ここを勝ってグランダム・ジャパン古馬シーズンの女王に王手をかける予定だった兵庫のエーシンサルサだが、摂津盃のレース後に脚部不安を発症して放牧に出てしまった。
ここは地元でそのエーシンサルサを迎え撃つはずだったピッチシフターにとっては負けられない一戦だ。今年、地方馬で先着されたのは、かきつばた記念JpnIIIを制した兵庫のタガノジンガロと、読売レディス杯でのエーシンサルサのみ。サマーチャンピオンJpnIIIでは、勝ったエーシンビートロンに離されたとはいえ、タガノジンガロはハナ差でしりぞけて2着を確保した。グランダム・ジャパンのポイントではまだ1戦のみで6ポイントだが、ここを勝って最終戦のレディスプレリュードJpnIIで上位に入れば優勝の可能性はある。
大井に移籍してなかなか結果が出ないキモンレッド。とはいえ読売レディス杯ではピッチシフターにクビ差の3着。今回、得意の1400メートルなら逆転の可能性も十分。
タッチデュールが絶好調だ。相変わらず各地を転戦しながら、今年5月以降はダートグレードを別とすれば3着以内を外していない。グランダム・ジャパンのポイントでは、表彰対象の地方馬では15ポイントで目下3位。逆転までは難しいだろうが、総合3位以内の入賞は十分に狙える。
高知から遠征のモスコーオペラは、前走の建依別賞で3着と好走。勝ったのが元中央オープンのファイアーフロートで、そこから3馬身半ほどの差で3着。牝馬同士のここならあっと言わせる場面はあるかもしれない。
重賞初挑戦だが名古屋のA級で結果を残しているパリーナチャンや、トウホクビジンらも連下なら可能性はある。
◎8ピッチシフター
○3キモンレッド
▲1タッチデュール
△7モスコーオペラ
△4パリーナチャン
△9トウホクビジン
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同世代同士でハンデ差が上下40キロ。前哨戦の山鳩賞でも牝馬が上位を独占していたが、ここでも軽量で好調な牝馬から、7戦連続連対中のセイコークインから。
3連勝中のクインフェスタも魅力的だが、いずれも大接戦だった。セイコークインもそうだが、仕掛けのタイミング次第で着順はいくらでも変わりそう。
そこで軽量牝馬の間に割って入りそうなのが、トップハンデの1頭コウシュハウンカイ。さすがに前走古馬一線級との対戦では惨敗だったが、柏林賞での2着、はまなす賞の勝利は、やはり実力上位だ。
牡馬でも710キロのイッキフジ、ホクショウサスケも、ともに連続連対中と好調だ。
山鳩賞3着で、8月30日のA2戦で接戦の末セイコークインを負かしているコウシュハクィーンも実力では互角。
トップハンデのもう1頭、オレノココロは、山鳩賞では牝馬3頭から離されての4着で、ここでも40キロ差があるだけに勝ち負けまでは厳しいか。
◎8セイコークイン
○3コウシュハウンカイ
▲10クインフェスタ
△7イッキフジ
△6ホクショウサスケ
△5コウシュハクィーン
△9オレノココロ
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マイネルバルビゾンは、大井B級から転入初戦の前走、岩鷲賞を勝利。先行集団と離れた中団を追走し、強烈なまくりを決めて直線抜け出した。今回は2カ月ぶりの実戦に加え、地方では初距離となるマイル戦など、未知の部分はあるが、まだ5歳でもあり、今後への期待も込めての中心。
コミュニティは、みちのく大賞典のスタートでの落馬以降、結果が出ていない。とはいえマーキュリーカップJpnIIIでハナを叩いて1000メートル通過が60秒を切るというハイペースの演出は、ブービーに負けたとはいえ今後につながるレースだったのではないか。すずらん賞でもランドオウジをとらえられず2着だったが、まだ見限るのは早い。
ランドオウジは、早池峰賞、すずらん賞を含め今シーズン3勝。しかしそれはいずれも盛岡コースで、水沢での勝利となると昨年8月のA級二組戦までさかのぼる。岩鷲賞でも7着惨敗だっただけに、コースに不安があるのではないか。
すずらん賞は惨敗も、その後連勝の勢いがあるマイネルヴァルム、昨年終盤から年明けのトウケイニセイ記念まで重賞3連勝があったドリームクラフト、北海道から転入して2戦目の変わり身が期待されるカネマサゴールドらも、混戦だけにどの馬にもチャンスがありそう。
◎10マイネルバルビゾン
○7コミュニティ
▲9ランドオウジ
△8マイネルヴァルム
△3ドリームクラフト
△6カネマサゴールド
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ケージーキンカメは、地区交流のMRO金賞、古馬とのイヌワシ賞と、ともに惜しくも接戦の2着に敗れた。しかしさすがに地元の同世代同士となれば力が抜けている。近走急激に力をつけたという上がり馬もなく、ここは負けるわけにはいかない一戦だ。
相手は北日本新聞杯を制しているディアブレイズン。MRO金賞ではケージーキンカメ(2着)から3秒以上もの差をつけられて敗れている。その後古馬とのA4特別やA3特別で、ともにそれほどの差のない4着なら力をつけている。とはいえケージーキンカメは古馬重賞のイヌワシ賞でクビ差の2着だ。さすがに相手が悪い。
プラチナバディは、MRO金賞でディアブレイズンに先着しての7着。ここでは2着3着を争うことになりそうだ。
2歳時に重賞2着が2度のアキレウスは、北日本新聞杯でもディアブレイズンの2着。ただその後に古馬編入のB1戦を勝っているだけに、連下争いにはからんできそう。
2歳時に兼六園ジュニアカップを制したフューチャースターは、前々走で古馬のB1特別を勝利。ケージーキンカメ以外の上位馬となら差はない。
力をつけてきているサンセバスチャンは、3歳牝馬同士の加賀友禅賞では6着に敗れたが、巻き返しがかかる一戦。
◎2ケージーキンカメ
○1ディアブレイズン
▲4プラチナバディ
△10アキレウス
△9フューチャースター
△5サンセバスチャン
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ドントタッチミーは、中央からの転入初戦となった前走B-2組のもみじ特別(1400メートル)を快勝。中団追走から勝負どころの3コーナー手前で進出していく脚色は際立っていて、このあたりですでに勝ったような感じだった。唯一、テッドだけが食い下がってきたが、それも直線で楽に突き放して2馬身差をつけた。まだまだ上のクラスにいっても通用しそうな実力だ。
シキセイセイは、2開催前のB級重賞・新涼賞を快勝。6戦連続、今回と同じ1400メートル戦で3着以内という安定した成績でじわじわとクラスを上げているだけに、ここでも崩れることはないだろう。
カシノレインボーは、前走もみじ特別がドントタッチミーの4着で、2走前がシキセイセイに2馬身半差の2着。この馬も中央から昨年6月に転入して以来、3着を外したのはわずかに4回という安定した成績。ただこのB級重賞あたりがひとつ壁になるかもしれない。
前走もみじ特別で3着のパイクーヤ、前走B-3組の一般戦を制したシムーンらも連下としては押さえておきたい。
◎7ドントタッチミー
◯9シキセイセイ
▲5カシノレインボー
△6パイクーヤ
△3シムーン
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