
青山周平が格の差を見せつけた
3連単オッズは青山周平が当然の1番人気に推されたが、1号車を首位に採る車券も3・4番人気となり、単騎0ハン佐藤智也への期待の高さが表れていた。
佐藤智はレースでも後続との車間を保ったまま独走に入ったが、青山周平は1周で同ハン2車と10メートル前の押田和也を交わして素早く5番手まで上がると、20線から先制した岡谷美由紀を3周で捌いて佐藤智を直撃できる態勢を整えた。その後は冷静に少しずつ一歩ずつ先頭との差を詰めていき、5周回3コーナーで佐藤智の内へ入って首位。8月のSG『オートレースグランプリ』、9月のG1『ムーンライトチャンピオンカップ』とも優勝できなかった青山周は、8月6日ぶりに伊勢崎で、地元ファンが見守る前で優勝できた。
佐藤智と森下輝の37期2級車2名は今回は青山周の底力に屈したが、同じレースを戦った1級車たちにヒケを取らない試走タイムが出ており、次節以降の活躍と将来の成長が一層楽しみになった。
文/鈴木