S級不在で誰にでもチャンスが到来!
前回の浜松オートはスーパーハンデの鈴木圭一郎に対し、最重ハン組の包囲網が完璧に整い、伊藤信夫が優勝を決めてみせた。今回は直後にSGが控えている関係でS級選手は不在。A級とB級による個性豊かなレースが展開される。
今回出場する中で地元のランクトップは笠木美孝。本来ならSGに出場していてもおかしくない選手だが、これも時代の流れか。前走の地元では準決3着だったものの、初日から悪くないレースを見せていた。今回の中でも実力上位で、優勝戦までは進出してくるか。笠木と同様に、SGに出場していないのが不思議なのが山陽の人見剛志。長らく調子が上がらないでいたが、前走の地元ではしっかりと優出していた。この流れのまま今回も好走を見せたい。
8月2日の伊勢崎優勝戦に乗っていたのは鈴木聡太、藤本梨恵、渋沢憲司。鈴木聡太は3日間オール2着の準優勝だった。攻めに強引さはないが、落ち着いて番手を上げていける強みはある。藤本は逃げる展開で粘りを発揮できる。渋沢はスタート力が武器。同ハンに何車いても置き去りにして好展開を作れる。
飯塚の中尾貴志は前々走の地元GIで準優勝。その後のミッドナイトでもそこそこの走りを見せていた。若手だけに勢いのある今は絶好の狙い目。同様に町田龍駿も破壊力ある走りが魅力。後続に強力な選手が控えていても、豊かなスピードと競り負けない勝負強さで健闘している。
今回の地元浜松では花田一輝と落合巧が成長盛り。花田は今、エンジンが並の状態だが、少しでも上向けば前団を捌いていける腕がある。落合もスピード面が強化されている。課題のスタートが普通に切れるようになれば、優出回数も増えていくはず。実力に比してハンデ位置が有利なのは筒井健太や平塚雅樹あたり。どちらも速攻タイプで、レース序盤で好位置に付ける事ができている。中堅の域に入りつつある遠藤誠は鋭い差しでの浮上が可能。辰巳裕樹は荒削りな面あるが、逆にツボにはまったときの爆発力は大きな武器。
B級では中村晋典が前走の地元で優出。この時は最重ハンの30M前に置かれていたが、今回もハンデ据え置きなら再びチャンス。小林頼介は直線の伸びが良好。前走の地元4日間開催では3回の連対があった。
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主な出場予定選手
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笠木 美孝〔浜松 A-16(22期)〕
遠藤 誠〔浜松 A-31(25期)〕
辰巳 裕樹〔浜松 A-49(31期)〕
田中 賢〔伊勢崎 A-6(29期)〕
鈴木 聡太〔伊勢崎 A-33(29期)〕
人見 剛志〔山陽 A-22(28期)〕
中尾 貴志〔飯塚 A-82(31期)〕
中村 晋典〔浜松 B-4(24期)〕