NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
金沢では今年JBCが行われる影響なのだろう、従来11月に行われていた北國王冠がこの時期に繰り上がった。そして距離も2600メートルから2300メートルに短縮された。
残念ながらシーズン最初に行われる古馬重賞スプリングカップが大雨強風のため中止となり、それでも笠松のオグリキャップ記念に遠征したツートップ、ナムラダイキチとジャングルスマイルはワンツーを決めた。とはいえナムラダイキチはジャングルスマイル以下を寄せ付けず圧勝。そこから中1週になるが、地元ならもはや敵なしだ。金沢所属馬にはいまだダートグレードのタイトルがなく、JBCはさすがに荷が重いだろうが、ナムラダイキチには今年こそはという期待は大きい。
ジャングルスマイルは、昨年6月の百万石賞ではナムラダイキチに1馬身半差をつけてコースレコードでの勝利。そのあたりまで2頭はほぼ互角の勝負をしていたが、以降は実力的にナムラダイキチに差をつけられている感じ。とはいえ実績からナムラダイキチ以外には負けられない。
2強に続く存在がタートルベイ。中央から移籍した2010年には北國王冠、中日杯と2つのタイトルを取ったが、南関東から再転入後は重賞タイトルにもう少しのところで手が届いていない。ジャングルスマイルに一時期の勢いが感じられないだけに、2着に食い込む可能性は十分に考えられる。
ガンズオブナバロンは、昨年末に中央から転入してA1特別で3着。そして冬期休催明け後はA2特別で3戦3勝。出走予定だったスプリングカップが行われていればどんなレースをしただろう。重賞上位常連組の一角を崩す力があるかどうか。
◎11ナムラダイキチ
◯5ジャングルスマイル
▲2タートルベイ
△4ガンズオブナバロン
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