兵庫ゴールドトロフィーは過去6回、地方馬が連対したのは第1回に2着したブラウンシャトレーのみで、以降はすべて中央馬のワンツーなのだが、1、2番人気での決着は一度もなく、予想はなかなか一筋縄ではいかない。
今年からはハンデ戦となり、馬券的にはさらにおもしろくなった。地方でのダートグレードとしては、船橋のクイーン賞、佐賀のサマーチャンピオンに続く3つ目のハンデ戦で、地方のJpnIIIではもっとハンデ戦が増えていいと思う。
今回、牝馬のメイショウバトラーをプラス2キロで考えれば、中央馬はすべて59キロ以上。これに対し地方勢はJpnIIIを勝っているキングスゾーンの56キロがもっとも重く、そのハンデ差を考えれば馬券の対象になりそうな馬がたくさんいる。
たとえばキングスゾーンは、5月のさきたま杯JpnIIIでは勝ったメイショウバトラーより1キロ重くてアタマ差の2着。それが今回はキングスゾーンのほうが1キロ軽くなった。同じくさきたま杯では、2キロ重いアグネスジェダイとリミットレスビッドに先着していて、今回はそれぞれ3キロ、3.5キロの差がついた。キングスゾーンにとって今回のハンデはかなり有利といえそうだ。
ベストタイザンは昨年のこのレースに出走していて、勝ったリミットレスビッドとは2キロ差で0.5秒差の4着。それが今回のハンデ差は5.5キロに広がった。
北海道のアドミラルサンダーはJBCスプリントに出走して着順こそ9着だったものの、勝ったフジノウェーブとは1秒差だった。定量で2着プリサイスマシーン、3着アグネスジェダイ、4着リミットレスビッドとは同斤量だったものが、今回は6キロ以上ものハンデをもらった。
この地方馬3頭は十分に出番があると思うのだがどうだろう。
逆に、冬があまりよくないメイショウバトラー、1400メートルではちょっと長い感じがあるアグネスジェダイはいらないと思う。
◎キングスゾーン
○ベストタイザン
▲リミットレスビッド
△プリサイスマシーン
△アドミラルサンダー
△ゴールデンキャスト