コミュニティが岩手で初の敗戦を喫したのが4走前、5月24日の青葉特別。このときはランドオウジがもう1頭とほぼ併走で、1000メートル通過が62秒8というスローな流れ。コミュニティは3~4コーナーから早めにとらえにいったものの、逆に直線突き放されて、勝ったランドオウジから7馬身ほども離されての3着と完敗だった。しかしコミュニティの前走マーキュリーカップJpnIIIは、自身が逃げて1000メートル通過が59秒6というペース。中央馬相手では当然ブービー12着に沈んだが、このペースの経験は生きるはず。まして今回マイル戦なら、逆にランドオウジを寄せつけずというレースも期待できそう。
そのランドオウジは、前走岩鷲賞こそ7着だったものの、その前には重賞初制覇となった早池峰賞を含め盛岡コースで2連勝。盛岡に戻れば再びという可能性も十分。ここはコミュニティとの一騎打ちとなりそう。
このレース連覇がかかるのがコスモフィナンシェ。冬期移籍していた名古屋から戻ってからは1400メートル以下のみを使われているが、昨年は逆に1400メートル以上を使われ、2000メートルのみちのく大賞典も制したという実力。そのときの力が戻るかどうか。
ウインベルカントは、中央1000万下から転入して4戦、まだ勝ち星はないが、徐々にレースぶりは向上している。上位食い込みも期待できる。
フェアリーカップで3着だったマムティが牡馬の一線級を相手にどこまでやれるか。
◎4コミュニティ
◯2ランドオウジ
▲5コスモフィナンシェ
△11ウインベルカント
△3マムティ
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連覇を狙うのがスーパーパワー。前走のA1特別は、いつものとおり3~4コーナーのまくりから直線よく伸びたが、逃げ粘っていたニシノファイターをアタマ差とらえきれずという惜しい競馬だった。常に脚元との相談だが、直前は坂路で乗り込まれていた。この週の火曜日のレースを見ると、直線半ば過ぎで一気に逆転という競馬が目立った。その馬場はこの馬に味方すると見る。
グッドグラッドは星雲賞から連勝中。その星雲賞では、スローな流れで3コーナー先頭のスーパーパワーを直線でとらえてというもの。この2頭はレースの流れと仕掛けどころがポイントになりそう。
星雲賞5着だったバルーンは、昨年の中央から転入後、1800メートルなら6戦4勝。マクリ、追い込み勝負の上記2頭より、距離適性面で分がある。
ニシノファイターの今シーズンは、コスモバルク記念で大敗した後、特別で3連勝中。その勢いで上位争いに食い込めるか。
中央から戻って惜しい競馬が続くダイバクフは、コスモバルク記念、青雲賞ともに勝ち馬からコンマ2秒差の3着。実力的には差はない。
カネマサゴールドは一昨年の勝ち馬。今シーズンは勝ち星がないものの、1800メートルのみを使われて惜しい競馬が続いている。
◎7スーパーパワー
○5グッドグラッド
▲6バルーン
△3ニシノファイター
△2ダイバクフ
△1カネマサゴールド
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柏林賞では1番人気で4着だったコウシュハクィーンにあらためて期待したい。柏林賞は障害4番手から、障害を超えてすぐに脚を使ったダイコクパワーや、障害先頭のコウシュハウンカイと最後は脚色が同じになっての4着という結果だけに、障害のタイミングひとつでリベンジは可能。ダイコクパワーとは10キロ差だったのが、20キロ差に広がったのも強調点。
コウシュハウンカイは2番目に重い710キロがどうかだが、柏林賞でも同じ710キロでの好走。3歳の軽量馬の激走があったときに上位に踏ん張れるかだが、実力的には今回も上位争い。
ダイコクパワーは、柏林賞で賞金を稼いだことで、上記2頭との比較では負担重量を背負うことになったのがどうか。
3歳でこわいのはカイシンゲキ。昨年3月からシーズンをまたいで、まさに馬名のとおりの快進撃。連続連対の勢いと、670キロという重量で4歳有力勢とも互角に戦える可能性は十分。
黒ユリ賞を制し、イレネー記念でも接戦の3着のキサラキク、3走前まで6戦連続連対があったカンシャノココロら、やはり軽量3歳馬が侮れない。
◎6コウシュハクィーン
○4コウシュハウンカイ
▲2ダイコクパワー
△8カイシンゲキ
△5キサラキク
△3カンシャノココロ
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盛岡ダートコースはこれが初出走となるが、重賞を中心に使われてきたターントゥタイドに期待したい。前走芝のオパールカップでは、岩手ダービーダイヤモンドカップも制しているライズラインにコンマ4秒差の4着。ダートがまったくダメというわけではなく、世代トップクラスの馬たちとも互角のレースをしているだけにここでも能力上位と見る。この距離が初めてというメンバーが多い中で、芝とはいえ2400メートル戦で好走しているのもアドバンテージ。
ダンスママは未知の魅力もあるが不安もある。血統的には長ければ長いほどという感じで、前走ハヤテスプリント2着は距離不足だが、とはいえダートでは1400メートルまでしか使われていない。岩手初戦の前々走水沢1400メートル戦は2着に大差をつけての圧勝だったが、タイム的には平均的なもの。あっさり勝っても不思議はないが、着外という可能性も考えておきたい。
盛岡ダート2000メートルでむしろ期待したいのがフラッシュモブ。岩手ダービーダイヤモンドカップは勝ち馬からは3秒以上離されたが、直線確実に使える脚は魅力。スタミナ勝負になればあっと言わせる場面もあるかもしれない。
スパンコールは中央未勝利から転入して2戦目から4連勝。前走で3着に負けたものの、まだ見限れない。
インフラレッドレイは1600メートル戦で2勝を挙げているだけに、この距離での上積みが期待できそう。
◎7ターントゥタイド
○11ダンスママ
▲9フラッシュモブ
△10スパンコール
△6インフラレッドレイ
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A1・A2の混合重賞だが、転入初戦の馬が3頭いて難解な一戦。今年2月の転入2戦目以降3着を外していないコパノエクスプレスが中心。1番人気に支持されて逃げた前走は、終始タガノマツカゼにつつかれる厳しい展開。レース内容から力差もあった感じでの3着。今回はそのタガノマツカゼが不在となっただけに、巻き返したい一戦。
リバースターリングは3月に中央1000万下を勝ち上がり、前走船橋に転厩初戦のB2以下特別を勝利。このクラスならいきなりでも十分勝負になりそう。
イッツアチャンスは中央では500万下勝ちまで。移籍した園田では主にA1・A2特別を戦い、着順的にはムラのある成績だが、12戦して勝ち馬から1秒以上離されたのは3回のみと凡走はほとんどない。このクラスでも勝負になりそうだが、ここまで全5勝のうち1400メートルは1回で、それ以外の4勝はさらに短い距離という適性面が気になるところ。
吉野ヶ里記念に挑戦して4着と好走したコスモガラサは、ここ4戦、1400メートルで善戦しているだけにこの距離は悪くない。
中央から転入後、今回が5戦目となるガウチョは、上のクラスでも通用すると見ての希望投票での挑戦だろう。
ズンダモチは東海地区のオープンで3、4、5着という入着があり、佐賀のトップクラスではないこのメンバーなら互角以上の勝負もできそう。
◎4コパノエクスプレス
◯9リバースターリング
▲8イッツアチャンス
△7コスモガラサ
△3ガウチョ
△6ズンダモチ
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