
今シーズンからなぜか賞金別定となった北斗賞。しかし賞金によって増量される馬はなく、牡馬800キロ、牝馬780キロで、キタノタイショウだけは4歳馬のため-10キロとなっている。
前回の古馬重賞、旭川記念は、ニシキダイジンが先に抜け出し、やや離れてカネサブラック、フクイズミが続き、このタイミングならというフクイズミが見事に差し切った。
今回も別定での増量がないだけに、普通に考えればフクイズミとカネサブラックで堅そうだ。どちらが勝つかは難しいが、この2頭の組み合わせがおそらく抜けた人気になるのだろう。
2頭の組み合わせ1点で勝負するか、それともこじつけでもいいから無理やり穴を探して手広く狙うか、馬券的な狙いではどちらかというレース。平地の競馬に比べて断然人気の馬があっさり負けてしまうことも少なくないのが、ばんえい競馬のおもしろさだ。ここは、死角を探して高配当を狙ってみたい。
2頭のどちらに崩れる可能性があるかといえば、やはりフクイズミだ。ときに、メンバー的には負けるわけがないというレースで、第2障害で引っかかって完敗というレースをすることがある。今回はフクイズミの狙いを下げてみたい。
そこで本命にしたのがナリタボブサップ。今シーズンは6戦して1勝のみといま一歩の成績で、重賞勝ちも08年のこのレース以来遠ざかっている。しかし負けるときでも大きく負けているわけではない。実際に、昨年は重賞に7回出走して、2着4回、3着3回と堅実に走っている。そろそろ重賞勝ちの順番がまわってきてもよさそうだ。
安定感でいえばやはりカネサブラックで、この馬を外して買うのはなかなかに勇気がいる。それゆえやはり対抗より下には下げられない。
ニシキダイジンには、なかなか重賞勝ちというイメージがわかず、昨年のばんえい記念以前の重賞勝ちは、08年8月のばんえいグランプリだった。しかし、旭川記念の惜しいレース内容からすれば、いつ勝ってもおかしくはない。
◎ナリタボブサップ
○カネサブラック
▲ニシキダイジン
△フクイズミ
昨年のせきれい賞は、当然コスモバルクが圧勝するのだろうと見ていたら、早めに仕掛けたコスモヴァシュランが、コスモバルクに7馬身もの差をつけて押し切ってしまった。直前まで雨が降っていて、湿った馬場に脚をとられ、コスモバルクは思うような走りではなかったようだが、それにしても驚いた。
続くOROカップで、そのコスモヴァシュランに先着する3着だったのがサウンドサンデーだ。前にいた2頭は、コスモバルクと、当時岩手で芝では無敵を誇っていたボスアミーゴ。キングスゾーン(4着)に先着した実力で、今年のメンバーなら十分に勝ち負けが期待できる。
相手は、連覇のかかるコスモヴァシュラン。「芝は合うはず」という陣営の読みが昨年は見事にハマッた、というかハマりすぎた。昨年このレースに出走したときの格付けは南関東C1だったが、今年は4走前にB2B3特別(中央500万との交流)を勝っているだけに、むしろ期待は昨年より高いかもしれない。
岩手勢では、前走かきつばた賞で差のない2着のマイスターキング、同3着のドリームスナイパー、同4着で盛岡芝で3勝を挙げているソノマンマあたりが地元の意地を示せるかどうか。
◎サウンドサンデー
○コスモヴァシュラン
▲マイスターキング
△ドリームスナイパー
△ソノマンマ
ともに近走連続連対の、高知のバンクレイか、地元福山のウォーターオーレかという争いだろう。
ここは、金曜日に5勝を挙げ勢いのある赤岡修次騎手のバンクレイドに期待してみたい。バンクレイドは南関東ではB1B2の特別勝ちまで。1年以上の休養のあと復帰したが勝ち星を挙げることができず、高知に移籍した。高知のA級上位の組ではなかなか勝てなかったが、最下級クラスまで落ちたらさすがに快進撃。昨年10月から13戦連続連対。B1級まで勝ち上がってきて、なおさらに上を望めそうな勢いだ。
対するウォーターオーレは、中央ではオープンまで出世した実力馬。福山転入後は、4戦3勝、2着1回と、まだ底を見せていない。ただその3勝がいずれも1600メートルだったのに対し、一度の敗戦が福山1250メートル戦というのが気になる材料ではある。
逆にこの距離がよさそうなのがユーガットテースト。兵庫から福山に転入して以降、A2~A1で11戦してわずかに1勝しか挙げていないが、それが1250メートル戦だった。
コロネットは前々走のA1特別でユーガットテーストからコンマ4秒差の4着。A1特別での勝ち星もあり、上位争いにからめるかどうか。
◎バンクレイド
○ウォーターオーレ
▲ユーガットテースト
△コロネット
8月18日に行われるサマーチャンピオンJpnIIIの前哨戦ではあるが、最近では中央勢が圧倒的に強くなってしまったので、ここは別のレースと考えたほうがよさそう。
南関東から転入した2頭、コスモシェアト、マンオブパーサーが中心となりそう。
コスモシェアトは転入後、A級で6戦3勝、2着3回と、まだ連対を外していない。前走、黒髪山特別は、06年12月以来久々の1400メートル戦ながら、4コーナー5番手あたりから大外一気で差し切った。その安定度からコスモシェアトを上位にとる。
近4走のコスモシェアトの手綱をとっていた山口勲騎手が選んだのは、マンオブパーサーのほうだった。06年の3歳時にはダービーグランプリGIを制覇。今年2月にも船橋・報知グランプリカップを制したという、実績ではメンバー中ナンバー1。転入初戦の多良岳特別(1800メートル)も好位から抜け出して快勝。心配なのは、中央オープンのときにもやや苦労していた1400メートルの距離だ。
ステルスグリーンは、A1特別連勝のあと、多良岳特別ではマンオブパサーからコンマ5秒差の4着、黒髪山特別ではコスモシェアトからコンマ2秒差の3着。上位2頭とは勝負付けが済んだ感じだが、それほど差のないレースはしている。
ヘイアンレジェンドは、昨年9月に中央から転入し、13戦して3着を外したのが、佐賀記念JpnIII(8着)と前々走の高千穂峰特別の4着のみ。堅実な成績を残しているが、デビュー以来初挑戦となる1400メートルの距離でどんなレースを見せるか。
メガチューズデーは、中央未勝利から転入して7戦5勝。前走は1400メートルのオープンも制した。
連覇を狙っているエフケーフィルだが、昨年のこのレース以来勝ち星がないため、今回は見送り。
◎コスモシェアト
○マンオブパーサー
▲ステルスグリーン
△ヘイアンレジェンド
△メガチューズデー