曲者の佐賀B級重賞。B級の上位クラスで近走勝ち馬から1秒以内の勝負をしていた馬から、コスモガラサが中心。中央未勝利から年明けに転入し、B級特別で5戦して2着1回、3着4回。勝ち切れないレースが続いているものの、安定して上位を確保。他のメンバーにはB級の一般戦を使われている馬が多く、ここは相手が楽になった。まだ4歳で今後の上積みも期待できそう。
バルチクリッジは、高知のA級から転入して8戦してすべて4着以内。デビューした中央では1700~1800メートルを使われていたが、高知では何度か1600メートル戦に出走したことがあるのみで、佐賀では初めての1750メートル戦。距離をこなせれば勝負になる。
近走の成績はいまひとつだが、この距離で巻き返しが期待されるのがカズノミラクル。昨年春から夏にかけて、B2級の特別ではあるものの、常に上位争いをしていた。
ウルトラキングもこの距離はプラス。前走初めての古馬B級特別は、コスモガラサ(3着)に1馬身差で4着。人気的にも妙味がありそう。
中央時を含めても勝ち星がないカシノペンダントだが、佐賀移籍後は前走が初めての3着。末脚を生かす脚質だけに、展開にも左右される面があるのかもしれない。
◎8コスモガラサ
◯6バルチクリッジ
▲7カズノミラクル
△4ウルトラキング
△10カシノペンダント
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金沢では今年JBCが行われる影響なのだろう、従来11月に行われていた北國王冠がこの時期に繰り上がった。そして距離も2600メートルから2300メートルに短縮された。
残念ながらシーズン最初に行われる古馬重賞スプリングカップが大雨強風のため中止となり、それでも笠松のオグリキャップ記念に遠征したツートップ、ナムラダイキチとジャングルスマイルはワンツーを決めた。とはいえナムラダイキチはジャングルスマイル以下を寄せ付けず圧勝。そこから中1週になるが、地元ならもはや敵なしだ。金沢所属馬にはいまだダートグレードのタイトルがなく、JBCはさすがに荷が重いだろうが、ナムラダイキチには今年こそはという期待は大きい。
ジャングルスマイルは、昨年6月の百万石賞ではナムラダイキチに1馬身半差をつけてコースレコードでの勝利。そのあたりまで2頭はほぼ互角の勝負をしていたが、以降は実力的にナムラダイキチに差をつけられている感じ。とはいえ実績からナムラダイキチ以外には負けられない。
2強に続く存在がタートルベイ。中央から移籍した2010年には北國王冠、中日杯と2つのタイトルを取ったが、南関東から再転入後は重賞タイトルにもう少しのところで手が届いていない。ジャングルスマイルに一時期の勢いが感じられないだけに、2着に食い込む可能性は十分に考えられる。
ガンズオブナバロンは、昨年末に中央から転入してA1特別で3着。そして冬期休催明け後はA2特別で3戦3勝。出走予定だったスプリングカップが行われていればどんなレースをしただろう。重賞上位常連組の一角を崩す力があるかどうか。
◎11ナムラダイキチ
◯5ジャングルスマイル
▲2タートルベイ
△4ガンズオブナバロン
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スプリングカップの再戦というメンバーで、そこを勝ったロックハンドパワーは重賞3勝という実績からも断然。舞台は盛岡に変わるが、盛岡のダートは2戦2勝。初距離の1800メートルも問題にならないだろう。
ハカタドンタクは、スプリングカップでは3コーナー過ぎでロックハンドパワーに並びかける場面もあったが、直線では1馬身半突き放された。これで重賞での2着3着は計5回。なんとか一矢報いたいところ。
ブラックタイガーは、スプリングカップでは2着のハカタドンタクに6馬身離された。岩手に来てからの勝ち星は2歳時の2勝のみで、今回も逆転までは考えにくい。
スプリングカップ5着のハワイアンリゾートだが、続く前走3歳A級戦は、テンショウリバイヴを8馬身ちぎっての圧勝。ここに来て力をつけているようで、上位に食い込む可能性も。
テンショウリバイヴは、スプリングカップではハワイアンリゾートに先着しての4着だったが、勝ち星がデビュー戦の1勝のみ。重賞クラスではちょっと荷が重い。
別路線組ではエルビウムが気になる。前走がデビュー7戦目での初勝利だが、デビュー以来すべて4着以内という堅実ぶり。距離的にもここが試金石になる一戦。
◎11ロックハンドパワー
◯3ハカタドンタク
▲8ブラックタイガー
△4ハワイアンリゾート
△5テンショウリバイヴ
△12エルビウム
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ショウリダバンザイの昨シーズンは、より大きなタイトルを狙っての遠征では結果を残せなかったものの、グランダム・ジャパンのシリーズも含めて地方馬同士の対戦では5戦して馬券圏内を外すことは一度もなかった。とはいえ連覇を狙った道営記念3着は、やや消化不良だったか。昨年あたりからホッカイドウ競馬には中央オープンや準オープンからの転入馬が目立つようになってきたが、地元生え抜きとしてがんばってほしいところ。
地元生え抜きといえば、同世代のクラキンコは血統的にもさらに期待が大きい。3歳時の活躍からすれば、古馬になってからはちょっと物足りない成績。4歳時の一昨年はコスモバルク記念と星雲賞、昨年5歳時には星雲賞と、重賞タイトルは3つ。開幕後の春先は毎年調子がいいようで、今年も4月から十分に調教で乗り込まれいる。
シャイニングアワーは中央オープンから昨年転入し、道営スプリントを制すなど短距離を中心に活躍。冬期に移籍した南関東でも大井1200メートルのA2特別を制した。ホッカイドウ競馬では重賞レベルにあることは間違いなく、距離をどこまでこなせるか。
ビューティーリヨは一昨年3歳時に王冠賞を制したが、昨年は重賞で3着が2回。タイトルに手が届くまでもう少しのところにいる。
ハタノゼフィロスは中央500万下から昨年秋に転入して、A1やオープンを5戦してすべて3着以内。重賞初挑戦で上位食い込みを狙う。
怖いのはダイワバーバリアン。中央時代はニュージーランドトロフィーとNHKマイルカップでともに2着。1年以上のブランクがあって古馬で1戦し、さらに1年5カ月のブランクがあって、今回が転入初戦。初ダートでもあり、今回は様子見の一戦か。
◎12ショウリダバンザイ
◯13クラキンコ
▲4シャイニングアワー
△5ビューティーリヨ
△9ハタノゼフィロス
△1ダイワバーバリアン
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昨年スタートした"そのだ金曜ナイター"では、これまで重賞が行われたのは初日の摂津盃のみ。この兵庫大賞典は、それ以来のナイター重賞。重賞常連が顔を揃えて楽しみな一戦となった。
昨年のナイター初日に行われたその摂津盃では、1番人気のホクセツサンデーを、エーシンアガペーが2馬身半突き放して勝利。今回も期待はエーシンアガペーだ。前走のA1特別ではホクセツサンデーに3/4馬身差で敗れているが、そのとき1キロ差だった斤量差が今回は2キロに広がる。エーシンアガペーにとっては条件が揃った。
ホクセツサンデーにとっては、そのA1特別は半年の休養明けの一戦。上積みがあれば2キロ差になっても逆に連勝の目はある。
エリモアラルマは、前走六甲盃で重賞初制覇。3走前の福山・マイル争覇ではエーシンアガペーに1馬身+クビ差で3着があり、実力的にそれほど差はない。
ニシノイーグルは、昨年12月の園田金盃では見事な追い込みを決めてオオエライジンを差し切った。新春賞でも後方一気の競馬で勝利。しかしその後3戦して勝ち星がなく、前走六甲盃でも5着とやや失速ぎみ。ここで巻き返せるかどうか
ストライビングは、六甲盃ではエリモアラルマからコンマ3秒差の3着。前走はA2特別勝ちで、オープンクラスでも通用する力はある。
2番人気に支持された六甲盃で9着惨敗だったダイナミックグロウは、巻き返しのかかる一戦。
◎2エーシンアガペー
◯3ホクセツサンデー
▲4エリモアラルマ
△6ニシノイーグル
△1ストライビング
△5ダイナミックグロウ
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