ランク上位から集結・プレミアムカップが開幕!
出場する選考基準はランクの高い順からとなるプレミアムカップ。ある意味、一部のSGよりも厳しい戦いになる。現状は新型コロナウィルスの影響で無観客レースになっているが、選手たちはハイレベルの競争を披露し、オートレース業界を盛り上げるべく戦っている。地区別に有力選手を挙げていく。
まずは開催地区である飯塚。今期のランクトップは荒尾聡。前走の地元4日間開催では初日から全て1着の完全優勝を達成した。乗り手もエンジンも最高潮で、今回に向けて良い形で出場できる。その優勝戦には浦田信輔、久門徹、別府敬剛も乗っていた。浦田は厳しい展開で6着に終わったが、その前の伊勢崎GIIでは準優勝していたように、近況のリズムは悪くない。久門、別府もA級ながら奮闘している様子。他では有吉辰也がまずまず好調。スタート力があるので、今回のようなレース向きと言えるだろう。
次に全国ランク1位の鈴木圭一郎がいる浜松地区。その鈴木圭は前走の地元で優出3着。試走タイムがしっかり出ていたようにエンジン面は好調の部類だ。この大会2度目の優勝を目指す。佐藤貴也、金子大輔の29期コンビも近況の経過はそこそこ良い。佐藤貴は鋭いダッシュからの速攻に、金子はじっくりと腰を据えた走りに期待。渡辺篤は現在、連続優出中。中村友和もスピードある走りを展開中。木村武之も本来の動きが戻りつつある。
伊勢崎地区は好調者が多い。来期から全国ランク1位が決まっている青山周平は、前走の山陽GIIでは準決3着で優出できなかったが、エンジン面は高いレベルにある。意外にも青山はこのタイトルとは無縁。今回こそ初めての栄冠を掴むか。高橋貢と新井恵匠が優勝後での参戦。高橋貢は前走の地元GIIレジェンドカップで存在感を示した。その走りは今回のプレミアムカップでも楽しみな内容だった。新井恵は山陽ミッドナイト4日間開催で完全優勝。今回に弾みがついた。内山高秀は地元GIIで優出しての参戦。早川清太郎はエンジン的に戦えるレベルにあり、レース後半の追い込みに注目。
川口地区も楽しみな選手は多い。中村雅人の調子が上がってきた。前走の浜松一般開催では準優勝。その前の浜松でも優出していた。永井大介は前走の伊勢崎GIIで優出。優勝戦は5着だったが、上がりタイムは368をマーク。エンジンは上昇している。同じ優勝戦には池田政和と森且行も乗っていた。池田は4着。しかし、シリーズ中に3勝を挙げているし、今年は伊勢崎でGIを制すなど動きは活発。森も得意の冬場で結果を出している。大木光と平田雅崇は、前走が今回と同じ飯塚で優勝戦まで進出していた。セッティング的にアドバンテージがある。佐藤摩弥は前々走の山陽GIIで優勝するなど好調の波に乗れている。また、加賀谷建明は前走の浜松一般開催で優勝しての参戦。
山陽地区は佐々木啓に大注目。長らくエンジンが高位で推移しており、成績の面でも安定そのもの。前走の伊勢崎GIIでは準決3着だったものの、シリーズを通して全て車券に絡めていた。今回もスタートさえそれなりにこなせれば、上位争いに加わってこれる。ランク的に上位なのは松尾啓史。しっかりとした捌きがある同選手は、エンジンが並にさえなれば混戦を突破してくる。丹村飛竜は機力に左右されやすい面はあるが、試走タイムが出れば強豪を脅かす存在になれる。A級では緒方浩一が前走の飯塚一般開催で優勝。そのままの勢いで今回も激走あるか。角南一如や丸山智史なども前走の地元ミッドナイトでスピードが出ていた。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕