昼間5日間のロングシリーズ!
開催によってレースの時間帯が大きく変わる飯塚オート。今回は昼間の時間帯に移行し、5日間の一般開催が行われる。前回の飯塚オートは荒尾聡の優勝で幕を閉じた。今回はどのような優勝争いになるのか。
先述の荒尾は好調ムード。現在は6連続優出の内3回は優勝で、その中にはSGも含まれている。前回も優勝で終えており、乗り手のリズムは最高潮。今回も当然の優勝候補に挙げられる。
前回の優勝戦で惜しくも2着だったのは井村淳一。優勝戦では1回先頭に立つことができたが、荒尾の猛追の前に屈してしまった。それでも予選準決と1着で通過していたので、エンジン状態は上向き。一度波に乗ると好調が続くタイプなので、今回も注目の一車。また町田龍駿も前回は優勝のチャンスがあった。単独0ハンからのスタートとなった優勝戦では、準決のようにペースを上げる事ができなかったが、近況は1着率が高まっているように好調をキープ。中村杏亮は前々走の優勝戦で落車していたが、前走ではその悪影響はなく優出。近況は優出ラッシュが続いている。田中進、藤川幸宏も前回は優出しており流れは良い。
篠原睦、久門徹、田中茂の飯塚26期三羽烏は前走で優出とはならなかったが、エンジンレベルとしては中堅上位。戦える状態には十分ある。有吉辰也は前走が山陽GIで、ここではしっかりと優出していた。シリーズ中も安定した成績を残しており、巧腕を活かした追い込みが決まりそう。桝崎陽介、重富大輔はもう少しエンジンの底上げが必要か。
山陽勢のランク筆頭は佐々木啓。前走の飯塚ナイターでは優出できなかったが、その前の地元GIでは優出し4着。松尾啓史は前々走の地元GIでは反妨2回と乱調だったが、前走の飯塚ナイターでは冷静な走りができていた。岡部聡は近況の動きがまずまず。岩崎亮一は軽いスランプに入っている。最近は連対が少なくなっている。
山陽A級では、33期の青木隆浩が前走の地元GIで嬉しい優出。結果は8着だったが、優出した経験が今後の走りに活きてくるはず。そのGIで優勝したのが長田恭徳。その後の飯塚ナイターはイマイチだったが、まだまだ成長の余地を大きく残しているので今後が楽しみ。丸山智史も前走の地元GIでは良い走りが見られていた。
B級では丹村司がハンデを活かし快走を披露している。花元初美は渋太い走りで成績を残す事が多い。磯部真樹はスタートに良化が見られ、前走の飯塚ナイターでは3走して全て連対と要警戒だ。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-19(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-20(25期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-16(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-23(25期)〕
岡部 聡〔山陽 S-41(19期)〕
青山周平が川口オートで夜の死闘を制した!
川口オートで行われていたGII川口記念は、伊勢崎の31期・青山周平が怒涛の追い込みで制してみせた。青山はこの大会、初めての制覇。記念レースのタイトル数をまた一つ増やした。
試走タイムは永井大介と青山周平が一番時計で31。次いで森且行が33。高橋義弘と中村雅人が34、鈴木清と大木光が35、若井友和が36でワースト。
レース展開は3枠の鈴木清がトップスタート。これに7号車の永井が乗って行く。森も悪くない位置に付けたが自落により戦線離脱。青山は前を叩く事ができず8番手発進になる。
2番手発進の永井は早々と鈴木清と交わして先頭に踊り出る。青山は1周目の展開が厳しかったが、中団をまとめ差しで好位置に躍り出る。割りと早い段階で永井と一対一に持ち込んだ。まず動いたのは青山。しっかりと抜く態勢を作る前に永井のインに突っ込んでいく。これにより先頭に立った青山だが、永井の逆襲に遭う。際どい突っ込みに対し永井が反撃の差しを決めていく。これも綺麗に決まったわけではなく、青山がやり返していく。この攻防はしばらく続いたが、最後に決闘を制したのは青山。このままゴールを迎える。
今回の優勝戦は0ハンに7車並び、単独10Mに1車。完全にスーパーハンデの厳しさを背負った青山だが、きっちりと跳ね返してみせた。GII競争ではあったが、この勝利はSGで勝ち切るより難しい。この後のSGでこのハンデ構成が組まれるかは疑問だが、青山がそれでも栄冠をもぎ取った時、また新たなオートレースの新時代が幕を開けるだろう。
青山周平不在で優勝争いは混沌!
前回の伊勢崎オートは、スーパーハンデに置かれた青山周平が全車を捌いて優勝を決めた。その青山は今回不在。前回の優勝戦で悔しい思いをした選手にとってはウサ晴らしの戦い。他にも優勝を狙っている選手は多くおり、その結末は簡単には決まらないだろう。
前回の優勝戦に乗った中で、今回出場するのは高橋貢、田村治郎、吉原恭佑、福田勝則の4人。高橋貢は3着だった。レース序盤は外回りの展開でどうかなるかと思ったが、インに切り替えて進撃していた。しかし、道中はタイヤが何度も滑り、ペースを上げることができなかった様子。エンジン面はそこまで悪くなさそうなので、タイヤさえしっかり見つかれば大丈夫。
準優勝だったのは田村治郎。レース序盤から仕掛けが早く、1回は先頭にまで踊り出た。最後は青山に強引に差し込まれてしまったが、そこまでの動きは良かった。青山はこの突っ込みで戒告を取られているように、無理にでも攻めなければ田村を抜けないぐらい、田村の仕上がりはいい。優勝戦4着は吉原恭佑。レース序盤から中盤にかけては、密集していた車群を攻略できていたので、乗り手もエンジンもそこそこ良い。福田勝は優勝戦のスタートで空回り。一気に番手を下げてしまったが、今年の初優出を決めた勢いを持続させたい。
外来S級は浜松から2者。木村武之と青島正樹だ。木村は今年、まだ調子が上がっていない。優勝がないどころか、優出も2回だけ。それでもずっとエンジン不調というわけではなく、いい時と悪い時があり安定していないだけ。エンジンが良くなった状態を長く保つ事ができれば、優勝争いにまで参加できるだろう。青島は今年まだ優出がない。約3ヶ月ほど戦線離脱していた関係もあるが、そろそろ調子を上げたいところ。
A級は浜松勢に伏兵が多い。鈴木静二は変わらぬスタート力で速攻を武器に奮闘している。落合巧と花田一輝の33期コンビは成長盛り。1走ごとに総合戦力が上がっており、節間にも成長を見せている。藤波直也も持ち味である思い切り良い走りができている。鈴木辰己も往年のスタート力は健在。道中のスピードこそ落ちたが、先頭に立ってからは巧みにコースを抑えて着を拾う。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-5(22期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-18(32期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-30(26期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-32(30期)〕
森村 亮〔伊勢崎 S-43(29期)〕
松本 やすし〔伊勢崎 S-46(32期)〕
木村 武之〔浜松 S-17(26期)〕
青島 正樹〔浜松 S-38(22期)〕
パワーを取り戻した永井大介を信頼!
川口オートで行われているGII川口記念も優勝戦のメンバーが出揃った。初日からスーパーハンデでの競争を強いられている青山周平は、準決を2着で通過し、きっちりと優出を果たした。優勝戦のハンデ構成は青山が単独10Mに置かれ、0ハンには地元川口の主力が隊列をなした。内側から高橋義弘、森且行、鈴木清、大木光、若井友和、中村雅人、永井大介だ。
優勝戦の最大のポイントは0ハンのスタート争い。内寄りの利で森が先行か鈴木清が飛び出すか。そのあたりが先陣争いの順当な予想だが、大外から永井のカマシも十分考えられる。0ハンなら10線や20線に多くの車が並んだ時よりは大外のデメリットが少ない。青山もスタートの切れは悪くないが、0ハンにスタート甘い選手はいないので、前を叩くまではないか。
レース展開だが、先行しそうな森は独走力があり、そのまま押し切るケースも十分。スタート争いに加わってきそうな鈴木清は、この大会の前年度覇者で、今回は連覇がかかっており気合の方は満点。トップスタートを切るべく全神経を集中してくるだろう。先頭に立てればインコースを抑えつつペースを上げる走りを披露。前年度の大会で初めて記念レースを制した鈴木清だが、連覇を決めるのに十分な状況は整っている。
しかし、当ブログでの本命には永井を推す。先述したとおり、スタート争いで内枠勢を置いて出るシーンもありそうだし、トップスタートではなくても1周バックストレッチでインに潜り込み、好位置に付ける可能性も大。先頭に立ったなら、準決で上がり一番時計をマークしたように、快速を発揮し後続を引き離しにかかる。相手には森を挙げる。ここは枠の利を活かして自分の展開に持ち込めそう。レース後半の足には不安あるが、前半で大きなリードを作れれば、久々の記念レース制覇もあり得る。
次に青山。ハンデ的には厳しい状況だが、序盤で0ハンを何車か交わしておければ、その後のレース展開がグッと楽になる。8周戦になる事が有利になるのは青山のみ。そして中村雅人。タイム的にはもう少し欲しい感じもあるが、ここ一番での勝負強さは定評ある。昨年はプレミアムカップを制しているが、近年は記念レースでの活躍が以前より目立っていない。ここらで存在感を再び示すか。最後に鈴木清。同大会連覇へ向けていつも以上の走りが期待できる。もちろん高橋義、大木、若井も序盤の位置取り次第ではチャンスが広がる。
◎永井大介
○森且行
△青山周平
△中村雅人
▲鈴木清
ナイターGII川口記念が開幕!
4月22日にレースが再開された川口オートで、待ちに待った記念レースが開催される。ナイターの時間帯によるGII川口記念だ。前回は地元の23期・鈴木清が嬉しい記念初優勝を決めていた。果たして今回は誰が優勝するのか。
地元の大将格・永井大介は前々走で自身100Vを決め、一つの区切りに到達した。その後の一般開催ではエンジン仕上がらずに終わったが、エンジンが並以上にさえなればパワーある走りで追い込んでくる。
2番手・中村雅人は前走準決3着で優出はならなかった。それでも近況は高い位置でエンジンが推移しており、中村らしい捌きを発揮できている。若井友和もおおむねエンジンは堅調。前々走では優出し3着に食い込んでいる。スピード戦よりは混戦で本来の力を出せるタイプか。佐藤摩弥と大木光、平田雅崇は前走で優出。佐藤摩は雨の優勝戦で追い込みが利かなかったが、良走路ならスタートから素早い飛び出しを見せる。大木は2着で準優勝だった。イン小回りの走法を完全に身に付け、展開不問で攻め上げていける。平田も力強い走りが戻りつつあり、記念の舞台でも十分通用する動き。
山田達也と佐藤裕二もエンジン状態はまずまず。走りのタイプは異なる2人だが、レースのキーマンになるのは間違いない。A級ではあるが青木治親が前走の一般開催で優勝。青木は近3回の優勝が全て重走路。今は重走路の方が結果を残せている。
外来は伊勢崎と浜松から参戦。目玉は伊勢崎の青山周平。ただ今、8節連続優出中。その内5回の優勝を誇る。今はエンジンも乗り手も最高潮で、よほどの事がない限りは連対を外さない。今回のタイトルはまだ手中に収めていないので、是非とも勝っておきたいところだろう。伊勢崎からは他にS級として早川清太郎と新井恵匠が来る。早川はここ3節優出を逃しているが、1着はそこそこあり、戦えない事はない。新井はこのところ好調の波に乗れていない。
浜松からはS級として佐藤貴也、金子大輔、伊藤信夫が登場。3者とも前走の地元ではキッチリと優出していた。優勝戦では好結果を残せなかったが、エンジンレベルとしてはそこそこある。佐藤貴は、この大会は2015年と2018年の覇者。相性のいい大会で3度目の優勝を目指す。伊藤信は今年8優出の2優勝。いい流れに乗れている。金子は大きな着を取る事が少なく、クレバーなレース運びができる。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-6(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-7(28期)〕
若井 友和〔川口 S-8(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-14(31期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-3(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-11(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-15(29期)〕