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鈴木圭一郎が人気に応える快走で山陽初V!
山陽の第52回GIスピード王決定戦は、浜松の鈴木圭一郎が圧巻の走りで制した。山陽では記念どころか一般開催でも優勝のなかった鈴木だが、今回でいきなり山陽初Vを記念レースで達成した。
レース展開は、まず0ハンの矢野正剛がスタートをしっかり残した。10線からは最内の藤岡一樹がやや遅れて出る。その外の緒方浩一が飛び出したかに見えたが、その更に外の岩崎亮一がカマシ気味に出て10線の中ではトップスタート。大外の鈴木は新井恵匠、早川清太郎、高橋貢を包んで出てマズマズの位置を奪取。
岩崎が矢野を交わし先頭に立つ。緒方も離されず追走していく。鈴木も早々と3番手に立った。そこから岩崎が軽快に逃げていたが、鈴木がまず緒方を攻略。その後も慌てず鈴木が岩崎を捌いていく。そこからは鈴木の独走劇。試走29の一番時計タイをマークしたエンジンをフルに発揮して快勝となった。
岩崎も試走29のエンジンを駆って意地を見せた。もう少しペースが上がっていたら、鈴木も落ち着いて乗れなかったかもしれない。緒方も諦めぬ走りで3着入線。ハイペースのスピード戦では、序盤で好位を奪えなかった新井、早川、高橋らは苦しい展開になってしまった。
それにしても鈴木の強さを改めて示す一戦だった。走路が変わってもエンジンを仕上げる能力、10線に7車並んでもスタート後に好位に付けられるスタート力と判断力、残りの周回と前を走る選手との距離感を図りながら先頭に踊り出すイメージを作り出す想像力。これらは全て1流の選手が持ってる能力。これからも、ますます魅力あるレースを披露し続けてくれそうだ。