若井友和が開設記念グランプリレース2度目の優勝!
川口オートで行われていたGI開設記念グランプリレースは、地元の25期・若井友和が劇的なゴールで栄冠を掴んだ。2002年に同タイトルを制して以来、2度目の制覇となった。
試走は佐々木啓が27で一番時計。次いで、若井が28、中村雅人と永井大介が29、加賀谷建明と久門徹が30、山際真介が31、大木光が最も悪く36だった。
0オープン戦のスタート争いは、最内の加賀谷が先行。これに6枠から久門が乗って行く。更に大外の永井が続いた。以下は若井、山際、佐々木、中村と出て、大木はやや凹む形。
トップスタートを切った加賀谷は軽快な逃げを見せる。後続との差を開きにかかった。2番手以下は久門がペース上がらず苦しんでいる。永井も3番手で動けない。まずは4番手に付けていた若井が永井をパス。そして久門をも交わしていく。2番手に立った時は加賀谷との差が大きく開いていたが、周回を重ねるごとにその差は縮まっていく。残り2周あたりから、「もしかしたらもしかするかも」と思わせるスピード差が感じられ、ついに最終周回のバックストレッチで加賀谷を捕えてしまう。2着には加賀谷が入線し、3着には後方から追い上げていた中村が入った。
今回の若井には驚かされた。確かに今年は、苦手の夏場もエンジンを高位でキープすることができ、そこからも大きく崩れることなくここまで来ている。しかし、どちらかというとスピード戦よりは混戦向きと思っていた若井が、ハイペースで逃げる加賀谷を捕まえてしまうとは。上がりタイムも3・349の見事な数字。25期ともなると、ベテランとまでは言えないものの、オートレーサーとしては中堅の域に入る頃。そういった状況でも若井はまだまだ進化している。スピードが増している。これだからオートレースは面白い。