地元の丸山智史が記念タイトル初優勝!
山陽オートで行われていたGII若獅子杯争奪戦は、地元の31期・丸山智史が勝利をもぎ取った。丸山は記念レースで初優勝。それを地元走路で決めてみせた。
競争は良走路で行われ、試走は青山周平が一番時計の28。次いで中村友和、丸山智史、鈴木圭一郎が30。小原望が33、木山優輝が34、赤堀翼が35、占部健太が36だった。
まずはスタート争いだが、0ハンは中枠から赤堀が先行し小原が続く。10線の木山はしっかりとスタート残す。20線は丸山がトップスタートを決め、これに鈴木圭と青山が続く。中村は最内から枠なりに出ることができなかった。
レース展開は先頭を走る赤堀が軽快な逃げを見せ、小原がピタリと追走。後方では丸山が木山と占部を交わし早々と3番手に付ける。鈴木圭は青山を引き連れて順当に番手を上げていく。赤堀と小原は終始重なって走っていたが、少し離れた隙を丸山が突く。小原のインに突っ込み2番手にジャンプアップ。後ろでは青山が鈴木圭を交わして進撃。逃げる赤堀はペースを保っていたが、丸山が終盤に渾身の突っ込み。これが功を奏し先頭に踊り出る。そして、そのままゴール。後ろでは青山が続いていたが、ゴール前に鈴木圭が逆転のチョイ差しを決め、鈴木圭が準優勝だった。
またもオート界にニュースターが誕生した。今年は若手で記念レースを初めて優勝する選手が続出している。今回も丸山がそうだった。しかし、それはなんら不思議なことではない。丸山は近年メキメキと力を付けていて、今期は自身最高のS級21位にランクされている。優勝回数もこれまで6。そろそろ記念レースを獲ってもおかしくなかった。更に今回は鈴木圭や青山を負かせての勝利。これは大きな自信になるだろう。今でもだいぶスピード、捌き、スタートと整ってきたが、このまま成長を続ければGI、そしてSGの舞台でも主力選手になれるだろう。
スピード戻った伊藤信夫の走りに注目!
直前に山陽でGII若獅子杯が行われているため、若手選手の参加は少なく、中堅からベテラン勢での争いとなる今節の浜松オート。地元勢の動きは悪くないが、遠征からも好調な選手が散見され、優勝争いは難解となる。果たして、どのようなシリーズになるのか。
今回出場する中で地元ランクトップは伊藤信夫。前走の地元一般開催は、全て重走路でイマイチだったが、その前のGIIでは初日から4連勝で優勝戦まで進出していた。良走路に関してはエンジン良いと言える。特に最近は気温の低下と共に走路温度が下がりつつある。走路にタイヤが食い付く季節は伊藤信にとって有利になる。
ランク次位は金子大輔。近況は記念レースでの競争がメインで、成績自体はパッとしない。それでも前走の地元GIIでは1着2本を挙げるなど着をまとめていた。この辺で完全にスランプ脱出といきたい。その同期の佐藤貴也は近況まずまず。前走は準決3着で優出を逃したが、その前の地元GIIでは準優勝だった。エンジン自体は高位で推移しており、今節は優勝も十分見据えられる。
木村武之は近況上々。前走の伊勢崎3日間開催では、オール連対での準優勝だった。その前の地元では準決で珍しく内線突破をしてしまったが、更にその前の地元GIIでは優勝を果たしている。木村武も走法的に走路温度が下がる方が成績が上がる傾向ある。地元S級は他に青島正樹。以前ほどの動きではないが、ところどころに見せ場は作れている。
外来S級で注目は佐々木啓。前走は地元の4日間ミッドナイトレースで、ここでは完全優勝を達成している。各レース6車立てと、変則的な開催ではあるが、それでもオール1着は見事と言える。良い流れで今回に臨めるだろう。
飯塚からは荒尾聡、浦田信輔、竹谷隆が来場。荒尾の前走は今回と同じ浜松オート。3走とも得意の重走路で、しっかりと優出を決めていた。優勝戦は展開が味方せず、4着止まりだったが、同じ走路での連戦はアドバンテージが大きい。今回もスタートを決めての速攻が見られるはず。浦田は前走の川口では優出できなかったが、その前の伊勢崎では優出。近況は1着を取るシーンが戻ってきた。竹谷はエンジン状態が並。元々、試走タイムは出る方なので、その数字には注意を払いたい。
伊勢崎からは内山高秀と西原智昭がS級として参戦。内山はエンジン状態が上がったり、下がったりの状態が続いていたが、前走の地元では初日から連勝を決め優出。上昇気流に乗れそうな雰囲気はある。西原はピリッとしない現状。どこかで立て直しのキッカケを掴みたい。伊勢崎勢ではA級に好調な選手が多い。岩田行雄は前走の地元で連勝しての優出。攻めの方も変わらず果敢。前を走る車の射程に入ったら、必ずインに突っ込んで行く。桜井晴光や塚越浩之も地元で優出していたのでリズムは良い。
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主な出場予定選手
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伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
金子 大輔〔浜松 S-14(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-15(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-24(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-27(26期)〕