鈴木圭一郎が大会連覇を達成!
浜松オートで行われていた第62回GI秋のスピード王決定戦は、地元の32期・鈴木圭一郎が制した。昨年の同大会優勝に続き連覇となった。
準決は重走路での競争だったが、優勝戦は良走路。試走は鈴木圭が一番時計で27、次いで高橋貢が29、金子大輔が31、平塚雅樹と荒尾聡が32、浅野浩幸と久門徹が34、吉田恵輔が最も悪くて35だった。
スタート争いだが、0ハンは内から枠なり発進。10線は最内の久門が飛び出すも高橋貢が被せて出る。その外に鈴木圭が位置付けた。金子と荒尾は鈴木圭に抑え込まれる形でのスタートになった。
浅野は逃げ態勢を作るもペースは上がらず、10線から好スタートを切った高橋貢が速攻で先頭に立つ。そこからは2、3番手を走っていた浅野と平塚が粘りを発揮する。4番手の鈴木圭は、なかなか攻略の糸口を見つけられないでいたが、慌てず騒がず落ち着いて1車ずつ交わしていく。残り3周とちょっとで2番手に立った鈴木圭だが、先頭を走る高橋貢との差は6~7車身。果たして追いつくのかどうかといった感じだったが、必死に差を詰めにかかる。そして、ゴール前。写真判定にまで持ち込まれる際どい争い。結果的に鈴木圭のチョイ差しが届き優勝。高橋貢は惜しくも準優勝になった。3着には追い込みを見せていた荒尾が食い込んだ。
鈴木圭の走りは凄かった。独走に入っていた高橋貢はセーフティリードかと思われたが、怒涛の追いで捕らえてしまった。試走タイムが一番出ていたので、エンジンがいいのはいいのだが、最後まで諦めない走りが勝利へとつながった。走りの技術だけでなく、精神面での強さもうかがえる一戦だった。現状で鈴木圭に足りない部分はない。それでも総合力はますますアップしていきそう。そうなった時には再び全国ランク1位の称号を得ることができるだろう。また、このレースでは高橋貢の存在感も光っていた。スタートの切れ、序盤の仕掛け、そしてスピード。まだまだ大舞台でレースを盛り上げるだけの余力がある。若手の成長だけでなく、高橋貢の今後も楽しみだ。