熟練の捌きを堪能したいシリーズ!
伊勢崎オートで行なわれるGIIレジェンドカップは、26期以前の選手で争われる。初日の12Rには「SG覇者レジェンド選抜」として、SG覇者8選手による企画レースが組まれている。若手が集まるスピードレースとは違ったオートレースの面白さを味わえそうだ。
地元の絶対王者・高橋貢は前走で不安の残る内容だった。初日は好タイムで快勝したが、準々決勝の2日目にまさかの6着。準決にも進めない結果になってしまった。3日目、4日目の一般戦はそつなくこなしたが、安定感の面では疑問の付くシリーズになってしまった。しかし、結果が出なければ整備での立て直しを図れる同選手なので、日を追うごとにじっくりと仕上げてくるだろう。今回出場する中で伊勢崎のランク2位は内山高秀。前走はピリッとしなかったが、エンジン崩れているわけではない。闘将・岩田行雄も同様に、イマイチな状態ではあるが何かをキッカケに浮上してくる可能性はある。
今、最も勢いがあるのは松尾啓史。前走の浜松GIで自身2度目となる記念レースを制覇した。優勝戦では試走から強烈なタイムを叩き出し、レースでも鋭い追い込みを決めていた。今回出場する中では若手の部類に入るので、記念優勝の勢いそのままに初日から飛ばして行きそうだ。その優勝戦に乗っていたのが伊藤信夫、桜井晴光、池田政和。伊藤信が優勝戦3着で、予選道中も安定していた。桜井は最重ハンの10M前に置かれている状況なら再びチャンス。池田も冬場は得意で、今回のメンバーの中ならスピードは上位の方だ。
前回の伊勢崎一般開催で優勝したのは北渡瀬充。久しぶりの栄冠となった。その時はハンデが最重ハンの20M前だったが、今回からは10M重くなることが想定される。それでも乗り手のリズムは良いので、早めに抜け出せる展開なら見せ場を作れる。その優勝戦に乗っていたのが五所淳、栗原勝測、浜野淳、中野光公。五所は鋭いスタートからの速攻に期待。浜野は復調の兆しが出ており、相性のいい伊勢崎で再び活躍しそう。栗原と中野もエンジンは急上昇しており、格上が多い今回でも健闘できそう。
実力者・永井大介、浦田信輔、木村武之らの近況だが、まず永井は前走の浜松GIでは2日目に被害があり落車。その影響かどうかは分からないが、準決も最終日も凡走。浦田も浜松GIでは走りに精彩を欠き、5日間シリーズで1回も1着を取れなかった。木村は地元のGIだけあって初日から3連続連対で準決へ進出。準決は3着で優出できなかったが、エンジン状態としては悪くなさそう。
他でも速攻がある篠原睦や、地力がある若井友和、森且行、斎藤撤二の川口25期勢。堅実な走りで成績をまとめる佐々木啓、岩崎亮一、岡部聡らの山陽勢にも注目が集まる。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-23(26期)〕
永井 大介〔川口 S-2(25期)〕
若井 友和〔川口 S-13(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-28(24期)〕