稲原良太郎が記念初Vへ突っ走る!
小林啓二杯GII山陽王座防衛戦も優勝戦のメンバーが出揃った。昨年の優勝戦は山陽7車、飯塚1車の顔ぶれだったが、今年も全く同じ山陽7車、飯塚1車となった。山陽王座防衛戦に相応しい優勝戦メンバーと言える。
今節は軽ハン勢の活躍が特に目立ったが、優勝戦も0ハン4車、10線1車、20線3車と、近年の記念の優勝戦では珍しいハンデ構成。優勝戦となると、ハンデが重化するケースも多いが、今回は据え置きとなった。
0ハンの中で最も好成績なのは片岡賢児で4連勝。無傷での優出となった。上がりタイムも日に日に良くなっており、準決では12Rだったとはいえ、3・429の好タイム。次に状態が良いのは稲原良太郎。今節はオール連対で、準決の上がりタイムは3・423。展開が良かったのもあるが、エンジンの仕上がりはかなり良いとみていい。
20線では西村龍太郎が2日目から3連勝を挙げる安定感。準決でも上がり3・426とマズマズの数字をマークしている。しかし、浜野淳の上昇っぷりも素晴らしい。3日目までは凡走に終わっていたが、肝心の準決でしっかりとエンジンを仕上げてきた。優勝戦進出の8人の中で最も良い上がり3・407を叩き出した。ここ一番で勝負強い浜野の真骨頂がうかがえた。
まずはスタート争いの展望から。0ハンは片岡の先行に畑吉広が乗って行きそう。これに稲原と高木健太郎が続くか。10線単騎の満村陽司は、0ハン勢を叩くこともなく、20線勢に叩かれることもなさそう。20線は枠ナリ発進か。西村、浜野、岩崎亮一と3車ともスタート巧者なので、20線の角度があれば内枠から順に出て行きそう。
レース展開は片岡が引っ張るかたちで始まりそう。そのペースだが、今節の動きからいってかなり上がりそう。続いて行く畑では追走一杯か、徐々に引き離されていってしまいそうだ。この片岡を同ハンで追えるのは稲原。高木は一人で走る展開なら持ち味を出せるが、前に人がいるレースでは思うところを走れない関係で、スピードは上がらないとみた。稲原が畑を交わし、先頭を走る片岡を追って行く。その後、記念レースで8周戦になるのを味方にゴールまでには交わしそうだ。そこで当ブログでの本命には稲原を推す。
20線は高位で安定してる西村が、インを突いて前団を攻略して行きそうだが、いかんせん前のペースが速くなりそうなので追い切れるかどうか。むしろ、爆発力では浜野の方が上なので、レース序盤で好位置に付けるようなら上位争いにまで参加してきそうだ。岩崎も状態悪くはないが、今回のハンデ構成ではスタート行けないと厳しくなる。10線の満村も0ハン4車を交わす前に、20線勢の攻めにあいそうで苦しくなる。
◎稲原良太郎
○片岡賢児
△浜野淳
△西村龍太郎
▲畑吉広