
4シーズンぶりに2歳シーズン終盤の牝馬重賞重賞として行われる黒ユリ賞。
5勝馬が2頭に4勝馬が8頭と、この世代の牝馬は大混戦。メンバー中9頭が出走したトライアルのかぐや姫賞を別とすれば、2歳時にA-1勝ちはあっても、3歳になってからA-1で連対した馬が1頭もいないというのを見ても、いかに混戦かというのがわかる。
しかしその中で、唯一3歳A-1で3、5着と掲示板を確保しているヤマトホマレが一応の中心。かぐや姫賞では、先に障害を越えたブラックパールにゴール前で迫って5秒6差の2着。この馬のほうが5キロ重かったことを考えれば、定量のここなら十分逆転可能。全馬にとって負担重量が一気に増加する今回、前走馬体重が1トンを超えていたのがこの馬だけということでも有利。
ブラックパールは9番人気で臨んだかぐや姫賞では大河原騎手への乗り替りで、第2障害をすんなりひと腰でクリアすると、最後はやや一杯になったものの、そのまま押し切って勝利。前走、一線級が揃った3歳A-1戦の8着を度外視すれば、昨年12月ごろから堅実な成績で、確実に力をつけてきている。
トモエウンカイは、昨年8月の白菊賞で2着、9月のいちい賞で勝利と、2歳の早い時期の牝馬限定の特別で活躍。さらに12月には、レベルの高い十勝産駒特別で軽ハンデとはいえオイドンの2着(同着)という成績も立派だ。ただ早い時期に賞金を稼いだことで、その後はA-1の一線級との対戦で苦戦を強いられたが、ここ2戦で復調気配を見せている。
かぐや姫賞3、4着のマリンチャンス、アグリコトブキに、近走いまひとつも2歳時の成績が光るヘイセイオトメなどにもチャンスはありそう。
◎ヤマトホマレ
○ブラックパール
▲トモエウンカイ
△マリンチャンス
△アグリコトブキ
△ヘイセイオトメ
JRA小倉のくすのき賞を勝ったウルトラカイザーが回避してしまったのはなんとも残念。中2週のここで無理せず、目標の九州ダービー栄城賞にじっくり備えるということだろうか。
3歳1組戦で上位を争ってきた馬が少ないメンバー構成だけに、花吹雪賞上位馬が中心。
その花吹雪賞を勝ったヒシダイアナは、中団追走から3~4コーナーで外からまくり、直線でも逃げ粘っていた1番人気のリリーを並ぶ間もなく交わすと4馬身差をつけた。まさに完勝といえる内容だっただけに、ここでも中心は堅い。
リリーは道営からの転入初戦となった12月のカペラ賞逃げ切って5馬身差の圧勝。前走花吹雪賞はヒシダイアナに完敗の2着だったとはいえ、佐賀ではそれがまだ2戦目。コース慣れが見込める今回は巻き返しも期待できる。
コスモノーズアートは中央未勝利から転入後、5戦3勝ですべて3着以内。今回が重賞初挑戦とはいえ、連勝の勢いで一発の可能性も。
キャンベルも中央未勝利からの転入だが、中央時は4着2回、5着2回の入着賞金があり、佐賀ではいきなり古馬C1級に格付けされて8着。花吹雪賞は2着リリーから1馬身半差の3着だった。展開ひとつで上位に食い込む可能性も十分。
シーオブスプリットは道営未勝利で、シーズン終了前に佐賀に転入。そして佐賀では7戦して3着を外したのが1回のみと堅実な成績。重賞は今回が初めてだが、近2走は3歳1組特別でともに3着だけに、連下争いなら絡んでくるかもしれない。
◎ヒシダイアナ
○リリー
▲コスモノーズアート
△キャンベル
△シーオブスプリット