白山大賞典JpnIIIのトライアルで、全国区交流のイヌワシ賞。笠松から4頭、高知から2頭、名古屋からは1頭の遠征があり、地元馬は3頭というメンバー構成で、成績的に抜けた馬がなく難関な一戦。
中心馬を決めるのが難しく、上位争いには確実にからんでくるだろうというのが笠松のフジノアサハタ。地方で4着を外したのは03年3歳時のたった1戦のみ。超堅実な成績で徐々にクラスを上げ、今シーズンはいよいよ重賞にも顔を出すようになり、尾張名古屋杯、くろゆり賞ともに4着。勝ち星はA4特別までだが、今回のメンバーなら十分互角以上の戦いができそうだ。
実績断然は、10歳になったビッグドン。近走は、重賞なら見せ場をつくるが、A1特別では今ひとつというちょっと不思議な成績。距離的な問題もあるのかもしれないが、賞金を見てヤル気を出すのだろうか。今回の1900メートルなら流れ次第では見せ場をつくれそうで、追込みが決まる展開なら、スプリングカップに続く今季重賞2勝目も可能性は十分。
名古屋のワイティタッチは、前走のA2特別が昨年6月以来久々の勝利。2~3歳時には、金沢のMRO金賞も含め4つの重賞を制したが、近走は東海のA級で勝ち切れないレースが続いていた。前走の勝ち星で弾みがついていれば、3歳時のMRO金賞以来3年ぶりの重賞勝ちがあってもおかしくない。
ナムラグローリーは、4走前に1500メートルのA1特別を制したが、その後の3戦は3、4、3着という着順も、勝ち馬からはいずれも1秒以上離されていた。この距離はあまり得意とはいえず、昨年のこのレースでも4着だったように、東海勢を相手に連下争いにからめるかどうか。
高知のケイエスショーキは、昨年のこのレースでは9着だったが、その後の地元の成績を見ると、1年前より力をつけていることは確か。穴馬として連下に押さえてみたい1頭だ。
◎フジノアサハタ
○ビッグドン
▲ワイティタッチ
△ナムラグローリー
△ケイエスショーキ