1000mのフレッシュチャレンジを好タイムで圧勝したクライリングに期待する。ハナを奪ってペースをつくると、2番手3番手を追走してきた馬は懸命に追ったりムチを入れたり。しかしクライリングは楽な手ごたえで、直線を向いて追い出されるとあっという間に突き放した。まだまだ伸びしろもありそうだ。
ノットオーソリティは1200mのフレッシュチャレンジで2着に3秒2という大差をつけて派手な勝ち方を見せた。力が抜けていることは間違いないが、2着以下の馬たちのその後の成績を見ると、レベル的にどうだったかという疑問はあり、評価は2番手。
コパノサムタイムはフレッシュチャレンジを圧勝し、1番人気に支持されたウィナーズチャレンジでは直線失速して6着。タイム的にもその2戦目は実力を出したとはいいがたく、今一度見直してみたい。
フレッシュチャレンジ圧勝のパンパカパーティ、6月13日のウィナーズチャレンジで惜しくも2着だったダマスクインゴット、フレッシュチャレンジ快勝のラブミーブルーらにもチャンスはありそう。
◎14クライリング
○7ノットオーソリティ
▲13コパノサムタイム
△3パンパカパーティ
△6ダマスクインゴット
△11ラブミーブルー
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グランダム・ジャパン古馬シーズンがいよいよ始まる。
翌日のスパーキングレディーカップJpnIIIにも登録があった高知のアドマイヤインディだが、今年はグランダムのタイトルを狙いに来たのか、こちらに出走してきた。昨年12月の船橋・クイーン賞JpnIIIでは宮川実騎手の好騎乗で3着と好走したが、その後のダートグレードでは苦戦。前々走、地元の牝馬同士のスピカ特別は当然のように断然人気にこたえて勝利したが、前走のA-1特別は3着。とはいえ、勝ったのはこの春まで南関東のオープンを走っていたザグで、2着も全国区の活躍馬グランシュヴァリエ。牝馬同士のここで重賞初制覇の期待がかかる。
エーシンアガペーも牝馬同士なら負けられないところ。昨年の兵庫サマークイーン賞では、グランダム・ジャパン古馬シーズンで総合1、2位だったエーシンクールディ、ロッソトウショウと接戦の2着。地元兵庫の重賞では牡馬とも互角に戦っているだけに、その実力は確か。
吉原寛人騎手鞍上のセンゲンコスモにもチャンスは十分。昨年の読売レスス杯も同じく吉原騎手で臨み、エーシンクールディには完敗だったが、ロッソトウショウには先着した。前々走、南関東の牝馬重賞しらさぎ賞でも2着に好走しているように、引き続き調子はよさそう。
地元の古馬重賞で入着級のアルドラ、東海地区のオープンでは強いが重賞ではやや苦戦のデジタルゴールド、前々走で笠松・東海クラウンを制したエーシンマギーらが連下争いの候補。中央から転入して6連勝中のトップバゴチャンだが、前走初めてのB級戦はゴール前で抜け出したとはいえ、ようやく勝ったという印象。このメンバーを相手に通用するかどうか。
◎7アドマイヤインディ
○5エーシンアガペー
▲4センゲンコスモ
△8アルドラ
△6デジタルゴールド
△12エーシンマギー
△2トップバゴチャン
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岩手ダービーダイヤモンドカップを制したヴイゼロワンに注目が集まりそうだが、他の牡馬より2キロ重い58キロがどうか。であれば、ヴェルシュナイダーに重賞初制覇を期待してみたい。岩手でのレースに限れば、前走のダイヤモンドカップと南部駒賞で惨敗はあるものの、安定感のある距離短縮はこの馬にプラスと出るのではないか。
ヴイゼロワンは、北海道から転入して2連勝で岩手ダービーダイヤモンドカップを制したが、水沢コースは今回が初めて。さらにデビュー戦で一度1200メートル戦を走っているものの、1400メートル戦は今回が初めて。不安な材料も少なくない。
リュウノタケシツウは、兵庫時代から逃げてどこまでという穴タイプの馬で、前走の逃げ切りも8番人気だった。2歳時の兵庫若駒賞では、当時未勝利ながら思い切った逃げの手に出て、断然人気のエーシンクリアーを最後まで苦しめた経験がある。1400メートルはこの馬には向くのではないか。
ラブソング、コウギョウデジタル、ブラックタイガーらは、いずれも重賞で上位争いした経験があり、成長力や充実ぶりによっては、あっと言わせる場面があるかもしれない。
◎ヴェルシュナイダー
◯ヴイゼロワン
▲リュウノタケシツウ
△ラブソング
△コウギョウデジタル
△ブラックタイガー
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出走馬の前5走の成績を見ると、転入初戦のイーグルショウ以外、3着が最高という成績で、しかも勝ち馬から1秒以上離されているケースが多く、なんとも難解な一戦。
やはり南関東で重賞勝ちのあるイーグルショウが格的には断然。3年前の川崎マイラーズ以来勝ち星がないとはいえ、昨年も今年も重賞でたびたび入着。1400メートル戦も昨年の東京スプリング盃で3着という実績があり、ここは確実に勝っておきたい一戦。
マイウエイは、中央1000万下から昨年秋に転入し、初戦を勝利。近走の特別や重賞ではやや苦戦だが、前走6月15日のA1・A2の一般戦では、勝ち馬から僅差の4着で、今回の出走馬の中では最先着。このメンバーなら十分にチャンスはある。
ゴールドマインは、岩手時代は重賞戦線で主役を張っていたが、今年佐賀に移籍してからは3着が最高という成績。それでも4月の六角川賞ではエスワンプリンスの3着があり、マイウエイには先着していることから、上位争いも期待できる。ただ1400メートルはこの馬にはちょっと短いかもしれない。
ミライカントリーも1年ほど勝ち星から遠ざかっているが、近走対戦した上位馬がほとんど抜けた今回のメンバーなら好走も期待できそう。
◎イーグルショウ
◯マイウエイ
▲ゴールドマイン
△ミライカントリー
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東海ダービーを制したウォータープライドの出走取消は残念。出ていればおそらく断然人気だっただろうが、これで馬券的には難しくなった。
中心はユーセイクインサー。笠松コースは4月に新緑賞勝ちがあり、東海クイーンカップは4着だったが、先着されたのがウォータープライド、ピッチシフターという、牡馬を併せてもこの世代の東海地区を代表する馬たちで、3着のアラマサシャープは高知に戻って高知優駿を制した。鬼のいぬ間に......ではないが、ここは期待十分で臨むことになるだろう。
ホクザンルージュは3歳になって勝ち星こそないが、グランダム・ジャパン3歳シーズン全8戦のうち4戦に出走し、堅実に入着して総合で3位となった。つまりは今回出走している東海・兵庫の牝馬の中では実績上位。相手が未対戦のユーセイクインサーなら一発があるかもしれない。
ラブミージェームスは、東海クイーンカップこそ7着だったが、それ以外は名古屋でオール連対。特にここ2連勝での充実ぶりが目立つ。
ナデシコウインは、東海クイーンカップでラブミージェームスに続く8着。この馬もホッカイドウ競馬から転入した2歳時より確実に力をつけている。
アースシェイキは、兵庫のこの世代ではまだトップグループとは言い難いが、のじぎく賞での3着があり、馬券にからんでくる可能性は十分。
◎4ユーセイクインサー
◯2ホクザンルージュ
▲7ラブミージェームス
△8ナデシコウイン
△1アースシェイキ
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