川賞ですでにA級のS2重賞を楽勝。そのときの1800メートルの勝ちタイムが不良馬場で1分53秒8。さらに前走同じ1800メートルのロータスクラウン賞の勝ちタイムが良馬場で1分57秒2。他馬が近走の1800メートル戦でマークしている走破タイムより相当速い。ここも単なる通過点だろう。
相手は北海道から再転入初戦のバンブーリバプール。北海道移籍前に佐賀で1戦だけしており、九州オールカマーを勝利。門別では1800メートルのA1特別で2勝を挙げており、その実力ならスーパーマックスを脅かす場面もあるかもしれない。5カ月半ぶりの実戦でどこまで仕上がっているか。
コスモポッポはS2重賞の上位常連。今年4月以降12戦してすべて2〜4着。勝ちきれないのが不思議なくらいだが、ここもスーパーマックスの牙城を崩すまでは難しそう。
兵庫時代に園田、名古屋で重賞3勝の実績があるアクロマティックは、笠松を経由しての転入初戦。ここ3戦はやや差をつけられての敗戦が続いているが、新天地で心機一転の活躍を期待したい。
コスモガラサは前走九州大賞典が3着。とはいえS2重賞でも勝ちきれないレースが続いており、ここでも連下候補まで。
◎8スーパーマックス
○6バンブーリバプール
▲10コスモポッポ
△4アクロマティック
△9コスモガラサ
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