新設のカーネーションカップ。
母の日にカーネーションカップとは、洒落たレース名をつけたものだ。クリスマスとかバレンタインとかだと、必ずしもその日が開催日になるとは限らないけれど、母の日とか父の日なら、必ずばんえい競馬の開催がある日曜日になる。
それにしてもナイター初日の金曜日は雨で馬場が軽かった。砂ぼこりが上がらなくていいといえばいいのだが、第2障害を越えた順番でゴールというレースが多かった。土曜、日曜は天気がよさそうで、カーネーションカップのころは馬場もかなり乾いてくれるのではないだろうか。
現役2強牝馬フクイズミとトカチプリティーが揃い踏み。ただしフクイズミのほうは、メンバー中唯一の今シーズン初出走。
今シーズンから格付けの基準が大幅に変わり、昨シーズンの格付けであれば条件馬だったであろうニシキユウ、エメラルドあたりは、オープン格付けとなって2強と同じトップハンデの710キロはいかにも厳しい。準オープンのニシキシャープ、イナノプリンセスも10キロしか差がない700キロでは厳しいだろう。ゆえに昨シーズンからのオープン馬が馬券の中心となる。
で、本命は牝馬同士でこの重量差ならトカチプリティー。早めに行けるギャンブラークインもこの重量なら好勝負。
フクイズミは、本来ならこのメンバーに入れば迷わず本命か対抗だが、今シーズンの緒戦ということで狙いを下げた。昨年、一昨年と、始動は6月と遅かったが、今年はこの時期から復帰してきたのも気になるところ。もし馬体重を大幅に減らして出てくるようならさらに狙いを下げたい。
4歳馬の2頭は、オープン馬と30〜40キロ程度の差では勝ち負けまでは難しそうだが、早めに行ける最軽量のプリンセスモモが連下に食い込めるかどうか。
◎トカチプリティー
○ギャンブラークイン
▲フクイズミ
△スターエンジェル
△プリンセスモモ
岩手ではシーズン最初の古馬重賞、シアンモア記念。テンショウボス、サイレントエクセルが出走態勢が整わず不在で、伝統の重賞としてはやや寂しいメンバー。南関東から遠征の2頭が、その代わりとしてレースを盛り上げるかどうか。
前走今シーズン2戦目を勝ったサンシャインヘイロから狙ってみたい。1800メートル以上を中心に使われているが、調子を上げてきているだけに、中団から早めに先頭に取りついて押し切る。
トライアルの栗駒賞を勝ったタイキリオンは、水沢1600メートルはこれが初勝利だった。芝中心のローテーションだが、ダートのここで重賞初制覇を狙う。
ノムラリュウオーは、前走房の国オープンで02年8月以来の勝ち星となったが、そのレースぶりをそのまま評価していいものかどうか。ただ、鞍上が小林俊彦騎手なのはプラス材料。
水沢の重いダートが得意のダンディキング、栗駒賞2着のマンジュデンコウベらも差はない。
◎サンシャシンヘイロ
○タイキリオン
▲ノムラリューオー
△ダンディキング
△マンジュデンコウベ
-----------------------
5月9日現在、高知に登録されている現役3歳馬は18頭。黒潮皐月賞に出走してきた10頭のうち9頭が他地区からの移籍組で、古馬の条件級に編入され、これまで直接対決がほとんどなく力の比較が難しい。
ここは未知の魅力ということもあり、高知転入後2戦2勝のリワードファントムに期待してみたい。赤岡修次騎手は先月、二十四万石賞、笠松・オグリキャップ記念と勝っているだけに、その勢いも買う。
10頭中9頭がE級格付けだが、前走C5クラスを1番人気で勝っているパッショネートキスのほうが、地力は上かもしれない。
前走E級選抜を5馬身差で勝ったグランドオーク。どうやらここまでの3頭の力が抜けている感じだ。
転入後3戦目の前走で初勝利を挙げたモグも上積みがあれば一角崩しも。
◎リワードファントム
○パッショネートキス
▲グランドオーク
△モグ