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鈴木圭一郎がスピード王連覇を達成!
山陽で行われていた第53回GIスピード王決定戦は、浜松の鈴木圭一郎が昨年に続いて制覇した。優勝戦当日は1レースから重走路で、最終レースまで走路が乾くことはなかった。
試走一番時計は鈴木圭の54。次いで、佐々木啓、岩崎亮一、松尾啓史が56。阿部仁志が60、鈴木宏和と別府敬剛が61、丸山智史が63で最も数字が悪かった。
レースはまず0ハンの阿部が逃げていく。周回を重ねるごとに大きなコース取りになり、スピードを増しているような走りだった。2番手には序盤戦を制した岩崎が付ける。コース取りが大きくなる阿部の内側に車を向けて、岩崎が突っ込んでいく。これが綺麗に決まり先頭を奪取。岩崎が逃げる展開になった。この時、鈴木圭は5~6番手。岩崎の後ろには同じようなコース取りで阿部、別府、佐々木が付ける。このまま順位変動が起きにくい隊形になったが、鈴木圭だけは違っていた。各車のコース取りが大きくなる中、一枚内側のコースを選んでいく。スピードが乗りにくいコースではあったが、鈴木圭の技術がその常識を覆していく。6周目に入る頃には先頭に躍り出ていた。そして、そのまま先頭でゴール。見事に優勝を決めてみせた。
このレースでは鈴木圭の強さが改めて証明された。後ろから追う者の強みではあるが、レース展開を冷静に分析し、最良のコース取りを選択できていた。これが仮に前を走る車の外に付けていたら、車群を交わせていたかどうか分からない。思い切ってコースを変える決意が、勝因の一つになった。これでまた走りの幅が広がった。この後は地元で一般開催もあるが、年末に行われるスーパースター王座決定戦に向け、最高の弾みになったのではないだろうか。