鈴木圭一郎の完全Vが見えた!
浜松で行われているGIIウィナーズカップも優勝戦の日を迎えた。今節は3日目の前半に不安定走路でのレースはあったが、それ以外は良走路で行われた。
ここまで負けなしで来てるのは全国ランク1位の鈴木圭一郎。連日、危なげのない走りで圧倒的なタイムをたたき出している。スタートの切れも悪くなく、序盤から好展開を作れている。優勝戦も10線7車並びの大外だが、枠ナリ発進は考えづらく、内枠勢を何車か置いて出そうだ。レース序盤で好位置に付け、通常より2周延びる8周戦で楽に抜け出してきそう。意外にもGIIのタイトルとは無縁だった鈴木圭だが、今回でGII初優勝を決めそう。
相手候補筆頭は新井恵匠。準決では厳しい展開になってしまったが、そこから怒涛の巻き返しを見せた。最後は先頭を走る中村友和のインにまで強引に突っ込んでみせた。この果敢さは大いに買いたい。もちろんエンジンがいいからというのもある。新井はこれまでGII若獅子杯を2度制しており、今回勝てばGIIは3度目の優勝となる。鈴木圭に勝つにはスタート先行から、先手先手の攻めが必要になる。
次に推すのは阿部剛士。最重ハンの厳しい位置でも不屈の精神でレースに臨んでいる。10線の最内ならスタート先行も十分で、前を走る鈴木静二を早めに突破できればチャンスが広がる。準決で仕上がり不足を感じさせた金子大輔だが、乗り手の腕はしっかりしており、エンジンに上積みがあれば勝負圏内に入ってくるだろう。鈴木圭に勝つには試走30を切るタイムを計時したい。最後に重富大輔。不安視されていたスタートに一定の良化が見られ、序盤の位置取り次第では見せ場を作れる。コーナースピードは豊かなので、1回先頭に躍り出れれば鈴木圭でも追い込むのは苦しくなる。
0ハン単騎の鈴木静二は8周戦の長丁場になると厳しくなるか。それでも後続が競り合うような展開になれば残り目があるかもしれない。青島正樹と中村友和は師弟でそろって優出。青島は準決で得意のスタートが決まらなかったが、道中の巻き返しは素晴らしかった。中村友はスタートやレース運びは安定しないが、爆発力や一発力の面では一番怖い存在。
◎鈴木圭一郎
○新井恵匠
△阿部剛士
△金子大輔
▲重富大輔