まずは8日(火)に行われた栄冠賞。今年は8頭立ての少頭数とはいえ、粒ぞろいでレベルの高いメンバーが揃った。
勝ったのは1番人気で、これでデビューから3連勝となったネフェルメモリー。好スタートを切って、一旦はエフテーダージーにハナを譲るも、3コーナー過ぎで先頭を奪い返すと直線は楽な手ごたえ。最後はアンペアに迫られたが、半馬身差で振り切った。
ネフェルメモリーにとっては、結局は最下位に沈むエフテーダージーにからまれただけに、決して楽な競馬ではなかったはず。半馬身差まで迫ったアンペアにしても、スタート直後は最後方に置かれたが、すぐに好位の3番手につけるというロスがあり、惜しい2着だった。後方から3着に押し上げたラックマイサイドは、上がり3ハロンがメンバー中最高の37秒9を記録した。
ひとつ前の1500メートルの2歳オープン戦(アルカセット賞)を快勝したイグゼキュティヴもあわせ、もちろん芝適性次第ということになるが、7月26日のラベンダー賞(JRA函館)が楽しみになるレースぶりだった。
さて、3歳馬による華月賞は、北海優駿を快勝したボクが断然抜けている。今回は、他馬が54〜55キロなのに対し、ボクだけ57キロ。とはいえ、この程度の斤量差なら実績的に逆転できる相手は見当たらない。たとえば北海優駿3着のラプレにしても、今回は斤量で2キロ差になったが、北海優駿のときの6馬身差を逆転できるとはとても思えない。むしろボクとラプレの間に北海優駿とは別路線組が食い込んでくると考えたほうがよさそうだ。
その筆頭は、3歳オープン戦で2戦連続2着のモエレタイガー。2歳時は1500メートルのルーキーチャレンジを勝ったものの、1000メートル戦を中心に使われ結果が残せず。むしろ1500〜1700メートルのみを使われるようになった今シーズンになって成績が安定してきた。
もう1頭は、大井から転厩してきたガンバルヘクター。転入後は3歳一冠目の北斗盃(4着)も含め、5戦して掲示板を外していないという堅実な成績。前走は古馬C2クラスを勝っている。
北海優駿組のラプレ、ダイバクフがどこまで差を詰められるか。
◎ボク
○モエレタイガー
▲ガンバルヘクター
△ラプレ
△ダイバクフ