1997年にJRAとの交流となって以降、今回の9頭立ては最少の頭数だが、充実のメンバーが揃った。
地元の前哨戦ともなっているサンライズカップは出世レースで、必ずしも勝てなくとも、2着、3着に入った馬が、その後南関東などに移籍して活躍するのはよく見られるケース。今年は接戦の1〜3着馬がここに駒を進めてきた。
ヤマノファイトは1200メートルのイノセントカップからサンライズカップを連勝。中央の芝挑戦では結果を残せなかったものの門別のダートでは6戦4勝、2着3着が1回ずつ。エスポワールシチー産駒だけにやはりダートでこそ。栄冠賞ではサザンヴィグラス、ハッピーグリンの3着に敗れていたが、重賞連勝はここにきての充実ぶりを示していると見ての本命。
ハッピーグリンは中央芝へ2度の挑戦も含めて、デビュー以来すべて3着以内。レースぶりは安定しており、芝でもダートでもというタイプ。サンライズカップでのヤマノファイトとの半馬身差は4コーナーで大外を回らされたぶんとも考えられる。ただ芝でも激走してきた反動が懸念され、対抗評価とした。
中央勢では未勝利戦からヤマボウシ賞を連勝したドンフォルティスに期待。ヤマボウシ賞はスタートいまいちだったが、徐々に位置取りを上げて4コーナー中団から1頭だけ際立った脚色で楽々と差し切った。1400メートルまでしか経験がないが、その脚質から門別や大井のような長い直線で力を発揮しそう。印は▲だが圧勝という場面があっても驚けない。
プラタナス賞で差のある3着だったフィールシュパースは、上記3頭からはやや差があっての4番手評価。
サンライズカップで半馬身+半馬身差の3着だったサザンヴィグラスだが、外回りでさらに距離延長となるここで巻き返しはどうだろう。
東京ダート1600メートルの未勝利戦を2歳のレコードで勝ったムルシェラゴだが、不良馬場でもあり、経験豊富な相手との対戦ということでは連下評価まで。
◎8ヤマノファイト
○4ハッピーグリン
▲7ドンフォルティス
△2フィールシュパース
△6サザンヴィグラス
△9ムルシェラゴ
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