東海・北陸・近畿・中国地区交流の、JRA菊花賞ステップ競走代表馬選定競走となっているMRO金賞。今回は、兵庫から2頭、笠松、名古屋から各1頭が遠征してきた。
このレースは、先週の読売レディス杯と違い、地元勢もそこそこの活躍を見せている。過去5年で3勝。とはいえ、2着は1頭しかない上に、1、2着を独占したこともないので、やはり地元勢としてはもうちょっと……、という感じだろうか。
実績上位は名古屋のワイティタッチ。2〜3歳時に名古屋・笠松で重賞3勝。1番人気で臨んだ東海ダービーは、先に抜けたマルヨフェニックスに1馬身半及ばずの2着。そのマルヨフェニックスとともに臨んだジャパンダートダービーJpnIは、マルヨフェニックス(12着)に先着する9着だった。勝ち馬からは3.1秒離されたとはいえ、勝ちタイムがこの時期の3歳戦としては驚異ともいえる2分2秒9という破格のものだっただけに、これは仕方ない。今回のメンバーで、これだけのパフォーマンスを発揮できそうな馬はいそうもない。ワイティタッチが負けることがあるとすれば、東海ダービー、ジャパンダートダービーJpnIで激走した反動くらいだろうか。
相手には地元のマツノショウマ。こちらは金沢・笠松で重賞2勝。1月の笠松・ゴールドジュニアでは、マルヨフェニックス、ワイティタッチをまとめて負かした実績がある。しかしその後の成長度を見ると、明らかにワイティタッチのほうが上だろう。
そのほかでは、北日本新聞杯2着で、近2走3歳A2を連勝しているブルーアロハに、同3着で関東オークスJpnIIに遠征(13着)したダブルアーチャー。
ブルーアロハの永森大智騎手は、高知からの期間限定所属。先週まで金沢では46戦9勝、2着6回という成績。勝率19.6%、連対率32.6%は、金沢ではトップ5の騎手と同じくらいの好成績といってもよい。この開催が期間限定所属の最後となるらしく、ブルーアロハの主戦、桑野等騎手がマツノショウマに乗ることからチャンスが巡ってきた。
◎ワイティタッチ
○マツノショウマ
▲ブルーアロハ
△ダブルアーチャー