黒川京介がキューポラ杯初制覇!
試走タイムは鈴木圭と同じで26だった黒川。10メートルオープンのスタートは7枠から2番手発進を決めた。トップスタートは2枠の岩見。岩見が逃げる展開でレースが始まった。1周3コーナーで黒川は岩見を捲りにかかるが、岩見が抵抗した。その後もインで粘る岩見に対し、アウトから圧力をかけていく黒川の構図。動きがあったのは3周3コーナーだった。黒川が岩見をアウトからパス。ついに先頭に立ってみせた。その後は2番手以下を引き離す力強い走りを披露した。岩見は2番手で粘っていたが、最終周回で鈴木圭が攻略。準優勝は鈴木圭だった。
黒川の勝因は何といってもスタート。10メートルオープンの7枠という不利な位置からいきなり2番手に付けられたのだから、レース展開はだいぶ楽になった。岩見に対してもエンジンは強めだった。コース取りが巧い岩見の動きを落ち着いて見ていた。なるべく仕掛け損ねることなく動向をうかがい、チャンスとみるや捲りを敢行していけた。余裕を持って走れるエンジン作りにも成功した。これでG1は2度目のタイトル。次は山陽でG2小林啓二杯が待っている。今の勢いなら2節連続での記念優勝も夢ではない。
伊藤信夫が久しぶりに優勝を決めた!
試走一番時計の伊藤信は33を叩き出し、二番手以下に3つ以上のタイム差をつけた。スタートも30線大外からカマシを決め、絶好の展開に持ち込めた。その後のレース運びも落ち着いたもの。前団では逃げる今田を和田が交わしていたが、伊藤信は楽に先頭まで浮上することができた。2着には和田が残り、3着は鈴木健を交わした花田が入線した。
伊藤信は約1年ぶりの優勝となった。本人の実力を考えればもっと前に優勝していてもおかしくないが、優勝するというのはそれだけ簡単ではないという事か。これで伊藤信は通算94V。100Vの大記録まであと6に迫った。すぐに達成とまではいかないだろうが、ゆっくりとでも着実に数字を積み重ねていくだろう。