鈴木清が永井大介との激闘を制す!
川口オートレース場で行われた川口記念の優勝戦は、地元の23期・鈴木清が制した。長らく川口の上位で活躍していた同選手だが、記念タイトルは意外にも今回が初制覇。走りの鋭さを改めて認識させられたレースになった。
優勝戦の試走タイムは、永井大介が一番で29。次いで中村雅人が30。吉田祐也、越智尚寿、阿部剛士が32。高塚義明、鈴木清が33。平川博康が最も悪く35だった。
スタート争いは0ハン最内の高塚が先行し3枠の吉田が乗って行く。平川は、やや遅れる形。これを10線から鈴木が叩き気味に出る。その一つ外の永井が乗って出る。中村は最後方からのレースになった。
先行した高塚を吉田が1周3コーナーでイン突っ込むも、膨らんでしまい高塚が差し返す。しかし、2周3コーナーでは鈴木が、吉田と高塚をまとめ差し。そのまま逃げ態勢に入る。中団からは永井と中村が徐々に差を詰めてくる。そして7周1コーナーで永井が鈴木を差しにかかる。これは無理突っ込みでコーナーではらんでしまい、鈴木が差し返す。更に最終周の1コーナーでも永井は鈴木のインに突っ込むが、再び膨らんでしまい鈴木が冷静に対処する。
鈴木はこれまで14度の優勝経験があったが、それらは全て一般開催でのもの。今回、15度目の優勝は記念レースでのものになった。鈴木はデビューしてからずっと鋭いスタートを武器に、速攻派として存在感を示してきた。そのスタート力は全く衰えることなく、デビュー27年目にして記念タイトルホルダーになった。永井の突っ込みに対しても落ち着いて対応できたのはレーサーとしての経験からという理由もあるだろう。年齢的に中堅の域に入ってきたからこそ出せる味がある。オートレーサーは、いろいろなタイプが存在してレースが盛り上がる。オートレースの楽しみは尽きない。