毎年同じようなことを書いているような気もするが、このブリーダーズゴールドカップは、第1回で笠松のフェートノーザンが勝ったものの、その後地方馬がまったく勝てない。この状態がもう17年も続いている。
それでも初期には2着に食い込む地方馬がけっこういたものだが、94年に地元のササノコバンが2着して以降、地方馬は連対すらさせてもらえない。
で、今回は、昨年3着のジンクライシスが回避。地元のエース級がダートグレード初挑戦のギルガメッシュでは、今年も地方勢の食い込みは難しい。せいぜい3連単の3着だろう。
中央勢4頭でどう順番をつけるかだが、これが意外と難しい。
近走の成績では、東海ステークスGIIで差し切り勝ちを決めたメイショウトウコンが目につく。が、その東海ステークスは見せ場なく10着に敗れたものの、続くブリリアントステークスで後方から大外一気を楽に決めたオリンピアンナイトのほうを評価したい。
マイネルボウノットは近走不振だが、昨年の東海ステークスでは、その後ブリーダーズゴールドカップを勝つことになるハードクリスタルの2着という実績がある。一息入れたここで復調していれば可能性はある。
アルドラゴンは、名古屋大賞典JpnIIIでブルーコンコルドとキクノアローをまとめて負かしたのは見事だったが、フロックっぽい勝ち方で、ここではまだ疑ってかかったほうがよさそうだ。
◎オリンピアンナイト
○メイショウトウコン
▲マイネルボウノット
△アルドラゴン
△ギルガメッシュ
摂津盃は10頭立てとやや寂しいメンバー構成となった。重賞タイトルがあるのは、このレース連覇がかかるジョイーレのみ。
重賞2着という実績のある馬は何頭かいるが、どれも成績が安定しているわけではなく、一長一短。直前までオッズとにらめっこをして、ジョイーレから流すことになりそうだ。
相手筆頭は、前走の楽天競馬特別でジョイーレに先着の2着マグマサイン。しかし、そのときはマグマサインのほうが3キロも軽かったのに対し、今回は1.5キロ差に縮まった。ならばやはりジョイーレの頭で間違いないだろう。
その次はアグネスミステリー。昨年の名古屋大賞典GIIIで地方馬最先着の4着というのがあり、兵庫大賞典ではロードバクシン、マグマサインに続く3着。休養明け後の今年はA2からA1まで4連勝。昨年重賞で善戦していたころの力が戻っていれば、ジョイーレと好勝負になってもおかしくない。
昨年3月以来、勝ち星から遠ざかっているものの、オープンクラスでそれほど差のないレースをしているホクザンスターダムに、中央から転入2戦目のタマモアーチストまで。
今年3月の六甲盃2着後、S1を2連勝したビッグインディだが、その後の2戦はいずれも最後に脚をなくしているだけに、今回は見送る。
◎ジョイーレ
○マグマサイン
▲アグネスミステリー
△ホクザンスターダム
△タマモアーチスト
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福山・金杯は、真夏に行われるドリームレースであることに変わりはないが、今年からサラ・アラの混合戦となった。しかもサラ・アラそれぞれのトライアルレースが設定され、その上位5頭ずつが顔を揃えた。
どちらのトライアルも1、2番人気の決着で、サラのトライアルを勝ったアブソルートウインと、アラのトライアルを勝ったフジノコウザンのどちらが強いかという比較になるのだが、持ちタイムではアブソルートウインのほうが上。
トライアルの着順そのままの予想というのもどうかと思うが、持ちタイムを見ると、やはり2番手、3番手もやはりサラブレッドのほうでよさそうだ。
アラブもタイム的には1秒も変わらないのだが、サラとアラではレースの流れが違う。アラのトライアル1、2着のフジノコウザンと、ヤスキノショウキは押さえまで。
◎アブソルートウイン
○ファニーカイザー
▲ハヤザキ
△フジノコウザン
△ヤスキノショウキ