交流が再開し、姫山菊花賞は予定どおりJBCクラシックおよびスプリントの指定競走(優先出走権はないものの、ダートグレード勝ち馬に次いで、選出の際に成績が参考にされる)として行われる。
南関東、東海から各3頭の遠征があり、JBCへとつながるレースらしいメンバーが揃った。
注目は地元のチャンストウライ。前走帝王賞JpnIでは、13番人気という低評価ながら勝ち馬から0秒7差、地方馬最先着の4着と健闘した。それ以外にも中央や名古屋への遠征があるが、地元に限れば7戦してデビュー以来一度も負けていない。重賞タイトルも3歳時の二冠に加え、今年5月の兵庫大賞典を獲っている。2月に名古屋に遠征した梅見月杯は惜しくも2着だったが、今回も出走しているウイニングウインド(3着)には決定的な差をつけているだけに、地元戦となればさらに有利な戦いに持ち込めそうだ。
相手にはウイニングウインド。昨年のこのレースは10着だったが、スタートで出遅れ最後方からという展開だったので参考外。今シーズンはすでに重賞4勝と好調だ。
ミツアキタービンは脚元次第という部分はあるが、前走川崎のスパーキングサマーカップでの3着はまずまずのレースをしていて、そのときより状態が上向いていれば勝ち負けになる。
昨年逃げ切り圧勝のジョイーレだが、今年はここまでまだS1特別を1勝したのみ。相変わらず2、3着の多いイマイチの競馬を続けていて、去年よりも確実にメンバーのレベルは上がっているだけに、楽な競馬はさせてもらえないだろう。
前走摂津盃を制したマグマサインは、05年に兵庫に移籍してから連対を外したのは2回だけと安定した成績。まだ底を見せていない魅力がある。
チャンストウライには、JBCクラシックで帝王賞以上の期待がかかるだけに、ここらあたりで負けてはいられない。
◎チャンストウライ
○ウイニングウインド
▲ミツアキタービン
△ジョイーレ
△マグマサイン