どうやら岩手でも他地区からの出走が解禁される見通しが立った。
30日のOROカップからということらしい。
そのOROカップには、オールカマー(中山)とかには出させてもらえないコスモバルクが、天皇賞・秋のひと叩きとして出走してくるようだ。盛岡でコスモバルクが走るなんて機会もそうそうないだろうからこれは見たい。外国馬の来ないスプリンターズS(中山)なら、ますます盛岡に行こうかという気がする。ダービーグランプリがグレードではなくなったために取材に行くのをやめたので、そのぶんで行こうかという気もしてくる。
コスモバルクが久々に旭川で出走した瑞穂賞の日は、この時期の旭川ナイターとしてはかなりのお客さんが入っていたようだ。コスモバルクが走る盛岡にはどれくらいのファンが来るのだろう。
そういうことを想像するだけでも楽しい。
交流解禁バンザイ。
さて、2歳芝のジュニアグランプリ。
どうやらここは若鮎賞を勝ったリザルトと、ビギナーズカップを勝ったジェベルロバーツの争いになりそうだ。
ここまでの直接対決では、芝ならリザルト、ダートならジェベルロバーツという結果になっている。
やはりここは普通に考えれば、芝で好成績のリザルトだろう。
リザルトは、昨年エーデルワイス賞を勝ったパラダースフラワーの下。さらに遡れば京都牝馬特別を勝ったシスティーナが半姉にいる。システィーナといえば、個人的には京都牝馬特別よりも関屋記念2着のほうが思い出深い。あのときは確か新潟競馬場にいた(ような気がする)。勝ったのはまったく人気がないマイスーパーマン。もちろん馬券はハズれた。それでも、馬券だけ買ってレースは見ずに帰途についた友人が4万いくらだかという馬連複をとったということをあとから聞いたので、なおのこと覚えている。当時、馬券は馬連複までしかなかったが、3連単があったらどれほどついていただろう。
ジェベルロバーツは若鮎賞でリザルトとアタマ差の2着だが、勝ち星は2つとも水沢でのもの。これはいずれも完勝だが、盛岡の芝ではどうだろう。
ジェベルロバーツの母ジェベルネバーは上山の活躍馬だ。ひとつ上の全兄ネバーオブライトは、水沢850メートル戦で2着に3秒差をつける驚異のレコードで鮮烈なデビューを飾り、話題になった。2戦目の若松賞も勝って期待されたが、重賞ではイマイチの成績が続いている。どうもジェベルロバーツは、ネバーオブライトのようなタイプになるような気がしてならない。
ビギナーズカップでジェベルロバーツとリザルトの間に割って入ったテンショウベストにもチャンスはある。
どの馬にとっても、ここが試金石というレースになりそうだ。
ここらあたりを勝った馬は中央に挑戦したいだろうから、中央のほうでもそろそろ地方馬の出走が解禁されないものかと願うばかりだ。
◎リザルト
○ジェベルロバーツ
▲テンショウベスト