いよいよ旭川競馬場が最後の日を迎える。
2001年の中津以降、地方競馬ではいくつもの競馬場が廃止となったが、競馬場がなくなった街は、例外なくその後に一度も訪れていない。
ぼくが旭川競馬場を初めて訪れたのは、たしかライブリマウントが勝ったブリーダーズゴールドカップだっただろうか。以来、毎年少なくとも2〜3度は旭川を訪れたが、競馬場がなくなってしまえばそこに行く理由は見当たらない。旭山動物園にも結局行かないままだったが、競馬がなくなってしまえばわざわざ行こうとも思わないし、やっぱり旭川も他の競馬がなくなった街と同じように、訪れるのはこれが最後となってしまうのかもしれない。
さて、その最終日に行われるエーデルワイス賞だが、9月18日のフローラルカップを見たときに、エーデルワイス賞はその上位3頭のどれかが勝つだろうと、ことあるごとにいろいろなところで言ってきた。
今年の道営デビューの2歳馬は例年にも増してレベルが高い上に、この時期に中央からダートに出走してくる馬にはそれほどレベルの高い馬がいないからだ。
ところが、枠順を見てちょっと驚いた。フローラルカップを勝ったネフェルメモリーがいないではないか。
聞いたところによると、ちょっと疲れが出たため、まだまだ先のある馬だから無理をせずに休ませることにしたと。なるほど。
ならば勝つのは、フローラルカップ2着のモエレオンリーワンか、同3着のアンペアということになる。
メンバーを見渡すと、結局は重賞勝ちがあるのはアンペアのみ。評価するのは、勝ったリリーカップというより、2着に負けたブリーダーズゴールドジュニアカップ。初めての1600メートルながら、その後ここまで5戦全勝という活躍のワンダフルクエストの2馬身差2着に踏ん張った。フローラルカップはモエレオンリーワンの後塵を拝したが、3〜4コーナーでちょっと離されすぎたという展開のアヤで、最後は差を詰めていた。というわけで本命はアンペア。
で、もちろん相手はモエレオンリーワン。
やや離れて3番手は、強敵相手にも常に善戦するリロ。
そして、サンライズカップで牝馬最先着の3着とがんばったモエレクリフィスまで。
ここ2年、中央馬は馬券にからめていないので、今年もその流れは変わらないだろう。
◎アンペア
○モエレオンリーワン
▲リロ
△モエレクリフィス
兵庫、金沢から各1頭の遠征があり、多彩なメンバーが集まった。
近走善戦しているのは、ケイアイカルディナとマリンペガサスの2頭だが、いずれも条件クラスでのもの。ケイアイカルディナは前走金沢のオータムスプリントカップで2着したが、その前走はまだ笠松A級4組を走っていた。
ならば、常に一線級に揉まれているミツアキタービンが、ここは久々のチャンスと見る。重賞勝ちは06年11月の笠松グランプリ以来遠ざかっているが、今回のメンバーなら実績上位は明らか。すでに8歳で全盛時の力を望むのは酷だが、最近はようやく順調に使えるようになってきた。
相手はケイアイカルディナ。前走オータムスプリントカップ2着というのもあるが、それ以上に、今年3月の笠松転入以来、10戦して9戦が3着以内という安定感が光る。
くろゆり賞2着のエイシンアスワン、同3着のシルクアヴァロン、南関東時代は重賞で2着が3回あったカセギガシラなども展開次第ではチャンスがありそう。
◎ミツアキタービン
○ケイアイカルディナ
▲エイシンアスワン
△シルクアヴァロン
△カセギガシラ