昨年末の中島記念を制したキョウワカイザーのほかには、佐賀でS1重賞タイトルがあるのが1400メートルの吉野ヶ里記念を制したカシノタロンだけというやや低調なメンバー。キョウワカイザーは中島記念のあとに調子を崩したが、休養を挟んで前走の特別戦が久々の勝利。そこで弾みをつけたキョウワカイザーの自力に期待する。
相手には、下級条件から勝ち上がって目下12連勝中のコウザンゴールド。しばらく負けていないとはいえ、前走が初めてのA級特別で、今回やや低調なメンバーとはいえ実績馬を相手に頭としては狙いにくい。
コスモガラサは、2014年6月以降、しばらく勝ち星から遠ざかったが、今年5月に2年近くぶりの勝利を挙げると、そこから快進撃。調子を上げてからずっと手綱をとっていた鮫島騎手がコウザンゴールドに騎乗するため、期間限定騎乗の新人、岡村健司騎手に大役がまわってきた。
前走でキョウワカイザーにハナ差2着だったヴィルトグラーフにもチャンスはありそう。
◎6キョウワカイザー
◯5コウザンゴールド
▲3コスモガラサ
△7ヴィルトグラーフ
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この開催では翌16日にS1重賞の九州大賞典(2500m)が組まれ、この五ケ瀬川賞は1800mのS2重賞。残念九州大賞典という位置づけではあるのだが、10頭の登録で実際に出走してきたのは5頭と寂しい頭数になった。
中心はなんといってもシンゲツ。昨年秋に高知から転入し、2着以内を外すことなく着実にクラスを上げてきた。3走前の池田湖賞で初めて連対を外す5着があったが、その後は中距離のA級特別で1、2着。一線級は九州大賞典にまわってという5頭立てならチャンスは大きい。
そのほか4頭にはさまざまに不安要素があって、消去法という感じでの対抗が、中央から転入初戦のメイショウインロウ。未勝利のあと園田で2勝を挙げ中央に戻ったが、やはりダートはあまり得意ではないだろうというここまでの戦歴。とはいえ昨年あたりでも中央の準オープンで勝ち馬からたびたび1秒差以内では走っており、その能力の高さならそれなりのレースができるのではないか。
ミスタージャック、ランドオウジは活躍の中心が1400メートルで、どちらかといえばミスタージャックのほうがこの1800メートルでも対応できそう。
◎2シンゲツ
◯5メイショウインロウ
△3ミスタージャック
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カツゲキキトキトが抜けたというメンバーなら、秋の鞍で2着だった兵庫のエイシンニシパが断然だ。金沢のMRO金賞を圧勝したのを含め、4月以降に重賞5戦に出走して3着以内を外したのはJpnIIの兵庫チャンピオンシップだけ、それも地方馬最先着だった。笠松コースは初めてだが、金沢、名古屋への遠征でも結果を残しているだけに、この馬が堅い中心。
相手筆頭には休養明け2戦目となるハイジャを狙ってみたい。年明けのゴールドジュニアを1番人気で制し、スプリングカップは相手がカツゲキキトキトではさすがに3着まで。その後半年以上の休養があって、秋初戦は古馬A3に格付けされ、しかも中央馬が相手。それでは7着惨敗でもしかたない。同世代同士なら能力上位と見る。
中央から転入初戦のアドルナメンテが不気味な存在。中央では未勝利を脱出できなかったが、2着3回、3着4回と運がなかった。ダートは1戦して大敗なので、笠松のダートでどうかという不安はあるが、能力的にはいきなり勝ち負けがあっても驚けない。
キタノアドラーブルは重賞タイトルにこそ手が届いていないが、2〜4着が計6回。その中にはカツゲキキトキトとの対戦もあり、そうでなければ重賞のひとつやふたつは勝っていたかもしれないという実力。ただ夏の大井で2戦大敗した反動が気になるところ。
セブンサムライは3歳1組で常に上位を争い、前走が古馬B級で勝利なら、久々の重賞でも互角以上にやれる可能性はある。
クイーンカップを制したヘイハチハピネスは、他地区からの遠征馬もいる牡馬相手のこのメンバーでどこまでやれるか。
◎5エイシンニシパ
◯6ハイジャ
▲8アドルナメンテ
△4キタノアドラーブル
△10セブンサムライ
△7ヘイハチハピネス
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今年正月の新春賞で上位3着までを占めたのが、1着アクロマティック、2着エーシンクリアー、3着サウスウインド。その後、いずれも崩れることがあまりなく、勝ったり負けたりで甲乙つけがたい力関係。その中でも若い5歳で、北海道への一時移籍で力をつけたサウスウインドに期待する。今回も鞍上には高知から赤岡修次騎手が呼ばれた。赤岡騎手はこれまでサウスウインドに重賞で3回騎乗して2勝、2着1回と相性もいい。
アクロマティックとエーシンクリアーは、新春賞以降重賞で5度の直接対決があって、アクロマティック3勝にエーシンクリアーが2勝。前走金沢のイヌワシ賞ではエーシンクリアーが強い勝ち方を見せたが、地元園田での安定したレースぶりからアクロマティックを上にとる。
南関東から重賞2勝のオウマタイムが遠征してきた。昨年羽田盃で惜しい2着のあとはもうひと息という成績。9カ月ぶりの復帰戦が遠征競馬で実力発揮となるかどうか。
今年4月デビューですでに40勝を挙げているという新人の加藤聡一騎手で、名古屋からの遠征がヴェリイブライト。名港盃ではアクロマティック、エーシンクリアーからやや差をつけられての3着。今回はアウェーとなる園田でその差を詰められるかどうか。
3年前のこのレースの勝ち馬で、12歳になったダイナミックグロウだが、今年も3走前のA1特別では早め先頭から押し切って勝利を挙げている。マイペースで逃がすと油断できない存在だ。
◎1サウスウインド
◯12アクロマティック
▲2エーシンクリアー
△7オウマタイム
△6ヴェリイブライト
△4ダイナミックグロウ
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地元勢には連戦連勝という馬がなく、おまけにここまで行われた2歳牝馬の重賞3戦はいずれも勝ち馬が異なるという混戦ムード。一方の中央勢もダート経験馬は1頭だけと、なかなかに能力比較が難しいメンバー。
そんななかで本命はピンクドッグウッド。デビュー勝ちのあとのウィナーズチャレンジでは、その後に栄冠賞やイノセントカップを制するバンドオンザランを負かしていた。その後1000メートルのフルールカップを制したものの、前走リリーカップでは1番人気に支持されながらあまり見せ場もないまま4着。負けるときはあっさりだが、ここ一発の勝負強さに賭けてみる。
中央勢では唯一の2勝馬がリエノテソーロ。すずらん賞での直線3頭の競り合いから抜け出したという勝ち方は強かった。能力上位であることは間違いなく、問題はその能力がダートで存分に発揮できるかどうかということだけ。
ハタノオヌールは、フルールカップでは逃げて直線で失速したが、リリーカップでは一転控える競馬で直線抜け出し、シェアハッピーとの競り合いを制した。その一戦できっかけを掴んで能力発揮という場面もありそう。それにしてもピンクドッグウッドもこの馬も同じサウスヴィグラス産駒。昨年、エーデルワイス賞JpnIIIから北海道2歳優駿JpnIIIと連勝したタイニーダンサーも父はサウスヴィグラスだった。その勢いはまだまだ続きそう。
そしてリリーカップではハタノオヌールと叩き合いとなって、惜しくもアタマ差2着だったのがシェアハッピー。能力的に差はなく、展開次第でチャンスは十分。
中央勢のダート経験馬はアイルキャッチユー。デビュー戦を11番人気で勝ったという経験だけで、このメンバーに入ってどこまでやれるか。父アイルハヴアナザーには期待したいが、いきなりこのメンバーで頭までは想像しにくい。
リリーカップは差のある6着だったもののフローラルカップを制したオーブスプリング、やはりサウスヴィグラス産駒のアップトゥユーらも2歳のこの時期だけに上積みがあれば上位を争う力はありそう。
◎12ピンクドッグウッド
◯14リエノテソーロ
▲8ハタノオヌール
△5シェアハッピー
△11アイルキャッチユー
△15オーブスプリング
△1アップトゥユー
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