先週から3歳馬が古馬へ編入。ずいぶん活躍が目立つなぁと思って調べてみたら、そのとおりのデータが出てきた。
先週3日間(8月21日~23日)で3歳馬が出走したのは、全26レースあり、延べ頭数で86頭。その結果、<15.13.10.48>勝率=17.4%、連対率=32.6%、複勝率に到っては、何と44.2%。驚異的な数字となった。
昨シーズンまでもA級以外は3歳馬を狙え―が必勝法だったが、これまで以上に強烈。まずは出走メンバーに3歳馬がいるか、いないかをチェックしてほしい。
28日(土)メイン10レースはA級馬による水沢1600m戦「みやこ秋まつりレース」、10頭立て。主軸にサンシャインヘイロを推す。
サンシャインヘイロは今年9歳を迎えたが、まったく衰えなし。休み明け2戦をソニックルーラーの2着にまとめ、特別・あすなろ賞ではコアレスレーサーが名乗り。主役交代がメインテーマだったが、直線でもたつくコアレスレーサーを横目に、大外から鋭く伸びて優勝ダンストンリアルにタイム差なし2着。強豪メンバーと戦ってきた底力を改めて見せつけた。
しかし続く一戦は本来のシャープさが見られず中団のまま5着に終わり、1ヵ月半ほど休養。前走は明らかに乗り込み不足だったが、それでも直線を向いて猛追。アポロノサトリが完全に抜け出したが、2着ジョウテンロマンにアタマ差まで肉薄。またもや底知れないパワーに驚かされた。
本質的に夏は苦手のタイプだが、一息入れたのが奏功。今度は豪快なマクリを披露し、今季初勝利のシーンを期待する。
逆転筆頭はマルブツワイルド。今年春からA級へ昇格し、アッサリ連勝。シアンモア記念はさすがに相手が強すぎて5着に敗れたが、続く一戦で地元同士の戦いを制して3勝目をマークした。
気になるのは尻すぼみ気味の成績だが、これは夏負けの影響があったから。今回はレース間隔を開けて反撃をもくろんでいる。
エスユーペニーは中央2戦目の東京ダート1300m戦を快勝。未勝利を脱出したが、その後は頭打ちのレースを繰り返し、岩手へ新天地を求めてきた。
岩手初戦は通用するか半信半疑だったため5番人気に甘んじたが、好位追走から4角で先頭。ゴール寸前で交わされてしまったが、クビ差の僅差で2着を死守。上々の滑り出しを切った。
小柄な牝馬ゆえか体重の増減が激しいタイプだが、おそらく前走の450キロ前後がベスト。この暑さだから当日の馬体重にはチェックが必要。極端に減っていなければ今回も好勝負に持ち込めるに違いない。
評価に迷うのが3歳馬ダークライ。ダートに限ればロックハンドスターに告ぐ存在。冒頭に記したように、3歳馬は迷わず"買い"なのだが、如何せん芝だったにせよサファイア賞は負けすぎ。果たしてデータどおりになるのか、それとも大敗直後で通用しないのか。
センリグランピーは芝2戦・せきれい賞4着、桂樹杯6着に終わったが、その前のダート戦を連勝。追込み一辺倒から脱却し、前に行けるようになったのが最大の収穫。今回が試金石となるが、仮に通用ならば以降の活躍も約束された。
トウカイマジックは障害から直接転入で初戦6番人気だったが、直線でヨレながらも2着確保。中央時代は芝のイメージが強かったが、ダートもこなしたのは心強い。
◎(9)サンシャインヘイロ
○(6)マルブツワイルド
▲(7)エスユーペニー
△(5)ダークライ
△(4)センリグランピー
△(10)トウカイマジック
3連単は9、6の1、2着折り返しから7、5、4へ3着流し。もう一方で5、4から入る手もあるかも
馬複は 6-9、7-9、5-9、4-9
<お奨めの1頭>
6レース ディーズトムボーイ
岩手2戦とも2着だったが、巡り合わせが悪かっただけ。このメンバーなら順当に初勝利を飾れる