
高橋義弘が後続の追撃を振りきった
山田真弘の外を伸びた高橋義弘がトップ旋回。7枠から黒川京介が飛び出して1周目で2番手に付けた。試走で黒川を引き離す伸びを見せていた佐藤励が、2周回1コーナーで黒川の内へ切り込もうとしたが滑って落車。あおりを受けた黒川は外へ大きく振られて、その間隙を縫って山田真と鈴木圭一郎が2・3番手へ上がると、すかさず鈴木圭が山田真を捌いて2番手、素早く態勢を立て直した黒川が3番手に再浮上。
鈴木圭は先頭の高橋義弘へ周回ごとに少しずつ接近したが、その外へ追走し続けた黒川の方が伸びは強めに見えた。そして7周回3コーナー。ようやく仕掛けられる距離まで近づけた鈴木圭が高橋義弘のインへ競り込もうとしたが車を引かされて、さらに黒川に外から交わされたのち車がブレてしまい後退。若井友和が3番手へ上がった。
ラスト1周は黒川に肉薄されたが、高橋義弘は1車身ほど振りきって1着ゴール。2012年と2019年に続く3度目の『G1開設記念グランプリレース』制覇となった。
文/鈴木